|
カテゴリ:柔道整復
肩鎖関節上方脱臼 (肩鎖関節脱臼中90%) 鎖骨の脱臼のほとんどが肩鎖関節上方脱臼で15~30歳に好発する。 男子に多く女子に少ない。交通事故やスポーツによって多発する。 再脱臼をおこしやすいので、変形治癒に注意 転倒により肩を強打したさいに生じやすい 外観(外見上の特徴) ・立位・座位の場合は鎖骨肩峰端は非常に隆起し階段状に見えるが、背臥位時には軽度な転位に見える ・患側の肩幅は健側と比べて狭く見える 損傷分類 第一度:関節包や肩鎖靭帯の部分断裂はあるが関節の安定性は良好である 第二度:関節包や肩鎖靭帯は完全断裂していて関節は不安定。鎖骨外端が上方に脱位して関節腔も離開している。X線正面像で鎖骨外端が肩峰に対して1/2上方へ転位している(不全脱臼) 第三度:関節包、肩鎖靭帯、烏口鎖骨靭帯が完全断裂し、X線正面像で鎖骨外端下面が肩峰上面より完全に上方に転位している(完全脱臼) 臨床症状 ・階段状変形を触診できる(第二度損傷、第三度損傷) ・ピアノキー症状(反跳症状)を触知できる(第三度損傷に著明) ・挙上、外転運動が著しく制限される 鑑別診断 鎖骨外端骨折との鑑別 肩鎖関節脱臼(図5) ・鎖骨肩峰端触知 ・階段状変形著明 ・ピアノキー症状 ・整復は容易 鎖骨外端骨折(6) ・骨折端触知 ・腫脹強く、階段状変形の段差が不明瞭 ・ピアノキー症状に類似し軋轢音触知 ・整復が困難なこともある ・疼痛は強い ・経時的に皮下出血斑を見る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[柔道整復] カテゴリの最新記事
|