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カテゴリ:即興詩♪
見て
この特別な日の夜 星が瞬く空から一片 雪が降ってきたよ? 文字通り「子どもの笑顔」で喜ぶ君 その頭に手を乗せて聞いてみた 「楽しい?」 君は返事をためらうことなんてない 「もっちろん!!」 とっても微笑ましい笑顔 俺のひざ上しかない君を抱き上げて 一緒に上を見上げた そういえばあいつとも同じようなことをしたっけ? 思い出して一人笑う 「キレイだね……」 そらのひかりを掴もうと 君が手を伸ばす 俺も手を伸ばす 「掴めるかな?」 「今は無理だよ。でも、いつか掴める」 「本当?」 「うん、絶対本当」 にこっと笑うと、君はそらを見上げてふとつぶやいた 「おそらの上にいるのかなあ……」 何のことか、わかる 理解したくなくても、わかる 俺はかすかにうつむくと、気持ちを声に出さないように気をつけて言った 「うん、おそらの上にいるよ」 「そうだよね。そう、きっと、いる」 じょじょに沈む俺の頭を、何かが触れた 見れば、小さな手が俺を撫でていた 「そんな顔しないの」 重なった あいつの影が あの時と同じセリフ 一縷の涙をこらえて、俺は笑った 「ありがと」 にっこり微笑む君の顔に ぱっとひかりが灯った 「そうだ!おいのりしようよ?おそらの上に!」 「お祈り?」 「そう!きっとおそらの上までとどくよ!」 「そうかもね」 俺は目を閉じて、手を合わせた ぼくにしがみついている君は、今どんな顔をしているんだろう? でも、目は開けない 「おわった?」 その声と同時に俺は目を開ける 「うん、終わった」 「きっととどいたよ」 そういって君の手が俺の頭を撫でる 俺も君の頭をなでかえす 「うん」 「きっときっととどいたよ」 「うん」 「きっときっときーっととどいたよ」 「うん」 もう一度、そらを見上げた いつの間にか、白い花は数を増している 「おいのり」が届いたのかな? 一人、微笑む ほら 俺にはこいつがいる 何でも楽しめる 純粋無垢なこいつがいる 大丈夫 大丈夫だから だから 影ながら見守ってくれよな 俺は皆に永遠を誓う お前も一緒に願ってくれる? 大地にも、空にも この花に願いを込めて 聖夜の人々に幸あれ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.24 17:45:13
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