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カテゴリ:断食博士が語る「西式健康法入門」
西式健康法とは
解説 故・西勝造氏(1884~1959年)が編み出した健康法。西氏は、炭鉱勤務を経てコロンビア大学に学び、当時の東京市電気局の技師となり、上野―浅草間の地下鉄敷設を担当した人物。 下痢と風邪が交互に続き、17歳で結核にかかり、「20歳まで生きられない」と言われ、古今東西の医学や健康法を研究。 医学、宗教、哲学、栄養学、工学など7万3000冊の文献を読破。現代医学をはじめ、漢方、鍼灸、ヨガ、カイロプラクティック、指圧、呼吸法、冷水浴、乾布摩擦など、362種の健康法を自ら試した末、よりすぐりのものを1927年(昭和2年)に西式健康法として発表した。 質問 西勝造氏とは、どんな人ですか。 甲田 西先生は大天才ですな。あんな人は、もうちょっと出てこないと思いますよ。1000年に1人、出るか出ないかの人やと思うとります。 西先生は、連日睡眠時間3時間あまりで過ごし、東京都土木技師としての正規の職務のほかに、医学の研究や講演などの激務を平気で消化されていました。普通の人間ではとうてい真似できないことですな。 また、世界各国の文献を片っぱしから読破検討され、それに独自の見解を加えて、西医学を集大成する材料にされたが、あの膨大な文献の重要な個所はすべて暗記しておられたんです。 ほんまに、われわれ凡人の目から見れば、気の遠くなるような才能の持ち主でしたわ。 質問 西式健康法とは、どんな健康法ですか。 甲田 世の中にはいろいろな健康法がありますが、西式は、健康法の中でも最高のものだと、私は思うとります。西式は、精神的にも肉体的にも、最高のものを作っていくという壮大な目標があるんです。 精神面では悟りですわ。迷いがない。肉体面では無感だと思うとります。自分の胃や眼、あるいは鼻などがどこにあるのかまったく感じない。そんな人こそが真に健康な人です。「胃がもたれる」「眼がかすむ」「肩が凝る」「足が重い」と、無感になれない人は健康でない証拠。この最高の状態を西式健康法で実現できる。しかも、誰もが、どこでもでき、かつお金もかからない。 西式では健康になるための四大条件として、「体内の酸とアルカリの平衡を保つ」「血液循環は等速」「左右の神経は対称」「脊柱を正しく整える」があり、これに私が後から「環境の浄化」を加えました。 西式の運動は、どれも簡単です。金魚運動も毛管運動も合掌合蹠も短時間でできます。食事もややこしいことありません。青汁と玄米と豆腐だけで十分です。西式では「朝食抜きの1日2食」が基本です。そのほかは水か柿茶だけ。簡単なもんです。あとはお風呂で温冷浴をし、寝るときには半円柱形の木枕を使って平床に寝る。たったこれだけ。何も難しいことありません。 断食博士が語る「西式健康法」松下勝則著 より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.17 10:59:50
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