テーマ:障害児と生きる日常(4432)
カテゴリ:障害児と生きる日常
4月から通う大学院は昼夜開講なので、昼なら昼だけ、夜なら夜だけの単位で卒業できる、
ということになっている。 が、実際は週に1回、夜、政治学や憲法学、社会学など、人権を扱う教授数人と、 その院生が集まって、大きなゼミというか小さな学会というか、そのような授業がある。 夜7時からはじまって、9時まで。 実際は、そのあと飲みにいって朝まで議論、なんてのもあるらしい。 毎週、その日だけ夫に休んでもらうか、帰ってきてもらうか。 …なんて選択肢は我が家にはない。 夫の仕事は出張が多く、また、そんな融通がきくものでもない。 授業に子どもを連れてきても良いらしいのだが、 唯一、その日だけはダメだ、と教授もいう。 そこで居宅を頼もう、と、うちに出入りしているヘルパーさんに聞いてみた。 彼女は障碍のある子ども2人を授かり、成人させた人である。 すると、彼女はこんなようなことを言った。 ヘルパーを利用する枠は少ないから本当に困っている人に枠がいかなくなる。 まだ入学までに時間はあるのだから、有償ボランティア団体をつくり、募ってみてはどうか。 自分たちも昔、作っていた。 今は子どもたちが成長したから解散させたが。 だから、できるハズだ…、と。 彼女が帰った後、私は考えこむ自分を抑えることができなかった。 どこまで障害児の親は自分でがんばらなきゃいけないのだろう。 私が制度を利用して大学院へ行くことは贅沢なのだろうか。 障害のある子どもの親で苦労した人でさえ、まだ私に言うのだろうか、 自分が頑張れ、と。 障害児を産んだのは自分なのだから、と。 大学院に合格したことを…実生活の知人、友人にほとんど話していない。 障害のある子どもを放って、金まで使って、何やってるんだと思われそうで…怖い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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