4日目 ユーロスターに乗り遅れる
4日目 午前中はサンマリノ共和国観光。バスで高速に乗り,サンマリノへ。当初の予定では三時間でサンマリノに着く予定でした。しかし,イタリアのバカンス開始の土曜日に重なり,高速道路は大渋滞。どうやら海に行くイタリアの人たちの車で,海岸沿いの道が大混雑していたようです。その日の予定はサンマリノ観光→サンマリノのレストランで昼食→バスでリミニに移動(約45分/25km)→13:53初のユーロスター(イタリアの新幹線)に乗りバーリへ移動することになっていました。そのため,日程的にも余裕がありません。刻一刻と時間は過ぎていきますが,バスは一向に進みません。どうしようか添乗員さんも迷っておられました。サンマリノに行けば,ユーロスター乗車が厳しくなる。かといって,レストランの予約もある。それに,昼食を食べずにユーロスターに乗るものつらい。苦渋の選択の上,サンマリノにとりあえず行くことになりました。サンマリノは,世界で5番目に小さい国です。まるで県境でも越える感じでサンマリノ入りしました。 写真は駐車場から撮ったもの。急いでレストランへ。メニューはラザニア。これが美味しいのです。ワインもこれまでよりリーズナブルなのに美味しい。どうもサンマリノは物価が安いみたいです。最後はフルーツを食べて昼食終了。ここで既に13時頃でした。もう53発のユーロスターには乗れないことは決定しました。それでも,もしかしたらユーロスターが遅れているかもしれないというかすかな希望を抱き,リミニ駅に行くことになりました。もちろんユーロスターが出てしまっていたときには,代わりの列車をとるために。。。そのため,サンマリノは行き帰りの車窓から風景を見ただけで,観光はできませんでした。この日は土曜日のため,イタリア支店がお休み。なかなか現地の係員と連絡が取れず,添乗員さんはやきもきしていたはず。何とか連絡が取れ,代わりの列車をさがすことになったようです。リミニ駅に着いたのは,14:20頃。悲しいかな。やはりユーロスターは行ってしまっていました。(T_T)添乗員さんと現地係員さんとでかわりに列車をさがすも,なかなか見つからず。私たちはリミニ駅で待ちました。14:20に添乗員さんから突如指令が。「14:20初の列車に乗ってください」えええ~~???14:20って,もう過ぎてるじゃん。改札を入ったのは,14:23乗れるの???と思いつつ,走りました。重たいスーツケースを抱え,階段をかけのぼり。。。。現地係員さんの方が列車をとめていてくれたようです。何とか滑り込みセーフ。バカンスシーズンだったため,指定席は満車状態。ツアーの人数全ての指定席を取るのは,不可能だったようです。やむを得ず,特急列車に急遽乗り込むことになったみたいです。当然,席はありません。私たちはスーツケースや荷物を抱え,立つことに。目的地のバーリに着くのは何時間後なのかも分からずに。。。イタリアの特急列車は,全て指定席のようです。指定席券を持たないものは,通路に立っておくか,通路に数席ある座席(自分で開いて座る席)に座るしかありません。通路にも既にたくさんの乗客があり,スーツケースをおくのでさえやっと。本当はいけないのですが,指定席で乗客がいないところに,皆でかわるがわる座りました。もし私たちがイタリア人であれば,注意されたと思いますが,言葉が通じないため,回りのイタリア人も見てみぬふり。外人だから仕方ないなという感じでしょう。列車の中では,数々のイタリアの方と交流をしました。片言の英語でコミュニケーションをとり,楽しかったです。途中,海岸沿いで花火大会があったらしく,花火も見ました。本当は20:10ころにバーリにつく予定の特急列車でしたが,遅れに遅れました。着いたのは,21:40頃。イタリアの時刻表なんてあてになりませんね。バーリにて観光バスに乗り込み,アルベロベッロのホテルへ。ホテルに着いたのは,23時前。くたくたです。ホテルに入るとすぐに夕飯。夕飯を食べるより,部屋に入って休みたかったというのが本音でしょうか。でも,料理は美味しかったです。(何を食べたかは忘れてしまいましたが)ホテルはできて数年の新しいもの。とてもきれいでした。これまでのホテルが古いものでしたので,うれしかったです。後からツアーのみんなと話したことは,普通だったら,あんなに重いスーツケースや荷物を抱えて走るなんてできなかった。火事場の○○力とはよく言うもんだねということです。たしかにユーロスターに乗れば,快適に目的地に着いたでしょう。しかし,今となってみれば,あの大変だった列車内での出来事はいい記憶になりました。