新人教育物語 vol.4
新人研修もいよいよ大詰め。とうとう俺の前にあらわれた新人四号。三号同様にまたもや女性。セクハラかもしれないけど俺はまだ年ごろの男の子。だから許してもらって個人的なルックス評価を下す。★★★☆☆(←当たり障りのない評価)どうやら、昨日飲みに行くのを俺に断られたたっちゃんは、もう3号に手を出したようで、俺に断られたのをいいことに3号を誘ったらしい。おまけになかなかいいカンジのようだ。でも3号もたっちゃんをキライじゃなかったんだね☆さて四号。今日が初研修ということなので、俺が担当した全新人と共にまた一から研修をする。それにしてもウチの書店は要領が悪い。全員同じ日に一回目の研修日を設定すれば研修指導担当者の手間も省けるのに…。でも新人が自分の予定にあわせて新人研修日を設定するんだから、仕方ないか…。度重なる反復研修により、一号もさすがに店員らしくなってきた。俺も一安心である。しかし研修中に気になることがあった。(というより、俺の気に障ることがあった) たっちゃんは時々3号をチラチラ見ているのだ。さらに、3号もたっちゃんを見ている気がする。お互い気になるんだねー(笑)このヤロー!職場で仲良くするんじゃねー!…ウラヤマシイじゃないか↓↓さてさて四号についての話に戻るけど、こいつはかなりの達人と見た。フロア業務はたっちゃんより上手かもしれない。今のところはカンペキ☆でも、それもそのハズ。四号の履歴書にはバイト歴が山ほど書いてある。お~、これじゃあ接客はプロだわ!でもこの会社では彼女も新人。たとえ接客が上手でも特別扱いはしません。せっかく新人たちと仲良く仕事をしているのに 午後四時ごろ、本社の方から呼び出しがかかる。あっ、いけね~。今日は秘書業務だ↓↓カンペキに忘れていた俺。急いで行くもすでに手遅れ。ものすごい剣幕で怒られる。結局最後まで書類整理や応対を続け、役員のご帰宅をもって今日もお仕事終了!時計を見ると午後の七時。まだ営業中のお店に行き、フロア業務を続けているたっちゃんのトコに行きひやかす。俺「すみません。有価証券報告書ってドコですか?」もちろんたっちゃんが有価証券報告書のある場所を知っているはずがない。まず、たっちゃんのいるフロアには置いてないもんね。たっちゃん、マニュアル通りの対応だ。うんうん、さすが俺が指導しただけある(笑)でも現実にはマニュアルに載ってない、不測の事態が起こるものだ。今度はそれについて教えなくては…この不測の事態の対処法をどう教えるかで、新人たちの今後の成長に変化が見られる。さらに、この教え方では指導研修担当者の技量も試されるのだ。うーん、でも今日は教えなくっていいか。まだまだ時間はあるんだしさ。