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最新の研究では、この翼竜の顎は比較的細長く、細かい針のような歯が多数生えていて、かつてこの地域を覆っていた浅い海に生息する魚を捕らえるのに役立った可能性があるとしている 「海辺を飛びまわりながら魚を捕まえたのだろう」と、この研究の著者でありダラスにあるサザンメソジスト大学の古生物学者であるティモシー・マイヤーズ氏は話している 発見された下顎の骨を、完全な形に近いほかの翼竜の化石と比較した結果、新種の翼竜は翼長3メートルで短い尾があり、中型の大きさだったとマイヤーズ氏とその研究チームは考えている。 翼竜は、今から2億年以上前の三畳紀後半から恐竜が絶滅した約6500万年前の白亜紀末期まで空を支配していた 今から9500万年前に生息していた新種の翼竜は、歯のある翼竜オルニトケイルス科では最も遅い時期に生息していたものの1つであるとマイヤーズ氏は言う 歯のある翼竜の化石は世界各地でよく発見されているが、テキサス州で発見されるのはごく稀です 北米大陸では今回の新種以外に発見されたオルニトケイルス科の翼竜の化石は他に1つあるだけである。 この新種の翼竜は下顎に54本の歯があり、オルニトケイルス科の翼竜としては非常に歯の数が多いとマイヤーズ氏 ほかのほとんどのオルニトケイルス科の翼竜は下顎に30本しか歯がない。中国で化石が発見された、同時期に生息していた近縁の翼竜ボレオプテルスだけが、新種の翼竜と同様に多数の歯があることが確認されている 新種の翼竜が生息していた時期の北米大陸は、メキシコ湾から大西洋まで南北方向に走る巨大な水路によって分断されていて、現在のダラスは海の底にあった 新種の翼竜の下顎の骨は、ダラスの南西に位置するマンスフィールドの幹線道路近くに露出していた、かつては海の底にあった岩の中から発見された 古代には、おそらくここが海の最南端だったと考えられている。 マイヤーズ氏によると、この新種の翼竜の化石はその近くではほかに発見されていない 「この翼竜は何らかの原因で死に、海に落ちたのだろう。そして腐敗が始まり、下顎だけが抜け落ちて、ほかの部分から離れていったのだろう」と言う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.04 19:05:00
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