恋愛運を高める言葉
高田明和(2004):「男と女のすれ違いはなぜ起こる?」廣済堂.恋愛運を高める言葉セロトニン神経は脳幹の縫線核から脳をいろいろなところに神経突起を送ります。とくに記憶の入り口である海馬,感情の場である扁桃に送ります。セロトニンは感情を安定化させる力をもちます。セロトニンが少なくなると,うつになるのです。もちろんセロトニン神経も「つもり細胞」につながっています。精神が安定し,不安や心配,恐怖などが少なくなれば,「つもり細胞」は自信を持ちます。これが相手に伝わるのです。セロトニンは食べ物の中のトリプトファンというアミノ酸から作られます。トリプトファンは私たちの体で作ることができず,「必須アミノ酸」と呼ばれます。このトリプトファンは肉に多く含まれています。したがって肉食をしない菜食主義の人にはうつ病が多いといわれます。しかしトリプトファンを摂取しても,それだけで脳内に取り込まれるわけではありません。これが血液から脳内に入るにはブドウ糖が必要なのです。ですから,食後のデザートに甘いものをとり,砂糖からブドウ糖を摂取しようとするのは,長い経験から生まれた理にかなった食生活の習慣といえます。ところがトリプトファンが脳内に取り込まれても,そのままでセロトニンになるわけではありません。トリプトファンに酵素が働いてはじめてセロトニンになるのです。この酵素の働きは心理面や生活の仕方の影響を受けます。たとえば,明るい考えをもつ場合にはセロトニンは増えます。また陽の光もセロトニンを増やしますし,運動もよい睡眠もセロトニンを増やします。反対に,暗いところにいたり,陽の光を浴びる量が少ないと,人はうつの症状を示します。北欧などでは,陽が短い時期にうつ病患者が増えますが,それはこうしたことが原因だと考えられています。そして,とくに大事なのは言葉です。言葉は「つもり細胞」を介してセロトニンを増やします。他人の言葉が自分の言葉や考えのように思える「つもり」になるわけです。ですからよい言葉,元気になる言葉を自分にかけることが重要です。これはドーパミン神経についてもいえます。元気な言葉は「つもり細胞」を介して,ドーパミン神経,セロトニン神経を活性化するのです。---------------------------神経の働き,酵素の働きは,気持ちのあり方に左右される部分も大きいことが分かりました。無理なダイエットで肉や甘いものを採りすぎないのもよくない。夜更かしして陽の光を浴びないのもよくない。今は誘惑がたくさんあるので,特にひとりで生活していると生活のスタイルが乱れていきそうです。結局,一番身体にいい生活は,食べたいものを中心によく食べて,よく寝て,よく運動するっていう昔ながらのスタイルだということだと思います。そうやって自分らしい生活を取り戻せると,自然と恋愛する意欲も湧いてくるし,自分の魅力が身体からにじみ出てくるのかも知れません。恋愛は「愛されたい」と願えば願うほど,他人に愛されなくなるみたいです。「愛したい」気持ちが起これば,自然に「愛される」人になるものなのかな。話は変わって,渋谷の桜です。街の雑踏の中に満開に近い桜が咲いてました。歩道橋から足を止めて写真を撮る人もちらほらいました。