銃社会アメリカ
アメリカバージニア州で起きた銃乱射事件。銃が手軽に買えてしまう社会だからこそこういう凶行も可能になるんでしょう。常軌を逸した行動を普段からとっていたとのことで,その背景はなにかこれからの捜査で明らかにされてくるでしょう。現時点では,韓国でもかなり貧しい家で富裕層に対する妬みをもっていた,教室ではかなり孤立していた,恋愛のもつれの対象となったのは彼の想像上の彼女だった,事前に犯行予告ビデオと爆破予告の脅迫状を作成して自分がヒーローであるかのように振る舞ったなどの行動が明らかになっています。もっと大きなバックグラウンドに,アメリカの個人主義がもたらす格差があるのか,単なる個人の狂気ととらえてよいのか判りませんが,怒りの感情を実際に行動で示すための手段として銃が使われたということに違いはありません。自分の身は自分で守らなければならないアメリカでは,銃を持つことが必然になっていると思います。しかし銃を持つために必要な教育が不十分であるために,目的外で使用される(家庭内暴力などでも)ことが多いのが事実です。きちんと銃を用いることができる個人を一人ひとり育てられるのであれば,そもそも銃を持つ必要がないですよね。だから国としては銃をどのように用いるかも含めてかなり自由で寛容にならざるを得なくなっているのではないか。そうなると,個人の銃保有に対する賛成意見は弱まることはなくてむしろ強まっていきそうです。一度持ってしまった防衛手段を放棄するのは簡単ではなさそうです。刀狩りのように武器を一斉に放棄するとともに,国家の安全保障体制を確立することができればいいのだろうけれど,それは理想論で現実にはできそうにありません。悲惨な歴史は繰り返されていくのでしょうか。ブログランキングに参加中。毎日1回クリックで応援よろしくお願いいたします。