PHOTO アーチストとの違い
2018年オランダ出張の際、ゴッホ美術館にお邪魔しました。このときゴッホの一番の理解者だったとされる実弟テオのひ孫にあたる方が館内を案内してくださいました。一般農民の日常生活を描いた初期の作品はどれも暗い。画商だったテオは兄に助言したそうです。「こんな暗い絵は売れない」。次に南仏の明るい風景を描きましたがこれも売れず、浮世絵に感化された大胆な構図の絵も売れず、名作ひまわりだって売れなかった。生涯売れたのはたった1枚だったとか、それでもテオは兄の才能を信じ、画材費用など支援しました。テオに男の子が生まれた朗報に喜び描いたのが「花咲くアーモンドの木の枝」、1890年南仏の精神病院で入院中に描いたものです。描いても描いても売れなかった兄の絵を手元に残したテオも後を追うように亡くなり、ゴッホの作品を世間に広めたのはテオの奥様でした。生存中ほとんど売れなくても後世売れることもあるのがアーチスト、現世で活動中社会に認められなければならないデザイナーとは違うのかなあ、ゴッホのひ孫さんの説明を伺いながらそんなことを思いました。「花咲くアーモンドの木の枝」画像の前でテオのひ孫さんとニューヨークのセレクトショップにて「花咲くアーモンドの木の枝」スケボーゴッホ美術館アムステルダム バイエンコルフ百貨店のウインドー