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今回もこちらの使いまわしですが、水というか水分補給のネタで、しかもこの前のマフェトン理論とも関係があります。子どものスポーツ医学入門から
運動中、特に夏場は多量の汗をかくので、適切に水分補給をしないと脱水症状に陥り、けいれんや熱中症を引き起こします。 また、体内を循環する血液量の減少に伴う心拍出量の低下により、パフォーマンスも低下します。 昔は「水を飲むと汗が出て余計に喉が渇くから、絶対に水を飲むな!」などという言葉が、あらゆる競技種目の指導現場で聞こえましたが、さすがに現在では、そのような殺人的指導をする指導者は見かけなくなりました。 では、練習中あるいは試合中の水分補給(特に夏場)はどうしたらよいのでしょうか。 通常は、水を15~30分おきにコップ1~2杯(100~200ml)程度、こまめにとれば充分です。夏場に水分を補給する際は、水やスポーツドリンクの温度を5~15℃に冷やして飲むと吸収が速くなり、体温上昇の抑制にも効果的です。 ただし、筋肉がけいれんを起こしやすくなったときは、ナトリウムやカリウムの不足が疑われるので、水の代わりに果汁やハイポトニック(糖分2.5%)のスポーツドリンク(ポカリスエットステビアやアクエリアスミネラルバランスなど)を飲むとよいでしょう。 スポーツドリンクは、水分の吸収が早く、手軽にミネラルや糖分の補給ができるので便利です。 もし、アイソトニック(糖分約6%)のスポーツドリンク(ポカリスエットやアクエリアスなど)を利用する場合は、ミネラルウォーターか水道水で2~3倍に薄めて飲むとよいでしょう。 なぜ、ハイポトニック(低浸透圧)がよいかと言うと、運動中に5%以上の糖分(ブドウ糖)溶液を摂取すると急激な血糖値の上昇が起り、その反応としてインスリンが過剰に分泌され、いわゆるインスリンショック(インスリンリバウンド)によって低血糖になる恐れがあるからです。 低血糖になると集中力が散漫になり、疲労感を感じやすくなります。 試合中の給水では、特に持久型種目の選手において注意する点があります。 レース中に砂糖やブドウ糖入りの飲み物を摂取すると、血糖値の上昇に伴うインスリン分泌が起り、試合中のエネルギー供給が糖質(ヒトは糖質と脂肪の2種類のエネルギー源を利用できる)に依存する度合いが高まってしまいます。 これは、持久型種目の選手には好ましくないことです。 なぜなら、もともと糖質(グリコーゲン)の体内貯蔵量は脂肪に比べて圧倒的に少ないので、早くスタミナ切れが起きてしまい、悲惨な試合結果につながる恐れがあるからです。 同じ糖質でも、果糖(フルクトース:果実やハチミツに含まれる)は血糖や血中インスリンを上昇させる作用が小さいので、試合中に脂質代謝を優先的に利用しながらグリコーゲンの回復を図ることができるので、持久型種目の選手には好都合です。 最近は、運動中のエネルギー補給法として、果糖とクエン酸、アルギニンを同時に摂取することが、スポーツ栄養学の常識になっています。これらの成分を組み合わせたスポーツドリンクとして市販されているものに「エネルゲン」があります。 ファイテンではなく大塚製薬さんの宣伝になってしまいました。 でも混ぜるお水にアクアミルムGを使ってね。 それとエネルゲンは果糖(フルクトース)を使っているので欠点として吸収されにくく、人によっては下すこともあるので、いきなり試合本番には使わず、自分にあっているかどうか試してからご利用下さい。 浸透圧、ハイポトニックに関しては以前書いたこちらとこちらを参考に! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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