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テーマ:家を建てたい!(9876)
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Δ「正倉院」Δ
宮本食悟さんの住の話は、「正倉院の謎を解く」という一冊の本から始まりました。 この本は、ある学者が書いたものですが、今から1200年前、天平勝宝8年(756年)に、奈良の東大寺の隣に建てられている正倉院というものの謎を書いています。 この正倉院は、インターネットで調べたら、奈良時代から平安時代にかけて、財物・什宝類を納めていた倉で、内部は、北倉、中倉、南倉に分かれています。 しかも正倉院の中には、一万点とも数万点ともいわれている宝物があります。 その中には、シルクロードや南海航路を経て伝えられた多くの意匠や技術を駆使して製作された品々や異国からの伝来品が納められているのです。 ですが、ここで現在の多くの人を感銘と驚きを与えているのが、千ニ百年以上の時を経過した今日さえ、それらの品々が輝きを保っている事です。 螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんごげんのびわ)黄金瑠璃鈿背十ニ稜鏡(おうごんるりでんはいのじゅうにりょうきょう)など、紫陽花もまだ見たことはありませんが、世界で一つという、日本だけでなく世界的にみても貴重な宝物が残されているのです。 その上正倉院には、辻さんの話だと、玉虫厨子というような、七色に輝く、玉虫の羽根を装飾に使った、仏像を安置する仏具も見事に残されています。 この玉虫厨子などは、防腐剤もなかった奈良時代に、虫の羽根をどうやったら、現在まで残す事ができたのか、不思議としかいいようがないそうですが、現実に存在します。 正倉院の中にある宝物は、どうして千ニ百年間も、ずっと保管されていたのか、現在からみても本当に謎になっているのです。 しかし宮本食悟さんは、この本は、その肝心な謎を一つも解いていないと教えてくれました。 書いている中身は、たいした事がないみたいです。 また正倉院を含めて、学者さんの研究する事はナンセンスだと宮本食悟さんはいいます。 というのも正倉院の中にある貴重な宝物は、今、正倉院の中にはありません。 別な所でちゃんと保管しているそうです。 だけど宮本さんは、正倉院の謎と言うぐらい、中にあるものが奇跡的に保存されているのは、正倉院の部屋自体に、保存される理由にあるはずなのに、どうしてそこから離すのだという素朴な疑問をいいました 正倉院の中にある宝物ばかりに目がいって、一番、肝心なもの、正倉院自体の価値に気が付かないと言うのです。 なぜなら、祖先が残してくれた一番の遺産は、正倉院という、千ニ百年も、一度も保管工事も必要とせずに、建てられた建物にあるからです。 その謎が分かれば、宮本食悟さんは、現在の住まいでも、千年も、家が建つのは可能だと教えてくれたのです。 と同時に次に、宮本食悟さんは、住まい塾のいう、幸福な住まいに住めば、どうして人は幸せになれるのかと紫陽花に尋ねました。 紫陽花が、それに答えられないでいると、一言で簡単に教えてくれました 長持ちする住まいにいるという事は、正倉院の中にあるいろんなものが、奇跡的に保存されていたのと同じ状態で暮らせるという事だというのです。 紫陽花は、この宮本食悟さんの一言には参ってしまいました。 目から鱗がおちる思いだったのです。 というのも、ピラミットパワーと呼ばれているものがあります。 皆さんも聞いた事はあると思いますが、ピラミットの中にあるものは、なかなか腐らないといいます。 ピラミットのような正三角形をしている形の中には、ピラミットパワーと呼ばれる不思議なエネルギーが流れており、それが物質を腐らせないというのです。 しかしよく考えれば、ピラミット自体が、何万年も持たなかったら、いくらピラミットパワーがあっても駄目です。 中のものはとっくに腐っています。 だからどんな建物に納めるか、その建物自体の器が、どれだれ長もちするかも大切です。 紫陽花は、その事から考えてみても、ピラミットという長い間、建っているものの中にある物質は、ピラミットパワーだけでなく、まず1万年、2万年も存在するという、長い周期の中に自然に入る事ができるのではないか。 そんな真理、宇宙の法則があるのではないか。 そう直感しました。 宮本食悟さんは、そんなすごいことを、紫陽花に教えてくれたのです。 ですから正倉院の中にあった宝物が腐らなかったのも、正倉院自体の持っている、千ニ百年も建っている周期が最大の原因だったのかもしれませんし、長い間建っている住まいに住んでいる人は、自然に、その周期の環境で暮らしているのですから、長生きができる。 いろんな幸運もついて、幸せに生きられる。 そう納得したのです。 しかも宮本食悟さんのすごいところは、ではどうして、正倉院が長い間、建っているのかをちゃんと解明、謎を解いたという事です。 それが宮本食悟さん流に、一言でいえば、呼吸している家だから正倉院自体が生きているからという事になります。 というのも、住まい塾さんで教わったのですが、木と言うものは、切られた後もずっと生きています。 呼吸をしています。 部屋の壁などに張っている木などは、排水、排湿をしています。 木の中にある水分を吸収したり、吐いたりしているのです。 ですから、目にみえなくても、木が長い間、いつまでも呼吸している家は生きていることになります。 腐らないのです。 宮本食悟さんは、正倉院が、いつまでも、保管工事も必要がなかった秘密は、そこにあると指摘しました。 正倉院自体、今も生きており、その中にあった物質は、生きている部屋の中で、湿温が調整されている中で存在していた事になるのです。 それを聞いた瞬間、紫陽花は成程と納得したのです。 しかし紫陽花が、衝撃を受けたのは、宮本食悟さんが、次に話してくれた、では、どうして正倉院が、いつまでも呼吸できたかという話です。 残念ながら宮本食悟さんは、今の建築基準法、法律では、呼吸する家は、日本では造る事は不可能だといったのです。 なぜなら宮本食悟さんは、正倉院がずっと呼吸できていたのは、その当時、正倉院を建設した和風技術がすばらしかったからだといっています。 特にその中でも「正統屋根床工法」などの自然法理と共生する正統工法(呼吸技法)が、延命の秘密だと教えてくれましたが、要は通気性の問題です。 宮本食悟さんの住まいを実際にみれば分かりますが、天井には雨が漏るのではないかと思ってしまうぐらい隙間があり、床も、地面と遮断しないように、板に隙間を造って、はっているので、地面からの空気、エネルギーが入るようになっており、それで木がいつまでも腐らずに呼吸できる理由だと教えてくれたのです。 だって、呼吸すると言うことは、皆さんも、自分自身で置き換えたら、分かると思いますが、部屋を閉めきっていたらできません。 完全に閉めきっていたら、酸素がなくなって何日ももちません。 それと同じように、木も密封していたら死んでしまいます。 呼吸は吸って吐く、という事が大事なのです。 だから宮本食悟さんは、今、建設されている家では、吸うばかりで吐くことはできないといいます。 通気性を密封することばかり考えて、大切な間、隙間がないというのです。 しかも紫陽花が、衝撃を受けたのは、そういった事も大切にしている住まい塾さんの家でも、十分でないと教えて頂いた事です。 今の、日本の国家の建築基準法、法律では、地面と床は、セメントなどで遮断され、天井も、雨が漏れないようにと、本来の瓦の力を使おうとせずに完全に密封しています。 そうでないと建築基準法に合格しないのです。 ですから完全に呼吸する家は、いくら造りたくても、どんな一流な会社や大工さんでもできません。 正倉院のような呼吸する家は、建築基準法に縛られていない、宮本食悟さん以外は、誰も建てられないといっているのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.10 00:54:39
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