つーくんのスキー日記（グリーンシーズン編）

最近ず～っとスキーブログばかりでしたので、ここで一気にパンブログです。

先月、つーくんが幼稚園の時の担任の先生に偶然お会いし、相談をうけました。
２歳のお子さんが卵と牛乳のアレルギーがあるとのことで、パンやケーキが食べられないそうなんです。パン屋さんや市販されているパンは、乳製品がほとんど入っていて、フランスパンしか食べた事がないと言います。

「乳製品と卵を抜いて、パンって作れるんですか？」

もちろん作れます。２歳の子ではフランスパンなどあまりハードなパンばかりだと飽きてしまうでしょう。（あごを鍛える効果はあるけど・・・）
パン屋さんでよく売られている、子供が好きなリッチなパン（キャラクターパンやクリームパン系、お惣菜パンなど、いわゆる柔らかいパンですね。）は、卵、乳製品、バターなどの効果で柔らかくしてあります。美味しいですけど、アレルギーのある子には残念ながら食べさせられませんね。

そこで強力粉、お砂糖、塩、イースト、ショートニング、水のみを使用して、柔らかくて食べやすいパンを作ってあげました。

＊卵＆牛乳アレルギー対応パン３種＊

・お砂糖は少し多めにして作りました（生地を柔らかくする効果があります。）
・油脂はバターでなくショートニングを入れることで、しっとり感を出します。
油脂なしでも作れますが、子供には食べにくいかも知れません、
・水分量も多めにして、お餅のような柔らかい生地にしました。
（初心者の方ですと、水分量または油脂を減らさないと生地の扱いが難しいかと思います）

一応配合だけ載せておきます。

　　強力粉　　300ｇ
　　砂糖　　　４５ｇ
　　塩　　　　　６ｇ
　　イースト　　６ｇ
　　水　　　　　２０５ｇ（小麦粉により調整）
　　ショートニング　３０ｇ

一次発酵が終わった生地　　　　　　　フィリング（中身）も準備
　　　　　

＊　フィリングはあんこの他、茹でたジャガイモの角切り、ウインナー、玉ねぎをオイルで炒めて塩・胡椒で味付け、パセリを振ったものです。　

生地の分割→丸め→ベンチタイムを終え、まるパンは生地を丸め直し、他はフィリングを包みます。

アレルギー対応の為、表面に卵を塗れないので、強力粉をまぶしました。
かなり柔らかい生地なため、打ち粉がないと成型し辛いかと思います。
表面がブレッチェンのように粉がふきます。（もちろんやってもやらなくてもＯＫ　）

まるパン完成！表面は香ばしく、中はフワフワです。冷めても柔らかっ！

あんぱん＆ポテウインナーロール（つーくんが命名しました）

子供が好きなリッチなパンに近い食感に仕上げていますのでそのまま食べても柔らか。焼き直しをすると表面がカリッとします。両方楽しめますね！

おじいちゃんやおばあちゃんまで家族中で喜んで頂けたようで、良かったです。
先生のご主人に「卵と牛乳、バターが入ってなくてこんなに美味しいなんて・・・」とお褒めの言葉を戴いちゃいました。
ご家庭のニーズにあったパンを焼く事ができ、私もとても嬉しかったです。

パンの講師をやっていて、教えるのも楽しいですが、こうやってなかなか売っていないパンを作ってあげられる事に幸せを感じました。