Memoirs of a Geisha
アメリカ人向けの、日本のお話なんだと思う。 映画としては、おもしろくできていて、2時間以上の長い映画だったとは思えないほどだった。それにしても、日本の話なのに、主要3人の女性役が全員、中国人だとは日本の女優にはそこまでの役をこなせる人がいないということなんだろう。日本のドラマを観ていても、演技が下手で鳥肌が立つことがある。出ていた俳優人は全員、上手くキャスティングされていて、演技も文句なし。隣で観ていたうちの旦那さんに、ほらあれが、"Last Samurai"の人だよ、とこれは言わなくてもわかっていたみたい。 そして、"Shall We Dance?"の人だよとか、"Snow Falling on Cedars"の人だよとか教えてあげたら、へえ~と言っていた。今はもう、アジアのナンバーワン若手女優といえば、Ziyi Zhang となっている。 確かに英語は下手だけど、演技は抜群だし、"Crouching Tiger,,,"の時のような体の動きも彼女以上の俳優はいない。彼女とセットで、ちょっと年上でMichelle Yeoh も同じイメージ。 タイプキャストされないよう、頑張って欲しい。Gong Li は、正直見覚えがないので、彼女の映画を観たことがないか、出ててもちょい役くらいで、私の記憶にないのだろう。 彼女も、美人で演技も上手い。3人とも中国人で、着物はやっぱり外国の服なわけで、どうもみんな着物に着せられてるという感じだったと私は思う。 Gong Li が一番ましかな。Youki Kudoh は小さい頃から演技が上手く、きっと主役を狙って行ったけど、年齢的にあの役に落ちついたのでは、と私は想像する。こう観てみると、皆なんらかのメジャーな映画に出演した経験があるからこそ、今回の役を手に入れることができたんだと思う。画面も色とりどりで美しく、日本の四季と文化と総合的に表現されている。かなりお金もかかっているようで、相撲のシーンなどわざわざロスへ招いてそのシーンを撮ったとか。私はあまり詳しく芸者社会のことを知らないけど、知らないからこそ楽しめたんだと思う。 この映画も、きっと "Last Samurai" のような結果に終ると思う。総合評価 8 ★★★★★★★★