シンドラーのリスト
シンドラーのリスト スペシャル・エディション(DVD) ◆20%OFF!スティーブン・スピルバーグ監督作品です。シンドラーがユダヤ人を救ったお話です。1939年にドイツ軍はポーランドに侵攻します。大量のユダヤ人が移送されることになります。ユダヤ人評議会が24人で構成されて,ユダヤ人の苦情を受け付けていましたが,とても対応しきれません。1941年,ユダヤ人はすべてユダヤ人居住区へ移されます。しかし,技能者はブルーカードを手に入れて,収容所から逃れることができます。一部でブルーカードを偽装して鍋を作るほうろう工場に雇われます。この工場を運営しているのがドイツ人であるオスカー・シンドラーです。1943年にはゲットーも解体されて,隠れたユダヤ人が銃殺されます。シンドラーは工場で働くユダヤ人を雇用し続けるために,工場を収容所に移す提案をドイツ軍上層部に提案します。裏金を渡してなんとか工場は稼働し続けられます。工場の所長はたまに不条理な理由でユダヤ人労働者を殺します。収容所内でも老人や子供を殺すこともあります。この所長に対して,シンドラーは裏金を渡しながら人間らしい行動をするように諭します。アウシュビッツへ多くのユダヤ人が送られる中,大金をはたいてユダヤ人労働者を救おうとします。彼はシンドラーの生まれ故郷であるチェコのブリンリックへ向上を移す決断をします。工場では戦争になる武器をつくらないよう,規格外の砲弾を作って生産量が実質ゼロになります。シンドラーの手持ち資金もなくなります。その後,ドイツが無条件降伏したことでユダヤ人たちは晴れて自由の身になります。シンドラーは逃亡の旅に出ます。--------------------------ユダヤ人1,200をお金を使いながら救った英雄として称えられています。特典映像では,実際に生き残ったユダヤ人が彼の功績を語っています。しかし,シンドラーは賃金の低い労働力としてユダヤ人を雇用することで,莫大な利益を得るという動機もあったようです。この彼自身の動機の部分と危険を冒してまで命を救った行動とのギャップがいろいろ考えさせられます。映画ではとにかくユダヤ人への虐殺が無残に描かれています。その悲惨な状況に対して,シンドラーは金を巧みに使いながら打開しようとします。実は自企業の利益のために動いただけなのかもしれない。しかし,動機が何であれ,1,200の命を救ったこと自体は紛れもない事実です。ユダヤ人が自由になって,シンドラーと別れる時に話したユダヤ人の言葉が印象的です。ユダヤの聖書の言葉(タルムード)だそうです。「1つの生命を救うものが世界を救える」"Whoever saves one life, saves the world entire."