世界バレー男子-ロシア戦
11月29日日本-ロシア戦についてロシアは217cmカザコフを温存してきました。ロシアは平均身長が202cmと非常に高いので,どれだけブロックに的を絞らせない攻撃ができるか,あるいはブロックを利用した攻撃ができるかが鍵になります。1セット目,スタメンはゴッツ,山本,ノブコフ,荻野,朝長,ヤマコフでした。序盤からロシアといいシーソーゲームを繰り広げていました。日本は山本,ゴッツ,荻野を中心としてブロックアウトを利用した攻撃を展開していました。しかし,16点を過ぎたころからコンビ攻撃が読まれたり,レシーブミス,ブロックされたりで,立て続けに点を失う。山本から直弘に交代して,いいクロスを決めてくれたけれど,結局追いつけず。ロシアは18クレショフの速攻がよく決まってました。2セット目,1セットに交代した朝長→阿部,山本→直弘はそのまま。序盤は1セット目同様にシーソーゲーム。途中でゴッツのバックアタック,荻野のクロスが決まってました。10点を過ぎたころから,ゴッツがブロックされ,越川に交代しました。直弘,コッシーともにブロックアウトを狙った攻撃が良く決まってました。中盤,コッシーのバックアタックも良かったです。ノブコフのブロックが久しぶりに出ました。しかし,後半では阿部から朝長に交代するも,まともに打ったアタックは,必ずといっていいほどブロックされました。直弘も止められ,コンビもかみ合ってませんでした。3セット目,再び直弘→山本に交代。序盤はまたシーソーゲーム。ヤマコフの速攻が決まり,コッシーや山本も決まりだしていました。中盤で我慢の展開のときに,ロシアの体勢の悪いトスからバックアタックを簡単に決めたり,18が早い速攻を決めたりと,徐々に点差がついていきました。中盤からは,日本のスパイクがことごとくミス。荻野からゴッツに交代するも,山本は完全にブロックされてました。後半で,山本→直弘,ゴッツ→荻野とリズムを変えようとしました。最後の最後にヤマコフの速攻やブロックポイントが出ましたが,ときすでに遅し。3タテされました。今回もセルモン戦同様,センター攻撃が少なかったかも。ブロックももうちょっとあればよかったかな。サーブレシーブは割と良かったように思うけど,それが活きるような多彩な攻撃をもっと見たかったです。序盤のシーソーゲームで流れを自陣に引き込もうとするときに,ロシアの高さの壁を打ち崩せなかったのが敗因でしょうか。あとラリーになると,ブロックはついていけなくなるので,結局はスパイク力の勝負になって,レシーブできずに決められるといったパターンが多いようです。決勝Rに進んでも,日本がとるべき戦術はたいして変わらないでしょう。自分たちがミスをしないうえに,いかに相手に的を絞らせずに打ち切るか。最後まであきらめずに戦ってほしいです。