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(図では患側を右としています)まず整復前に前々回のブログで書いた神経、動脈の損傷がないか確認します。 鑑別診断として上腕骨外科頸外転型骨折との鑑別をします。 今回は肩関節前方烏口下脱臼として整復します。 通常は一番リスクの少ないStimuson法を行います。 肩周囲の筋肉が一番弛緩するゼロポジション整復法というのもリスクの少ない整復法の一つです。 体の大きく筋肉の発達した人には踵骨法(ヒポクラテス法)を使うことがあります。無痛バランス療法でいつも似たようなことやってるので脱臼に使ったことはありませんが私は得意です 試験ではやりなさいということはほとんどないようなので省略
コッヘル法 現在臨床では実は一番使うことが少ないようですが、試験では術者の動き(整復動作)が確認しやすいということで一番多く問われるようです。 助手がいる場合は体幹が安定するように体を密着させて僧帽筋上部を抑えて固定してもらいます。 1.軽度外転位(脱臼肢位)の上腕を長軸方向に末梢牽引しながら側胸壁に接近させます(内転) この末梢牽引は整復が完了するまで持続させ途中手を持ち変えないことが重要です。また牽引が弱いと神経や血管を巻き込むので体重を乗せ強く牽引することが重要です。図では見えないですが術者の最初の立ち居地、手の持ち方に注意(図9-a) 2.末梢牽引を持続しながら上腕(肩関節)を外旋する(図9-b) 3.牽引の手を緩めず外旋位のまま前胸壁を滑らせるよう肘を正中面に近づけながら(内転)屈曲(前方挙上)する(図9-c) 4.患側手掌が顔の前を通り健側にくるように内旋する 整復確認 ・肩関節の軽い他動回旋運動を行う ・神経麻痺症状の有無の確認(腋窩神経、筋皮神経) ・血管損傷の有無の確認 固定 4裂包帯を使い肩関節軽度屈曲、内旋位に上行麦穂帯で固定 ・腋窩神経の圧迫を軽減するために腋窩部に綿花を入れます ・呼吸困難にならないように胸郭を拡大(大きく息を吸ってもらって)しながら包帯を走行 ・固定後圧迫や固定の状態を確認 固定期間 30代以下では反復性脱臼の防止を優先して考え5~6週間固定 40代以上では関節拘縮の防止を優先して考え3週間固定
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