「わたしと年金」をテーマにしたエッセイ募集と、老後資金に2000万円、のお話
数希:・・・さてさて、久々に登場の今回は何にするかな? トライス:タイミングって大事だな・・・ということかな。 数希:じゃあ、今回はまず、素で説明してもらおうかな。 千里:そうですね。日本年金機構のお話となります。2019年5月31日に日本年金機構のホームページで、公的年金をテーマにしたエッセイの募集が発表されております。応募者ご自身や、身近な方と公的年金制度とのかかわりなど、「わたしと年金」をテーマにしたエッセイを郵送する形式ですね。こちらですが、11月を「ねんきん月間」と位置付けて、国民に広く公的年金制度の普及や啓発活動を展開する一環だそうです。なお、締め切りは2019年9月13日とのことですね。そしてさらに、6月5日に日本年金機構のアカウントでも、エッセイの応募告知の投稿をツイートしました。 数希:ホームページによると、公的年金の大切さや意義を国民と一緒に考えたいんだって。そして、このエッセイの募集は、ご大層なことに、厚生労働省、文部科学省、全国高等学校長協会、そして全国都道府県教育委員会連合会の後援まで得ているんだって。 トライス:・・・まあ、教育委員会まで入れてくるのは、学校にも何らかのエッセイを書いて応募総数を増やしたいっていう、お約束通りの展開なことは見え見えだよね。もし、応募総数が少なかったら、PR自体が国民にはたして普及しているの?・・・って話になるから。 数希:それは言えているね。・・・でも、それ以前に、タイミングが大事だよね。 千里:そうですね。6月3日になりますが、金融庁の審議会のワーキンググループが報告書をまとめています。夫が65歳以上、妻が60歳以上の年金収入のみで暮らしている高齢夫婦無職世帯のシミュレーションですが、毎月約5万円の赤字となり、その後30年間生活を続けていく場合には公的年金だけでは2000万円の赤字となることから、公的年金以外の老後資金として、夫婦で2000万円の貯蓄が必要である、という内容ですね。 数希:・・・タイミングが本当に悪いよね。まあ、数々の「舌禍大臣」といい、失言のオンパレードの議員がいたり、省庁やらがあったりするわけだから、いつならタイミングがいいんだって言われたら、それまでだけどね。 トライス:今日の6月11日に入って、麻生太郎金融担当相が閣議後の記者会見で、金融審議会ワーキンググループの報告書を受け取らないという考えを明らかにしているけど、それじゃ、問題の解決につながらないわけで。たとえ、今は臭いものにはフタ、の姿勢にしていたって、いつかはその話が蒸し返されてくるわけなんだから。 数希:ちょうど、7月の参議院選挙を控えているから、足を引っ張りかねないって思っているのかもしれないけど、大事なことだからね。後で、それは知らなかったって慌てても遅いわけだし。 トライス:・・・でも、やっぱり気になるのは、どこぞやの党が何度も繰り返し言っていた、「年金100年安心」ってお話だよね。あくまでも、年金制度は大丈夫と言っていただけとはいえ、負担額は上がる一方で、将来もらえる年齢が上がり、もらえる額(割合)が減っていく現状を考えると、考えちゃうよね・・・。 数希:さて、本来はそこももう少し突っ込みたいところだけど、話を戻して、今回は、タイミングの話に。・・・間が悪いよね。 トライス:しかも、今に始まったことじゃないんだよね。以前、「大喜利状態の『統計の日』標語募集と『記念日』のお話。」でも言及していたけど、そのときは、不正統計が発覚した後に、総務省が統計標語を募集したわけで・・・。 数希:すでに、自動的に入れるとか、決めていたんだろうね・・・。 トライス:公的年金の大切さや意義って言っているから、「給与明細を見て、毎月給料から天引きされる厚生年金を見ながら、自分たちの代は何歳から年金がもらえることだろうかとため息をつき、今既に受給している人が、とてもうらやましい…。」という感じで書いていってもいいってことなのかな。 トライス:すっごく自虐的だよね・・・。でも、それが現実だよね。現状を見ると、与党は選挙のための幕引き、野党はただのパフォーマンスで、真剣味が足りないんだよね。国会議員の皆さんは、自分たちがしっかりもらえる、またはもともと資産があるからあまり考えないのではないかって勘繰るのもわかるよね。 【さてさて、これからどのようなエッセイが入選するのでしょうかね~?ちなみに、2019年11月に発表される、とのことです。】