宮本浩次の波紋
人気が出てくるということは、芋づる式にいろいろなことが舞い込むことなのだと、今の宮本浩次を見ていて思う。コロナでツアーがなくなり、とうとう籠ろうぜ、となった。籠りも成果にしようと1日1曲のカバーを自分に課した。小さなころに夢中になっていた曲、歌っていた曲、お母さんが歌っていた曲をカバーしていった。結構たまったので、小林武史さんに持って行った。カバーアルバムを出すことになった。カバーアルバムの曲をテレビで歌った。原曲を歌った歌手の方がインスタやツイッターで喜んでくれた。テレビでカバーを見た人がいろいろな感動でもってSNSで発進した。あちこちで宮本浩次が面白い、宮本浩次がいいみたい、と声になっていった。原曲を歌った方が、インタビューでも宮本浩次の名前を出してくれた。バラエティに富んだアルバム特典は人気者の証。広がっていく、広まっていく。コロナというマイナスのひとかけらが宮本浩次に落ちたら、プラスの美しい波紋となって広がっていった。今、ここ。カバーアルバムが出るまで1カ月弱。テレビにラジオに雑誌の取材に大忙しの日々を送ることだろう。本人が待ち望んでいた楽しい日々だろうな。勢いそのままに消耗をしない楽しい日々。32年間の思いが実って本当に良かった。見守ってきてよかった。なんだか、静かにうれしいんですよね。カバーアルバムを早く聴きたい。