夜と霧
【送料無料】夜と霧新版 [ ヴィクトル・エミール・フランクル ]価格:1,575円(税込、送料込)心理学者、強制収容所を体験するー飾りのないこの原題から、永遠のロングセラーは生まれた。“人間とは何か”を描いた静かな書を、新訳・新編集でおくる。読んでませんが100分で名著で取り上げられていたのでチョイス。東日本大震災後,何もかも失って生きる希望をなくしてしまった人が救いを求めるように本著を手に取ることも多いといいます。フランクルは人生に疲れた人に,「それでもあなたたちを「待っている」何かがあるはず。思い出してください」と言った。人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて,むしろ人生が何を期待しているかが問題なのである。人間は人生から問われている。フランクルのいう「態度価値」あらゆる自由が奪われたようないかなる与えられた状況に対して,どのような態度をとるかで人生を意味あるものに変えることができる。まっとうに悩むとは,誰かのために,何かのために悩むこと。真面目とは具体的な問いに具体的に応えていくこと。自分探しとは,自己意識の罠に陥っており,悩むことに悩んでいるに過ぎない無意味な悩み。現代人は成功か失敗かだけの軸で考える(市場経済)が,生きる意味という厚みを与えるには,精神性の高みにのぼる垂直軸を考える必要がある。失敗にも深みがある。つい私たちは目先の経済的成功を追い求め,そのプロセスにおいてできるだけ回り道をしない効率的な方法を採用しがちです。しかし,人生の幸福とか充実といったものは成功自体を目的にし達成することでは満たされません。人生が充実するとは,何かのために物事をなそうとすることを自分の運命(贈り物)だと信じている人にしか味わえません。取り組む過程においてどうしようもない八方ふさがりの絶望や失敗を味わうこともあります。しかし,その苦しみ,解決のために悩むことはそれぞれが与えられた運命であり,避けようとせず真正面から受け止めることこそが,人生を豊かにしてくれるものだと説いています。誰かのためと言いつつ,目先の成功にとらわれている人はその言動からわかります。お金はあれば生活に困ることはないけれど,どれだけあっても決して満たされないものもあることを知る必要があります。自己意識の罠に陥っていないか,常に自省しながら仕事をしたいものです。