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カテゴリ:社会問題
新型コロナウイルスの感染者がどれくらいかを可視化した地図が各ニュースサイトで作成されています。
また厚生労働省はクラスターがどれほど発生したか地図で表現しました。 前の二つはYahooニュースより転載。 それぞれの地図表現には事実をゆがめるような錯覚が生じる恐れがあります。 まず,ヤフーの地図は絶対値である感染者数を都道府県ごとに階級区分図として塗り分けています。 相対値ではこの描き方で問題ありませんが,上記のデータでは円積図とするのが正しい描き方です。 そうでなければ面積の大きな都道府県の値が実際より多く見えてしまいます。 たとえば,北海道と愛知県は同じ100人以上のカテゴリにもかかわらず,北海道の方が何倍も多くの感染者がいるかのように見えてしまいます。 世界地図も同様で,ヨーロッパ諸国は小さく,アメリカや中国は大きく見えてしまいます。 最後の図はプロットの円が大きすぎます。 これも円積図で示すべきで感染者の多寡を色の違いではなく,円の大きさで示すべきです。 そうすれば,10人以上の感染者数でも人数の細かな違いを表現できます。 根拠となるデータが正しくとも表現方法が不適当であると,受け手に情報が正しく伝わらない可能性があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.03.20 00:00:14
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