カテゴリ:自分を探る・気づく・試す・感じる
前回日記の「出来ないことには、目をつぶるんです」の
「不得手に見えること、欠点に思えることに フォーカスをあて過ぎない」を試す方法のひとつに なるかな~と思った番組がありました。 「BS世界のドキュメンタリー:カナダ いじめ撲滅プロジェクトの1年」の再放送です。 http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/070304b.html もう、最近のNHKはイケてます。 特に教育テレビは、良い意味でハジけた番組が多くて 私には、民放よりもかなり刺激的です。 「みてハッスル☆きいてハッスル」 http://www.nhk.or.jp/hassuru/ja/frame.htmlという、 小学生向けソーシャルスキルトレーニング番組を 「こりゃ、社会人にも役立つんとちゃう?」と、思いながら みていると、その次にやってきたのが、これでした。 いじめと徹底的に向き合い、根本的になくしていくための 取り組みをはじめた、カナダの小学校のドキュメントでした。 いじめ(原語ではviolenceと言っているので、 むしろ、校内暴力という位置づけなのでしょうね。)のレポーティングシステムや 校長・担任・校内カウンセラー・スクールバス運転手が、 すべて連携している様子や、 フルタイム校内カウンセラーを雇うために、先生達が自発的に ひとクラスの児童数を増やして、費用捻出したという エピソードが、たいへん印象的だったのですが・・・。 休みでダレていた私が、思わずノートをとってきて メモをはじめたのは、別のトピックでした。 先生、決して子どもを責めないんだ~~~!ということです。 意図的に他の子をたたいた子どもと、注意をする先生。 感情にまかせて悪態をついてくる子に、先生は 「責める」のではなく、冷静に「別カリキュラム」を 与えています。 また、その子の感情と行動が治まらず家に帰すにしても、 その目的は「罰」ではなく その子どもを守り、他の子どもたちを守るためと (←ダメージコントロール) はっきり認識されているのが、伝わってきます。 そして、その別カリキュラムとは、 「感情のとりこにならないための授業」。 自分の感情と行動が、どんなセットを組んでいるかを 自分で省みてチェックして、グループで話し合う・・・というシーンが出ていました。 暴力をふるった子が、暴力以外の行動パターンを得るのに (←将来への投資)有効な授業だな~と思いました。 別カリキュラムを与えるときも、授業中も、 先生や先輩たちは、はっきりと 「あなたのしたことは、すべきことではない」と知らせて 「これをしなさい」と指示するけれど 決して責めていない! 感情をおさえて責めないフリをしているのでは、ないんです。 ううむ。 暴力というのぞましくない行動も、その子があみ出した 「自分を守るシステム」の一貫なんだな~、と知って それでもって、目の前のこの子が、機能する防衛システムと たのしい人間関係をつくっていくには 自分の感情とつき合って、行動を自分で選ぶことを会得するのが必要! ・・・という考えが、強い前提になっていて 「責めない」のだと感じました。 ・・・これって、先生→児童・生徒だけでなく あらゆる人間関係に、有効だと思います。ほんのちいさな、ひと口分の「責めない」が、 どんな変化につながるか? カナダの小学校では、児童&先生、そして保護者に 大きな変化が出たそうです。 すべてが変わるわけではないけれど、何かが変わるかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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