Q太郎復帰第一戦は4位
以下ヤフーニュース 毎日新聞より抜粋【バージニアビーチ(米バージニア州)高橋秀明】00年シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子(33)=ファイテン=が4日、当地で開催のロックンロール・ハーフマラソン(21.0975キロ)に出場し、1時間10分30秒で4位だった。優勝は1時間9分48秒をマークしたウォルクネシュ・キダネ(エチオピア)。長尾育子(積水化学)が1時間10分13秒で3位に入った。 高橋は序盤から先頭集団につけたが、16キロ地点付近でキダネがスパート。スピードの切り替えができない高橋は5位に後退したが、ここから粘り強い走りを見せ、20キロ地点手前で4位に浮上した。 高橋の本格的な公式レース出場は、アテネ五輪代表選考会を兼ねた03年11月の東京国際女子マラソンで2位になって以来。また、師弟関係を結んできた小出義雄・佐倉AC代表の下から独立して初めてのレースでもあった。 ▽高橋尚子 ランナーとして戻って来られてうれしい。タイム的には申し訳ありませんという感じ。スピードの切り替えができなかった。今後はスピード練習をしていきたい。 ◇ランナーとして復活の喜び 落選の「暗闇」から前へ 「ランナーとして戻ってこられて、うれしい。陸上を続けてきてよかった」。自己ベストから1分35秒遅れの4位ゴールした高橋の声は、震えていた。大きな目から涙があふれ、汗と混ざった。 レースの2日前、高橋は「どれくらい走れるかは未知の世界」と素直に告白した。アテネ五輪代表から漏れる結末を招いた03年11月の東京国際女子マラソン以来の本格的なレース。序盤から先頭集団の中で走ったが、16キロ地点付近で、10歳年下の23歳・キダネがスパート。「行かなきゃと思ったが、体が動かなかった。もがいている感じだった」。スピードに対応できなかった。 「タイム的には申し訳ありません、という感じ」。しかし今は復帰戦となる11月の東京国際に向けて、1日70キロを走り込んでいる段階。スピードの切り替えに対応する実戦を積んでおらず、「40%の私」で臨んだ。あと2カ月半で、どれだけ終盤のスピードを取り戻せるか、だ。 シドニー五輪で金メダルを獲得した高橋は、東京国際で終盤に失速し、マラソンの連覇が6で止まった。五輪代表から落選した時の会見では気丈に笑顔をふりまいたが、「陸上を続けるか、続けまいか迷った」時期が続いたという。 それでもスタートラインに戻ってきた。今年5月、小出義雄・佐倉アスリート倶楽部代表の下を離れた後、練習パートナー、トレーナー、調理担当者による「チームQ」を結成。練習拠点の米コロラド州ボルダー近郊に家を構え、08年北京を目指す覚悟を決めた。 青空の下、サングラスを捨て、スパートをかけたシドニー五輪から5年――。高橋はアテネ五輪落選という「暗闇」の中から抜け出そうと、再び、前を向いて走り出した。【高橋秀明】 -------------------------------------------------------------------やっぱり? でも本当は高橋選手の場合、今回は体力面よりメンタル面でのほうが大変だったと思います。そう考えると、今回は出来すぎぐらい。この「やっぱり」感が、東京国際に向けてはちょうどよかったでしょう。