キャピタリズム
キャピタリズム~マネーは踊る価格:3,591円(税込、送料別)08年9月、リーマン・ブラザーズの経営破綻は金融危機の引き金となり、世界経済は“100年に1度"と呼ばれる同時不況に陥った。アメリカでは住宅市場の大暴落と企業や銀行の倒産により、自宅と職を失う人が大量発生。一方で、金融危機の原因を作った投資銀行や保険会社は公的資金(税金)で救われ、役員は膨大なボーナスを手にしていた。ウォール街の連中はなにをやらかした?僕たちのおカネはどこに消えたんだ? ついにムーアはNYウォール街へと突入してゆく…!やっとマイケル・ムーアの最新作「キャピタリズム」を見ました。資本主義と民主主義を対立軸ととらえて、資本主義が貧富の格差を助長したことを描いています。ショッキングだったのは、リーマン・ショック後に、ゴールドマンサックス出身の財務長官が使い道を明らかにする必要なく700億ドルを金融機関に投入したということです。いつも思いますが、一部の富裕者と多数の貧困者がいるというのに、誰も自己責任という名目で格差への異議がなかなか表立ってこない気がします。そろそろアメリカン・ドリームという幻想に気づいてもいいと思います。機会の平等は結局所得・教育の格差を再生産するだけです。資本主義においては利潤追求はよしとされています。では、資本主義、あるいは新自由主義には誰も口を挟まないのでしょうか。それに取って代わるシステムは見つかってないだけで、ベターな方法をとらざるを得ないのが現状なのでしょうか。