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さすらいの天才不良文学中年

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祝アクセス数、１，５００突破

祝アクセス数、１，５００突破　本日、さすらいのカンチョーマンのブログアクセス数が１，５００を突破しました（デビュー後５１日目で達成）。特に１，０００から１，５００へはわずか９日間で達成、と急にペースが上昇してまいりました。これも偏に皆様のお陰のたまものです。深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの秘蔵コレクションからニューヨークの「ナンバープレート」（自宅書斎に飾っている）をお披露目します。有難うございました。　次回は、２，０００ヒット突破を目指して精進いたしますので、これからもよろしくお願いします。１０月１９日（水）さすらいのカンチョーマン　記ブログランキングranQ↑↑ Please click here !　

October 19, 2005

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サルでも分かるデリバティブ　投資必勝法

サルでも分かるデリバティブ　投資必勝法　本日は趣向を変えて、金融シリーズでいきませう。過去にミニコミ紙に掲載していたもの（サルでも分かるデリバティブ）ですが、ワードが開かなくて、最近やっと復元（再入力）したものです。それにしても、データの毀損は怖い。何かの記事で読みましたが、データは簡単に壊れることがあり、そうなると、修復不可能だそうです。おいらも対策を考えなくちゃ。　さて、下記米ドルは、２００ドル札です。ん？こんなのあったっけ？そう、実はフェイク（偽もの）です。NYのお土産やさんで売っていました。しかし、よくこんなのを許すよな～、アメリカという国は。＜第２回＞未来は予測できるか？（投資必勝法はあるか？）＜押さえどころその１＞未来の予測　未来が予測出来れば投資は必勝のはずである。また、リスクも予測出来れば投資は必勝となる。　このため、[当世マンハッタン事情]でお話した「リスク」（P.バーンスタイン著。日本経済新聞社）という本では、過去の学者がリスクをどう予測してきたかを延々と論じている。　この本のエッセンスをおいらが読者の皆様のために大胆に言えば、リスクの予測法としては、（１）未来は分からないが、過去は分かる。過去を分析して未来を占う（未来は過去の鏡である）という方法と、（２）これから起こることは、過去とは関係ない。過去を切り離して主観的な信念によって占う方法とに大別出来、つまるところ、この二つの予測方法が過去ぶつかり合ってきたのである。　実は、この考え方は、現在我々が行っている投資理論と良く似ており、それには二つの方法がある。（A）ファンダメンタルズ分析法・・・企業の財務内容や経営力、業界の競争力等の基本的な要素を分析していく方法（多くの真面目な投資家が採用している方法）＝＞上記（２）の考え方（B）テクニカル分析・・・ファンダメンタル面にはお構いなく、特定の株式や市場の過去の実績に基づいたチャートを作成し、そのチャートを基に株価動向や循環性を探る方法（この方法も投資家に根強い人気がある）＝＞上記（１）の考え方　さらに、この二つの方法のほかに、（C）融合法として、（A）と（B）とを合わせて検討する方法があるが、この方法の大きな問題は、おそらく家庭の団欒が失われることになるとおいらは思うのである。　しかし、これらに対し、最近有力な説として、（D）ダーツ法・・・株式欄等にダーツを投げて決めるという方法が挙げられている（結局は、この方法が一番当たるという人が多い）。　なお、このダーツは猿に投げさせるのが最良であるとの、近時この学説を決定付ける援護射撃も出てきた。　と言うことは、つまるところ（残念ながら）未来の予測法はないということになるのだ。＜押さえどころその２＞賭け金倍増法　少し脱線してみよう。未来が予測出来なくても勝負に勝つことが出来る方法として名高い方法がある。それが、いわゆる「賭け金倍増法」である（この方法は、負けた場合に賭け金は取られてしまうが、勝った場合は賭けた金の倍が戻るという場合に有効である）。　まず最初は、１だけ賭ける（１は１００円でも１万円いくらでも良い。便宜上１万円とする）。１万円賭けた場合、勝てば２万円もらえるので、１万円の得になる。次にまた１万円を賭ける（勝ったからといって、２万円にしない）。勝っている場合は、これをコツコツと続けていけば良い。　では、負けた場合はどうするか。やり方を変える。１万円を賭けて負けたら、２倍の２万円を賭ける。勝てば、２倍の４万円を貰えるので、１万円の得となる（４万円―最初に負けた１万円―元手の２万円＝１万円）。　しかし、それもまた負けてしまった場合はどうするか。更に２倍の４万円を賭ければ良い（勝てばまた１万円の得）。とにかく、勝つまで賭け金を２倍にしていくのだ。いくら運が悪くても勝つときが来る。そのときに必ず１万円だけ儲かるのがこの方法である。例えば、５回連続して負けても（すった金は３１万円）、６回目に勝てば３２万円貰えるから１万円の勝ちとなる。　ところが、この方法には重大な欠陥がる。それは、資金が豊富でないと何時かは破綻してしまうということである。何故なら１０回連続して負けた場合は、１，０２３万円の損が出ているので、資金がもし１，０００万円しかなかった場合には、この方法は使えない。しかも、１，０００万円も賭けて、儲けはたったの１万円であるため、資金効率が極めて悪い。　したがって、おいらの私見では、この方法で儲けるには、持ち金の１％程度稼いだところでさっさと止めるのがコツだと思う。１万円の１％は１００円だが、１億円の１％は１００万円である。１億円の札束を用意して、１を１０万円として勝負し、１００万円儲けたら引き上げるというのが上策である。　ただし、資金力があって初めて出来る芸当である。＜押さえどころその３＞胴元に優る必勝法なし　こうしてみると、胴元に優る必勝法はないのかもしれない（脱線のしすぎ？）。　例えば、競馬を例に考えてみよう。胴元（失礼）が２５％を寺銭とし、競馬場にいる人間全員が第１レースから持ち金の全てを賭けると仮定する。この場合、第１レースが終了した時点で、全員の手持ち資金の総額は７５％まで減った計算となる（２５％の天引きのため）。　続いて、第２レースも同様であると仮定すると、第２レース終了後の全員の手持ち資金の総額は５６．２５％まで減った計算となる（７５％×（１－２５）％＝５６．２５％）。　第３レース以降も同じ様に繰り返すと、第３レースでは４２．１９％に減り、最後の第１０レースでは、何と５．６３％！までに減少することになるのである。これはすなわち、胴元に９４．３７％が入ったということと同じである。　ただし、これらの計算は全員が全額全レースを賭けた場合の（理論上の）話しであって、実際にはそんなことなどあり得ない。しかし、胴元が寺銭を取るということは、いわばこれに近いことが行われていると考えても不思議ではない。う～む、おいらは悩んでしまうのだ。やはり、胴元に優る方法はないのだろうか。ブログランキングranQ↑↑ Please click here !　************************************************つるぎかずを Presents************************************************

October 19, 2005

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つるぎかずを　見参

つるぎかずを　見参　つるぎかずを作「人魚姫ろまん」１９７６年発行（昭和５１年２月２０日初版）である。入社３年目の２５才で自費出版した。１００部作成、暮れのボーナスを全額注ぎ込んでの出版である。当時で約３５万円かかったような気がする。　装丁には凝った。安部公房の大判の書籍の装丁をモデルに、自分一人で考えた。デザインや校正、編集も全て自分で企画した。表紙および本文のイラストは、当時ちょっとだけ付き合っていた多才の女性にお願いした。帯の推薦文は、高校時代からの悪友「太刀学（たち　まなぶ）」氏に依頼した。いずれも快諾してくれて、嬉しかったのを昨日のように覚えている。　本書は「人魚姫ろまん」、「ともだち」、「落陽」の３編を収録しており、あとがきにも書いているが、「人魚姫ろまん」はおいらが２２才のときの作品である（「ともだち」「落陽」は２４才のころ）。これらの作品はある程度の水準には達していると今でも自負している。「人魚姫ろまん」、「ともだち」はのびのびと書かれているところが良い。「落陽」は自叙伝風で、今考えると少し気負いすぎか。　自費出版した１００部は仕事の仲間、友人、知人、先輩に配布したら、あっという間になくなってしまった。今、手元には数冊残っているだけである。つるぎかずをの青春が詰まっているという訳であり、この本を前にすると今でもさすがに冷や汗が出る。　しかし、あれから２９年、今再び好きなことをしようとしている。その間は、おいらにとって実に貴重な助走期間であった。夢を実現するチャンスがまたやってこようとしているのだ。つるぎかずをよ、さあ、再び羽ばたこう。ブログランキングranQ↑↑ Please click here !　************************************************つるぎかずを Presents************************************************

October 18, 2005

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海外ジャンクフーズ

海外ジャンクフーズ海外を放浪して現地で日本にないものを探す愉しみがある。今回は、海外のコンビニで売っているジャンクフーズである。上の写真は、どれも皆日本でお馴染みのものである。しかし、どこか、違う。そう、全てが漢字表記である（ただし、韓国を除く）。海外（アジア各地）で売っているものである。　ホールズが荷氏（上海）、ハイチューが○○（○○は海秋のそれぞれに口編が着く）（香港）、リコラが利口楽（香港）である。森永キャラメルも牛○糖（○は女偏に乃）、コーヒーキャラメルも黒糖牛○糖（台北）である。　値段も日本の３割以下である。例えば、ホールズは３０円くらいで買えたような気がする。漢字文化圏の日本がカタカナでお茶を濁している間に、漢字の可能性を追求する中国・台湾が漢字で奮闘している点が微笑ましい。日本でも嘗ては、クラブを倶楽部と表記するなど、実に情緒があったものだが、今ではそういう努力は一切していないようだ。　おいらは思うのである。案外、これらの漢字表記がナウいとして、今の時代にマッチしたりして。************************************************つるぎかずを Presents************************************************

October 17, 2005

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秘蔵コレクション　ボルトボトル

秘蔵コレクション　ボルトボトル美味しいものを掲載すると、アクセス数が増えることがわかった（笑）。今回は、敢えてそれにさからって、おいらの秘蔵のコレクション？を紹介しよう。ボルトである。しかし、これは、ボトルなのだ。う？　種明かしをすると、このボルトは、ウヰスキーを入れる容器である。その昔、そう、バブル全盛期のころ、演歌の大御所村田英雄が銀座のクラブでウヰスキーのボトルのことを、「ママ、ボルトを入れてくれ」と言ったという伝説がある。それを伝え聞いたニッカウヰスキーの社員が、ボルトでウヰスキーボトルを造ったという洒落ものである（平成元年ごろの作品か）。今は亡き村田英雄は、今で言うガッツ石松のようなとぼけキャラの持ち主であり、米国入国査証のsex（性別）の欄に週３回と書いた逸話があると言われている。お～、愛すべき人じゃ。　ニッカウヰスキーは偉い。こんなもの造ったって、売れはしないだろう。しかし、洒落で造るところが立派である。馬鹿馬鹿しさが良い。多分、ニッカウヰスキーの本社でもこのウイスキーボトルはもう残っていないのではないだろうか。地球上で、この容器が残っているのは、我が家だけ？もし、そうなら稀少価値のあるお宝である。ジャンジャン！（正式名称：ニッカボルトボトル。ウヰスキー特級（当時はウヰスキーに級別があった）。容量５００ml。大きさは、高さ約２１cm、直径約７cm。それほど大きくはない。）*******************************************************つるぎかずを Presents*******************************************************

October 16, 2005

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幻の美味　渋谷の「ぶり大根」

幻の美味　渋谷の「ぶり大根」　ぶり大根である。渋谷に滅法「ぶり大根」の旨い店がある。　ぶり大根の旨さ・不味さは、大根に染み渡るぶりのあらの煮込み汁の加減である。大根の歯ざわりにもよる。　ここ渋谷某所のぶり大根は、ぶりのあらの煮込み汁が大根に染み渡り、絶品である。ぶりのあらの煮立ては、砂糖醤油と酒にショウガを少々加えているのだろうが、出汁（だし）に何か秘密がありそうだ。店の親父が手ぬぐいを鉢巻に巻いて、悠然と煮立てている。　大根の軟らかさも絶妙である。実に歯ざわりが良い。自宅で造るぶり大根は、味を染み渡らせようとして、大根がどうしても軟らかくなりすぎてしまう。　ぶりと大根との相性も良い。ぶりは出世魚（イナダー＞ワラサー＞ブリ。なお、ハマチは養殖ぶりのことを言う）だから、縁起が良いと昔から珍重されるのも良い。脂の乗ったぶりはこってりした風味があり、特に真冬の「寒ブリ」は味が冴え渡る。これをあらにして煮付けにするなんぞ、悔しいくらい美味しそうである。　大根は、三浦大根（練馬大根系の大型冬大根）でなければダメという人もいる。確かに、東京のおでん屋の大根は、昔、皆三浦大根であった（今でも正月のなますは三浦に限るという人が多い）。しかし、やはり「青首大根」だろう。煮込んでも煮くずれしない大根だから、ぶりとの煮込みには最適である。　それにしても、大根とぶりを一緒にして最初に調理した人はえらい。もともとぶり大根は、ぶりが美味しくなる冬場の、それも寒風吹きすさぶ日本海側のものが有名であったのだが、それがいつの間にか日本全国に拡がり、家庭の味として親しまれるようになったものだ。　さて、酒を片手に、今夜はひとつ自宅で「ぶり大根」といきましょうか。*****************************************************つるぎかずを Presents*****************************************************

October 15, 2005

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試写会の愉しみ

試写会の愉しみ先日、キャプテンウルフ（ディズニー映画）の試写会に行ってきた。　今回はAOLのインタ－ネット上で試写会の募集に当選したものだ。　試写会の愉しみは、まず、応募に当選したところから始まる。劇場公開前に自分だけ観れる喜びにまず浸れる。次に無料というのが良い。映画館の入場料は、現在２，０００円もする。　二人で観れるというのも良い。「試写会に当たったのでどう映画でも」と、誘える理由が出来るのも良い。二人で共有できる思い出が出来るのもグーである。当然、鑑賞の後は食事かお酒だろう。消費は、日本経済復活への寄与になる（笑）。　唯一の問題点は、開催日時だろう。自分の都合に合わせてくれるわけではないので、日程がバッティングしてしまうことが有りうる。ま、それを問題というのはお門違いではあるが。　さて、キャプテンウルフである。　結論から言えば、佳作である。少し、期待しすぎていたので、物足りなかったのかもしれないが、大人を狙った映画なのか、子供を狙った映画なのか、アクション映画なのか、ホームコメディなのか、それらがどうも中途半端の映画と感じたからだ。　確かに、ディズニーの映画は、子供から大人まで楽しめるが、そのどちらかを狙いにした映画であって始めて双方とも喜べると思うのだ。例えば、マダガスカルは子供の映画として創ってあるが、立派に大人の鑑賞に耐えうる面白い作品となっている。　それだけに、キャプテンウルフは（丁寧に創っていた映画であったからこそ）、なおのこと残念であった。****************************************************つるぎかずを Presents****************************************************

October 14, 2005

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図書館の不思議

図書館の不思議　自宅近くの図書館に通い始めて２ヶ月余りになる。昔、学生時代に通っていたころの図書館とイメージが随分違うので、少し、記す。（写真は自宅書斎）　おいらは昼から図書館に入り浸りだが、平日の昼でも結構混んでいる。パチンコ屋が真昼から混んでいるのと同じ理屈で、土日以外でも人の数は多い。　まずは、老人の数が多い。それもほとんどが男性である。女性のお年を召された方はまずいない。言葉は悪いが、ある意味で象の墓場みたいである。所在なげに新聞や雑誌を読んでいる。この人たちは、皆さん夕方までいる。家に居ることが出来ないのだろうか？　次に、サラリーマン風の明らかに仕事をさぼっている兄ちゃん連中がやってくる。この人たちは寝ていることが多い。大学生や浪人生もいるようだ。何故だかウオークマンを聞きながら勉強している連中もいる。勉強が身に入る？　夕方、４時以降になると、急に学生（中高生）が増える。学校が終了したからだろう。男女の数はあまり変わらない。アベックで来るのもいる。ふてえヤロウだと思ったが、おいらも昔は図書館をデートの場にしていたので、許すことにする。　ところで、やはり気になるのは、おいらと同世代で昼間から真面目に図書館にいる連中だ。まだ、定年には早すぎるように思う。何を生業にしているのだろう？　自由業？　きっと、むこうもこちらのことをそう思っているのだろうなあ～。　図書館は居心地が良い。それは何故かというと、自分の時間が中断されないからだ。特においらのように原稿を書いている身にはかけがえのない場所だ。だれにも邪魔されない。自宅にも書斎があるが、所詮自宅である。家族もいれば、生活の場でもある。　いずれは、自分の仕事場を持つつもりだが、おいらの敬愛する作家、車谷長吉氏も図書館利用派らしい。　図書館は読書だけではなく、調べ物や思索にも適している。おいらはかなりの本持ちだと自負していたが、図書館に較べたら比較にならない。例えばおいらは日本国語大辞典（旧版、全１０巻）を所有しているが、図書館には（当たり前だが）新版が無造作においてある。　文学全集もほとんど図書館で読むことが出来る。検索して、図書館に在庫がなければ、横浜市の他の図書館からの取り寄せもしてくれる。壇一雄全集もそうやって読むことが出来るのだ。　もちろん、自分で所有したい本は、おいらが本屋で買えば良いし、そうしている。だから、自宅と図書館との使い分けをすれば良いだけである。そのことに気付いて、図書館が身内に感じられるようになってきているのだ。　どうやらこの分では、当分、図書館を書斎代わりにすることになりそうである。***************************************************つるぎかずを Presents***************************************************

October 13, 2005

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一挙公開

一挙公開　万年筆が好きである。　鉛筆でもない、ボールペンでもない、やはり万年筆である。書くときの感触が好きだ。万年筆は書くほどに自分に馴染んでくるところがまた良い。写真は、おいらの愛用の万年筆を一挙に公開！！　何時ごろからはまったのかと考えてみたら、小学校６年生のときに某ラジオ局主催の作文賞で優秀賞を受賞したときの賞品が万年筆であった。うれしくてうれしくて、毎日、大事に扱っていたのを昨日のように覚えている。したがって、万年筆に対する愛着はそのとき以来のようだ。また、中学生のときに買ってもらったパイロット「キャップレス」は今でも大好きである（写真中央部左に現在使用中のキャップレス）。　高校生になってからは、大橋巨泉「短かびのキャプりて取れば・・・」で有名なミニサイズの万年筆も良く使ったものである（でもあれだけ流行ったミニサイズ万年筆はみんな何処へ行ったのだろう）。広島で育ったので、国産万年筆メーカーでは、呉市（広島県）に本社のあるセーラー万年筆も好きであった。　大学生になってから、舶来製のものを本格的に使用するようになり、パーカー、モンブラン、ペリカンなども仲間入りしてきた。そのころから、現在使用している万年筆のパターンの原型が出来たような気がする。　ワープロの出現とパソコンの流行にもかかわらず、ずっと万年筆にこだわり続けてきた。これからも紙が世の中に存在する限り、万年筆と付き合い続けていく。****************************************************つるぎかずを Presents****************************************************

October 12, 2005

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団塊の世代たちよ（近況報告）

団塊の世代たちよ（近況報告）　早期退職して２ヶ月と１０日が経過し、また、昨日当ブログへのアクセス数が１，０００回を突破したこともあるので、おいらの近況をお知らせする。　現在の状況は、小職のやりたいこと（創作・著述と海外ロングステイ検討）にエネルギーの７０％、残りは読書、思索および気の合う人たちと話しをすることに使うようにしている。やっと自分の好きなことを中心に生活を組み立てることができそうである。　すなわち、これからは「できること」と「好きなこと」の乖離が生じないようにしたいと考えている。そうしないと、現役時代の繰り返しになってしまうからだ。　したがって、最近もおいらにある仕事を手伝って欲しいというありがたい依頼があったのだが、「できること」ではあるが、「好きなこと」ではないので、申し訳ないとして鄭重にお断りをさせていただいた。　では、具体的な日常は、どうしているのか。　平日は、月曜日を除いて、図書館通いである（図書館は月曜日がお休みなので、週休３日制）。お昼前からパソコン持参で自転車で訪れ、調べ物を始めとして、創作・著述、読書三昧である。夕方６時すぎに退出し、午後７時前には帰宅する日課である。健康にも良い生活である。　現在のおいらの目標は、年内に１本、某賞公募作品を完成させることである。原稿用紙４００枚程度で構想はほぼ固まっており、現在、その下準備中である。その合間に、ポルトガル訪問の準備も初めており、今の予定では、公募作品完成後の来年早々には現地を訪問をしてみたいと考えている。　その他、雑文の原稿依頼等もあり、殊のほか忙しい毎日である。　ところで、お酒のお誘いは、原則として週２回までとしている。退職直後は、ほぼ毎日であったが、自分のペースを守りたいし、気の合う人以外はお断りすることにしたので、精神衛生上も良い。　映画の試写会を応募するとたまに当たるので、嫁はんと出かけ、帰路外食をする。グルメ同士なので、嫁はんとの外食は、月２～３回のペースを守っている。ときには、おいらも料理を作る。NYの単身赴任時代に鍛えたヤキソバ！を始めとして結構レパートリ－は広い。　旅もしたいし、嫁はんと温泉めぐりをする約束もしている。自転車が大好きなので、自転車での遠出もしてみたい。う～ん、時間は自由にあるのだが、皮肉にも自由な時間は、そうあるものではない。　と、まあ、以上のような、近況でありまする。HAVE A GOOD DAY !!****************************************************つるぎかずを Presents****************************************************

October 11, 2005

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祝アクセス数　１０００突破

祝アクセス数、１，０００突破　本日、さすらいのカンチョーマンのブログアクセス数が１，０００を突破しました（デビュー後４２日目で達成）。これも偏に皆様のお陰のたまものです。皆様に深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、おいらの愛用のパソコン（SONY VAIO MOBILE VGN-T72）と湯飲み茶碗をお披露目します。有難うございました。　次回は、１，５００回突破を目指して頑張りますので、これからもよろしくお願いします。１０月１０日　体育の日つるぎかずを　記

October 10, 2005

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天才アラーキー

天才アラーキー昨日の続きである。　アラーキーの素晴らしいところは、「仕事ったってさ、いやいややって金がきたって、ねぇ～。いい気分でやって金がこないのと、どっち取るかって言ったら、俺は、いい気持ちで金がこなくてもいいほうを取る。　俺の性質だからしょうがない。」　である。　それで、アラーキーはビルが建たないわけと説明しているが、ビルなど建ててもらわなくったって良い。いい（変な）写真を撮って欲しいだけなのよ。　しかし、アラーキーの凄いところは、写真の価値は、「見る人によって写真は決まる。写真自体には何もない。」と喝破しているところである。　本質的な部分をさりげなく言うところが憎い。アラーキーよ、これからもいい写真を撮り続けてくれ～。**************************************************つるぎかずを Presents**************************************************

October 10, 2005

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写真の撮り方

写真の撮り方　１枚の写真で、プロとアマの差が出ることがあるか？　例えば、カメラ機材等の撮影条件が同じで、プロとアマに同じ被写体を撮らせた場合、おいらは必ずしもプロが勝つとは思わないのだ。　何故なら、カメラ自体が写真を撮るからであり、シャッターの押し方に芸術性があるわけではないからである。　１枚だけの写真の勝負であれば、アマがプロに優る可能性は十分にある。したがって、カメラマンは芸術家足りえるかと問われれば、これまで、本能的にそうではないと思ってきた。　しかし、この本を読んで少しその考え方が変わったのである。　「天才アラーキー　写真ノ方法」（２００１年集英社新書）である。アラーキーは言う。素人でもいいものは撮れる。しかし、１枚だけだ。プロは、いいものを撮り続けることが出来る。それが、プロとアマの差だ。　これはエライ。つまり、写真家であるか否かの差は、プロかどうかの差ではなく、いいものを撮り続けるかどうかの差と考えるのである。いいものを「変なもの」に置き換えても良いはずだ。それを継続して大量に撮る。そうして、アラーキーになるのだ。　こうしてみると、なるほどロバートキャパは偉大な写真家だ。最近来日した流行のひげ面の写真家も立派な写真家だろう。彼らもそうして、芸術家になったのだ（だから、北野たけし氏がいい写真をとっても、いい写真家とはいわないのだ）。　もう一つ気に入ったのは、アラーキーの写真の撮り方である。「自分でシークエンス（秩序、ストーリー）を造らない。被写体そのものの中身を引き出す」ということだ。なるほど、アラーキーは一流である。　それでは、本日のおまけとして、おいらの秘蔵コレクション荒木経惟「写真私情主義」（２０００年平凡社）（サイン入り）をご披露する。 ************************************************つるぎかずを Presents************************************************

October 9, 2005

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最後の晩餐

最後の晩餐　もし、地球が明日爆発して消滅するとしたら、最後の晩餐は何にするのかと考えたことがある。　どうせ全員が死ぬのだし、残された時間は２４時間もないのだから、何をやってもあまり変わりはない。銀行強盗をしてお金を手に入れたとしても、もはやお金に何の意味もない。何せ残された時間はもうわずかなのだ。　やはり、好きな人（恋人や家族）とすごすのだろう。そして、最後の晩餐を最大限楽しむのだろう。　と、ここまで考えたとき、やはり、おいらに必要なのは、まずビールである。赤ワインも必要だろう。で、一品しか選べないのであれば、おいらの場合、それは断然チーズフォンデュになるのである。　ご存知、スイスのありふれた家庭料理であり、チーズを溶かしてパンやハムなどをつけて食べるだけのものである。食の魅力は、突き詰めるとシンプルな素材とその組み合わせであると考える。それをこのチーズフォンデュは見事に証明している。　日本では、新宿野村ビルの最上階にあったスイスシャレーのチーズフォンデュが絶品であったが（たしか今は閉店）、これに匹敵するのが、上の写真のCHALET FONDUE（スイス輸入品）である。チーズの溶け方、香り、味、食感、パンやハムとの相性などどれをとっても申し分ない。とりこになっている。　日本では、チーズフォンデュは寒いときにしか食べないと思っているらしく、夏場の店頭からこの商品はほとんど消えてしまう。しかし、さすが、海外系スーパーマーケットは違う。あのナショナル麻布スーパーマーケット（地下鉄広尾駅下車）では１年中販売しているのだ。ありがと～、ナショナルスーパーさん、感謝してまっせ。　なお、予断であるが、このスーパーの食肉売り場でのスモークドハム（伊藤ハム。量り売り）は少々高いが絶品。チーズフォンデュにハムは必需品である。それが、世の中にこんなに美味しいハムがあるのかと、ホントニ感じさせてくれるハムなのだ。生きていて良かったという実感が味わえる瞬間である。　う～、今夜もまたチーズフォンデュ食いて～*****************************************************つるぎかずを Presents*****************************************************

October 8, 2005

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アクセス数９００　突破お礼

アクセス数９００、突破お礼　本日、さすらいのカンチョーマンのブログアクセス数が９００を突破しました（デビュー後３９日目で達成）。これも偏に皆様のお陰のたまものです。皆様に深く感謝し、厚くお礼申し上げます。　お礼に、１９３０年代の資生堂のポスターを掲載してみました。次回は、１，０００回突破を目指してこれからも頑張りますので、よろしくお願いします。１０月７日つるぎかずを　記

October 7, 2005

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広島路上観察　外伝

広島の路上観察、外伝　地域地域で首都圏にないものを発見する喜びがある。　この写真もそうだが、サンフレッチェ広島（サッカーJ１リーグチーム）のサポーターが見たら、泣いて喜ぶ定期運行バスである。実は、車内もサンフレッチェを応援するポスターなどで埋まっている。　もともと広島は、東洋工業（現マツダ）の擁するサッカーチームがあり、サッカー王国であったのだが、サンフレッチェはおらたちのチームなんだよ、応援するから頑張れよという気概が伝わってくる。こういうのが良い。　それに引き換え、広島カープ（プロ野球セ･リーグ）への応援熱は冷え切っていた。来年新球場を造るにもかかわらずである。　今のカープ（最下位）ではやむを得ないという人がいるかもしれないが、同じ最下位でも仙台の楽天ファンは違う。　これは、チームが負けていても、強くしようと努力していたり、ファンを大切にしているかの姿勢の差であると思う。カープよ、目をさまして欲しい。来年も同じように無策なら、ファンは去っていくしかない。********************************************************つるぎかずを Presents********************************************************

October 7, 2005

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「自由人」事始め　その２

　「自由人」事始めの第２回目をお楽しみください。　この連載は、ミニコミ誌「情報の缶詰２００５年１０月号」（関ネットワークス）に掲載されたものを転載しています。「自由人」事始め（その2）　　　　　　　　　　　　　つるぎ　かずを　神様、ありがとう。自由人になれて、毎日感謝感謝の連続です。　それというのも、何せおいらは天下無双の素浪人（天下無敵の遊び人）、まずは瑣末な事象からお話しますと、その１　朝寝はもとより、時間にまったく束縛されません（ただし、それでルーズになってしまう場合には、自己責任というペナルティがありますが）その２　ライブで世の中継がリアルタイムで見れること（編集済みのニュースや後追いのワイドショーではなく、リアルタイムでホンモノの生中継がテレビで見られます）。最近では投票日の翌日のテレビ中継も心おきなく観ることが出来ました。その３　すまじきものは宮仕え、とは良く言ったものです。つまらない人間関係に煩わされることがなくなり、ストレスがまったく無くなりました。　しかし、本質的な部分で感謝しなくてならないのは、やはり、やりたいことが出来るということです。人生でやりたいことがある、というのはとても幸せなことです。同時に、やりたくてもいろいろな制約によって出来ない、ということも真実です。つまり、それが出来るということに今、感謝しています。　さて、おいらのように気ままに好きなことを書いて、そして、それで毎日が明け暮れる、これは理想的な暮らしです。しかし、ただ単に書き散らしていくだけでは、生計もたちませんし（贅沢をしない程度の蓄えはあると言っても）、面白くありません。おいらには、第２の人生で「もう一花咲かせたい」という夢と情熱とがあります。　これを具体的に言うと、昔から、魂に触れる作品＝ワクワク・ドキドキする作品を残したい、という気持ちがとても強かったのです。本音を言うと、それで一発当てて（文学賞をゲットするかベストセラーを１本出して）、後はそのテーマをなぞってだらだら生きる人生、というのも良いなあと考えております。そうして、１年のうちで出来れば半年は好きな海外で暮らすというのが将来のおいらの青写真です。　前回もお話ししましたように、いずれはポルトガルかスペインにロングステイ（１回最低３ヶ月以上の移住）したいと考えています。早ければ、年内にも第１回目の下見に現地に行く予定です。ポルトガルとスペインにはまだ１回ずつしか行っていませんが、両国とも、ラテンでお国柄が明るいこと、日本人と同じような背丈で髪や眼が黒く、異国の感じがあまりしないこと、物価が日本の７割程度と安いこと（スペインは日本の７割、ポルトガルはスペインのさらに７割、つまり５割）、湿度が比較的低く、暮し易いこと、日本同様周囲を海で囲まれた国で魚がおいしく、炊飯器と味噌醤油があれば、日本食が楽しめること、ある程度英語が通じること（特に最近はフランスの別荘が高騰したため、ポルトガルの別荘がブームになっているということです）等により、移住するのに不自由はないようです。　おいらは、かつて、ポルトガルのリスボン近郊の港町で、まどろむ午後に一面の大西洋を目前にし、食堂の親父が七輪で焼いてくれた魚を肴に好きなビールやダン（地元のぶどう酒）を楽しみながら、たゆたう時間を過ごしたという至福の経験があり（たまりませんなあ）、その感動を嫁はんと分かち合いたいと思っているのです。　したがって、現段階の予定では年内をそのための助走期間とし、その後１年半の通算２年間で、天下無双の素浪人を気取りながら、物書き修行と海外移住の検討を横浜で行うつもりです。教職の道も閉ざそうとはしてはおりませんので、女子大での教職の道も密かに探っております。少々大袈裟ですが、おいらは命をかけてやっています。だから、それらの目処が立たなければ、きっぱりと生まれ故郷の広島に帰る予定です。そうして、作戦を練り直し、落ち着いた段階で海外ロングステイに突入するのもまた良いのではないか、と思っています。　このような考え方を実践するというのも、「１回しかない人生ですから、好きなようにやりたい」という、これまでに立てた計画を実現しようということと、「おそらく60才過ぎたら何にもできないよ。やるなら50才代までだよ」という先輩からの助言をベースにしたということがあります。さらに、前回もお話ししましたように、おいらの愛する家族の理解があるからだと考えています。おいらの生き方が団塊の世代のモデルの一つになればと思っている所以です。　ところで、今、取敢えず解決しなければならない問題に、手元資金の運用をどうするかがあります。退職金がある程度貰えましたので､流動性のある預金がいくばくか手に入ることになりました。その運用をどうするかは、おいらにとって大きな課題です。得てして運用部門にいた人間は、会社の金の運用はうまくても、自分のお金の運用はからきしダメというケースが多いようです。　そうならないためにも、おいらがどうしたのか（どうするのか）を中心に、次回はそのお話しをしてみましょう。　乞うご期待。オブリガード。

October 6, 2005

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幻の美味

幻の美味　酒飲みに生まれて良かったと思うことの一つに、酒の肴を探す愉しみがある。　広島で酒の肴と言えば、おいらが幼少のころ親父がよくツマミにしていたデベラがある。　折角、広島駅まで路上観察したわけである。広島駅そばの広島市場を訪ねてデベラを探してみなければモグリだ。広島市場は今も健在である（写真はパンフレット）。市場の店先でデベラを探す。デベラは鰈（かれい）の子を干物にしたものだ。下の写真で料金は、８１５円。これを包丁の背中でたたき（柔らかくするわけですね）、薄醤油をつけてあぶって食す。カリカリして、絶品。　独特の風味があり、日本酒にはこのデベラがホントによく似合う。残念ながら、首都圏では入手困難である。　幻の美味。広島の風物詩の一つでもある。***************************************************つるぎかずを Presents***************************************************

October 5, 2005

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広島市内路上観察

　広島市内を路上観察。　時間が少し取れたので、広島の繁華街である本通りから広島駅まで久し振りに歩いてみた。約１時間の道のりの途中、左手に写真の稲生神社を発見。　　ところが、これが良く観ると、寄進者として平成１７年１月「水木しげる」「荒俣　宏」「京極夏彦」とあるではないか。下記写真参照。　うへ～、こんなところでお三方のお名前を発見するとは思いませなんだ。由来が書いていないので、この神社の詳細は不明なのだが、名のある神社に違いなさそうである。もちろん、即、お参り。ご利益（ごりやく）、ご利益。　これぞまさしく路上観察の愉しみなのじゃ。水木さん、荒俣さん、京極さん、ありがとう。**************************************************つるぎかずを Presents**************************************************

October 5, 2005

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さすらいのカンチョーマン　広島へ

　さすらいのカンチョーマン、広島へ　９月２９日から昨日まで所用で広島に帰省した。したがって、皆さんとお会いできるのも約１週間ぶりである。　その間、アクセス数は激減、ブログランキングも１３位（９月２８日）から６０位（本日）へと大暴落。トホホ。ま、しゃないか。一からまた出直せば良いし。　新横浜から広島まで約３時間３０分（新大阪まで約２時間１０分）、写真ののぞみ５７号は滑るように新横浜駅を出発する。　車窓からの風景は見慣れているので、読書に専念する。大収穫あり。佐藤優の「国家の罠」（新潮社２００５年）を完読。今年の「つるぎ賞」（おいらが勝手に作っているその年の最優秀作品）の最右翼である。　一言でいえば、「知的な興奮を呼び起こしてくれるということは、かくも楽しきことなのか」に尽きる。佐藤優の力量に唸る。　すっかりハマッテしまい、新幹線の帰路も佐藤優の新刊「国家の自縛」（産経新聞社２００５年）を求め、読破。　内容に重複する部分も多いが、「プロの凄みを見せ付けられ、プロとはかくあるべし」を教えられる好著である。例が悪いが、ハードボイルド、ひいてはゴルゴ１３の真髄につながるようだ。これらの書評については、別途、時間を割いてお話ししたい。　さて、広島駅に着いて、写真のポスター発見。何と、「鉄道の日記念（こんなのがあるのだ）JR全線乗り放題」ときた。今月１６日まで、JR全線の普通列車が３日間９，１８０円で乗り放題らしい（１日約３，０００円見当）。　残り後１０日程度しかないが、これはおいらの旅心をくすぐる。さすらいのカンチョーマン、どうしようかのう。************************************************つるぎかずを Presents************************************************

October 5, 2005

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美味放浪・・・・幻の銘酒　甕覗（かめのぞき）

幻の銘酒　甕覗（かめのぞき）　新潟に幻の銘酒として、甕覗（かめのぞき）があるというのをご存知だろうか。実は、今回の新潟への小旅行で、昔馴染みの人物より、手交してもらうことが出来たのである。　この酒は、効能書きによると、「萬寿鏡　甕覗（かめのぞき）この甕覗は、酒蔵の奥深くでとくと熟成させた酒を小甕に満たし、それを柄杓（ひしゃく）で汲むという、茶の湯の所作を模してなどなど、新趣向を凝らしたもの酒蔵主人　敬白ほくそ笑み甕のひも解く亭主殿　鏡子なかなかに人とあらずは酒壷になりにてしかも酒に染みなむ　旅人」（新潟県加茂市　株式会社マスカガミ謹醸）とある。歌を添えるなど、風情が良い。　写真（上は、中央のフタある甕。下は、甕を上から覗いたところ。）にあるとおり、甕に入っているこの酒は、酒を柄杓で注ぐときに甕を覗くからこの名がついたといわれる。過日、この酒を気の置けない先輩連中と一杯やったのだが、それはそれはまろやかで溶けるような味であった。日本酒独特の臭みがなく、やや辛口。のどに流れるような味わいである。しかも、常温でこの味である。この酒はただ者ではない。先輩の自宅にお邪魔し、休日の昼間から飲み始め（しかし、昼酒はなぜかくもうまいのだろう）、奥様の造られる肴もまた美味しく、甕覗きは飲めば飲むほどまた飲みたくなり、夕方には完全に全員が出来上がってしまった。お酒の神様に、感謝。　さて、本日より、所要で約１週間、広島に帰省しますので、その間の日記はお休みをいただきます。したがって、フリーページに「悪魔の投機術入門」（６回分を大サービスで一挙公開。ミニコミ紙「情報の缶詰」（関ネットワークス）に掲載済）を掲載しました。お楽しみください。　それでは皆さん、しばらくの間ごきげんよう。HAVE A GOOD LUCK !

September 29, 2005

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売れる本の条件

売れる本の条件　昨日に引続き、本のお話し。　天下無双の素浪人、そろそろ売れる本でも一丁創ってみようか。　そこでおいらは考えてみたのである。売れる本の条件、というのがあるわけではなかろうが、おいらの経験則では、次のようにいくつかを列挙することが出来る。１．タイトル（背表紙）　おそらくベストセラーの要素のかなりの部分をタイトルが占めよう。逆に言えば、どんなに良い本でもタイトルが拙ければ売れない。　古い例では、限りなく透明に近いブルー、恍惚の人、窓際のトットちゃん。これだけで、売れるような気がする。２．興味本位のコンセプト・テーマ　もちろん興味あるコンセプト（戦略・考え方）、テーマ（問題意識・お題目・内容）でなければならない。興味をひくためには、時代を映すものから、人間の本能を刺激するものまで多岐に渡る。　このコンセプトやテーマが見つかれば、作品はほとんど完成されたと言っても良い。３．覗き見趣味　外から見ても分からない世界の必要がある。誰もが知りたいと思わせるものが良い。閉ざされた世界は知られたくないものである。したがって、取材と資料収集は命綱となる。４．最初の1ページ　最初の1ページ、特に最初の３行は大切だ。ここで、読者に食いつきを与えないと、最後まで読んでくれない。説明は後からでも可能である。　したがって、思い切って衝撃的なシーンから始めるくらいでなければ、読者のつかみは期待出来ない。５．いじめ（快感）　主人公は一旦悲惨な目に会わなければならない。読者にカタルシスを与えなければならない。作家も大変である。６．スリル、どんでん　ハラハラ、ドキドキが必要。最後まで読むのがもったいないと思わせれば、大成功。少なくとも最低一回のどんでんは必要であろう。　以上の内容の作品であれば、売れることに間違いはない。太鼓判を押そう。では、まず、おいらが率先してやってみることにしよう。（写真はおいらの書斎の一部）***************************************************つるぎかずを Presents***************************************************

September 28, 2005

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私のこの一冊

　「私のこの一冊」というタイトルで原稿を依頼された。以下は、その内容である。１．タイトル“C” is for Corpse（邦訳　死体のC）著者　Sue Grafton２．きっかけ　NY駐在のときに一番苦労したのは、日本の書籍の値段が高いということである。最近の文庫本は５００円を超えるものが珍しくないが、米国では日本で買う値段の２倍から３倍はする。したがって、５００円の文庫本でも海の向こうでは１０ドル（１１００円）以上になってしまう。　確かに書籍は輸送上重いから止むを得ないが、活字中毒者である私にとっては、いくら高くても買わなければ生きていけない。このため、郷に入っては郷に従えで、何時の間にか洋書を読むようになってしまった。　中学生のころから早川ポケットミステリーのファンだったので、何の躊躇もなくBORDERSという本屋で手に取ったのがこのミステリーである（残念ながら同時多発テロでその本屋はもうない）。３．感想　ハードボイルドが好きである。　ミッキー・スピレインの小説に登場する私立探偵マイク・ハマーは、自分の愛した女が殺人者と分かったとき、平然と射殺してしまう。このスー・グラフトンの小説でも女性探偵キンジー・ミルホーンは、一夜をともにした男が殺人者であり、自分をも殺そうとしたとき容赦なく射殺してしまうのだ。　しかし、キンジーはマイクと異なり、非情ではない。生身の人間であるから、メゲルこともあるし、タフでない場合もある。ところが、プロの探偵として、依頼された仕事は、たとえ採算割れになったとしても自分の気がすむまでやり遂げようとする。そこがこの主人公を私が好きな点である。（このシリーズは「アリバイのA」から始まり、現在１６点目が刊行中）　ところで、皆さんは、ハードボイルドという言葉の意味をご存知だろうか。固ゆで卵？　ダメ。正解は、「感情を表に出さないこと」だ。人間は誰しも感情をついつい出してしまう。したがって、それを表に出さないという、ハードボイルドがカッコいいのだ。４．影響　洋書（ペーパーバック）を読むときのコツは、専門書と違って辞書抜きで読むことだが、意味が分からない部分を飛ばして読むのは苦痛だ。しかし、読書というのは突き詰めれば「感情移入」である。　たまたまこの本の場合は、最初のページから普通の本のように感情移入して読むことが出来たので、大変感動したことを今でもはっきりと覚えている。　爾来、ミステリーを中心にペーパーバックを漁りこれまで１５冊は完読したが、こちらでは逆に洋書の値段が高い（概ね２倍）ので、海外出張のときにまとめ買いするようにしている。また、英語での表現力がつくのも効用だ。例えば、「カタをつける」というのは、to settle accountsというように。５．寸評　おもしろ度４、感動度５、教養度２、刺激度４、お手軽度１６．スタイル　年をとって隠居したら、晴耕雨読と決めている。そして、そのときに楽しむのは、ワインを嗜みながらの上質のミステリーとも決めている。出来ればロッキングチェアーで読むのが望ましく、そのときかかる音楽は私の好きなドビュッシーだ。　さて、今でも面白い作品が世界中で毎日発表されている。したがって、これから年を取っていくのもまた楽しみなのである。******************************************************つるぎかずを Presents******************************************************

September 27, 2005

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心までがリッチになる

　一年振りに池袋演芸場を訪れた（写真）。先輩から若手落語家でめちゃくちゃうまいのがいるから、観に行こうと誘われたのである。持つべきものは、良き先輩である。　池袋演芸場の良い点は、池袋駅西口から徒歩３分、ビルも新しく、アットホームである。なにせわずか９２名収容のこじんまりとした寄席で、列も６列しかない。　したがって、噺家の生き生きとした表情が目の前で見てとれる。もちろん、マイクなど使わないので、生の声が堪能できるというのも最高である。　お客のマナーも良い。客筋も良く、昨日は、相当お年を召されたおばあさんが一人で座っておられるのには驚いた。　また、午後６時半に始まって、８時４５分ごろ終わるというのも良い。席は自由席なので、一番良いと思われる前から２番目の列を取りたければ、開場時間である午後６時までに入場すれば良い。　さて、若手有望落語家の登場である。昨夜は、柳家三三（さんざ）と柳家小太郎（こたろう）の二人会であった。二人とも３０代。来春真打ちに昇進予定の実力派である。　演目は、三三が「黄金の大黒」「五人廻し」、小太郎が「百川（ももかわ）」「初音の鼓」である。噂に違わず、三三は上手い。上手すぎる。　しかし、おいらは小太郎も評価したい。特に昨夜の百川は良かった。難しい落語なのであるが（詳しい説明は今回パス）、面白さを見事に引き出していた。いやはや、二人には十分堪能させてもらいました。　結論。良い芸を見せて貰うと、こちらの心までがリッチになる。良いものは自分の目で見て、自分の耳で聞いて確かめたい。二人と同時代に生きていて良かったと思える一夜であった。************************************************つるぎかずを Presents************************************************

September 26, 2005

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オペラ横尾忠則を歌うレコード復刻版CD

　「オペラ横尾忠則を歌う」レコードの復刻版CDが今春発売された。　おいらは熱烈な横尾ファン（英語だとsupporter）であるからにして、この復刻版CDのオリジナルレコードは既にゲットしていたのだが、なんせ今から３６年前の１９６９年発売である。巷では、幻のレコードと言われていた。　まれに（ほとんど目にしないが）古書展等で見つけると、１０万円前後の値段がついていたりすることがある。　　このレコードの発売当時、おいらは大学２年生の苦学生であったから、当然当時手にいれることは不可能であった。　ところが、平成元年ごろ、たまたま新宿東口のマイシティで中古レコードの特売会を開催していたため、偶然そこを覗いたところ、このレコードを発見したのである。　当時はレコードがCDに押されて投売り状態で、このキコウ本（レコード）もわずか１万円だったと記憶しているが、天にも昇る気持ちで購入したことは今でもはっきりと覚えている。　さて、復刻版CDである。おいらは、オリジナルを持っているし、何時か買えばいいやと思っていたら（実はこれが曲者なのだが）、いつの間にかどこのCDショップにもなくなってしまっていた。　（左が復刻版CD。右上がオリジナルジャケット。右下がオリジナルレコード）　そうなると、ゲットしたくなるのが人情である。版元に注文しようかなと考えたり、もう品切れになって永遠に手に入らないかもしれないなどと弱気になっていたのだが、先日の高崎市内探索である。　もしやとインスピレーションが沸いて、高崎駅前のTレコードを覗いたところ、何と、あったのですよ。このCDが！　都内や横浜では手に入らなかったのだが、ある所にはあるもんですねえ。感謝！　よって、上の写真となった次第であります。ジャンジャン

September 25, 2005

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旅の宿　外伝

＜旅の宿　外伝その１＞　川端康成の小説「雪国」の冒頭、「国境のトンネルを越えると雪国であった。夜の底が白くなった。」（うろ覚え）のトンネルは、てっきり越後湯沢駅の手前のトンネルだと思っていたが、新潟方面からだと、越後湯沢駅ではなく、越後中里駅を越えて、長～いトンネルに入った。　したがって、雪国のトンネルは、実は越後中里駅のトンネルのことだったのかと一人で感心していたら、土樽（つちたる）駅を過ぎたらもっと長い、いわば超長いトンネルに入った。どうやら川端康成はこのトンネルのことを書いていたらしい。　実際、このトンネルの外は寒い。列車の窓が外気でくもるのだ。真っ白になる。列車の内部が冷房をしているにもかかわらずにだ。　長い時間を経過して、土合（どあい）駅到着。この駅から群馬県となるため、「国境を越えた」という理由（わけ）である。　こういうことが分かるのも、鈍行列車での旅の喜びである。＜旅の宿　外伝その２＞　関東平野で最初の都市、高崎で２時間あまり寄り道をすることにした。　新入社員のころ、研修で高崎市に連れていかれたことを思い出したが、そのとき以来の高崎である。　おいらは、海外でもまず現地に着いたら、その町のバス（それも市内循環バスが良い）に乗ることにしている。それで大まかな土地勘を掴み、その後おもむろに路上観察に入るのだ。　高崎の場合、ぐるりんバス（写真はバス内部）というのが駅前から出ており、これが市内循環となっている。市内循環にかかる時間はちょうど１時間。料金はわずか２００円。乗らない手はない。　バスの良い点は、外の景色が見てとれることである。市内をぐるりんと回って、あの有名な観音山の白衣大観音（昭和１１年建立、高さ４１．８m）も見物することが出来たのである。バスに感謝。　ところで、高崎から帰途横浜までは「湘南新宿ライン」に乗った。高崎・横浜間１時間５０分。これは速い。特に大崎・横浜間を、列車が爆走するのにはホント驚いたねえ。夕方、無事帰宅。　いやはや、以上、大変良い旅でした。おいらへのお付き合い、有難うございました。お疲れ様です。それでは、おしマイケル。ジャンジャン。

September 24, 2005

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何もしない贅沢

　宿は六日町駅の観光案内所で、一番ひなびた旅館をお願いした。　越前の名を配した旅館は、江戸時代から営業を続けるという古い宿だ。質素だが清潔なのが良い。　浴衣に着替え温泉を楽しむ。　温泉は弱アルカリで少し熱めの湯（50～60度）である。いろいろな効能もあるのが良い。しかし、温泉以外に何にもないのが良い。あるのは、中秋の名月に辛口の地酒と田舎料理。　客はおいらのほかに老夫婦が一組。女将は60代だろうか、アットホームで上品な立ち居振る舞いであった。久々に上質の旅の宿。さすらう楽しみここにあり。外を見ればすすきが風にそよいでいる。　時間がたゆたう。何もしない贅沢をゆったりと味わう。六日町の夜は音もなく暮れていく。　写真は温泉裏手の山

September 23, 2005

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心が洗われる

　誰もが通過してしまう六日町駅の構内は閑散としていた。駅前だけの商店街も半分はシャッターが閉じている。連休にもかかわらず、人が歩いていない。ひなびた温泉宿が期待出来そうだ。　ところで、六日町はその昔、標高634mの坂戸山頂に長尾越前ノ守（上杉謙信の配下）が山城（やましろ）を築城したことでも知られている。　花鳥風月を愛でるおいらは、坂戸城跡を目指して坂を登り始めた（写真は坂戸城跡入り口）。　この山登りが大正解であった。登坂途中で、おびただしい数の石仏（観音様）に出会うことになったからである。　実に趣が良い。心が洗われる。坂に階段はなく、やや急な斜面を登ることになるのだが、およそ10m間隔に石仏が一つずつ配置してある。観音様に山に登る力を授かるようだ。観音様たち、ありがとう。　いよいよ明日は、ひなびた宿が登場。TO BE CONTINUED !

September 22, 2005

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たゆたう時間

　ひなびた温泉に泊まろう、そう考えると、宿泊先は新潟県南部しかない。川端康成の雪国で有名な湯沢温泉（越後湯沢）という手もあるが、今やスキーリゾート地だ。新幹線が停まるというのも気にくわない。選択肢として六日町温泉と塩沢温泉を候補地にあげ、より時間の止まっている六日町を目指すことにした。　鈍行列車はゆっくりと走る。左右が田園風景となる。山並みが遠くにも見えない。信濃平野は米どころを実感する。見渡す限り一面の田畑。駅のホームにススキがそよいでいる。風流の極致。　長岡を過ぎて、トンネルの数が増える。日本の背骨の下を通過しようとしているのだ。家族連れのお父さんが子供を抱えて先頭車両の窓から進行方向をのぞいている。ほほえましい風景だ。只見川が列車と並走している。ほどなく、六日町だ。TO BE CONTINUED ! 　写真は、坂戸城跡から望む六日町風景

September 21, 2005

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旅の宿

　先日お伝えのとおり、所要で新潟方面に二泊三日の旅に出た。　初日の新潟泊でのイベントが終了したので、横浜への帰りの道中は、往きの新幹線と異なり、全くあてのない自由気ままな旅となった。　久し振りにどこで降りても自由、どこに泊まっても自由。　旅、特に一人旅の良さは、１．非日常２．何もしなくて良い３．スケジュールもなし４．おいしいものの発見５．怖いもの見たさ等、面白いことの経験６．地元の人々との交流７．ひなびた旅館での心温まる人情等である。　また、鈍行列車の良さは、１．景色をゆっくりと楽しめる２．駅のたたずまいを楽しむことが可能３．一駅ごとに乗り降りする人を眺めることが出来る４．車両の型式等を見ることが可能（新型車両/旧式車両等）５．窓が開く（もっとも空調は効いている）等である。　く～、たまりませんなあ。　おいらは、ゆったりと新潟駅から発車したローカルトレインに飛び乗ったのである。さあて、どこに行こう。TO BE CONTINUED !

September 20, 2005

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サルでもわかるデリバティブ

　ジャジャーン！さあさあ、お立会い、これに現われまするは、皆様のご要望にお応えし、リバイバルシリーズ第２弾、「サルでもわかるデリバティブ」。　堂々、フリーページに掲載じゃあ～（ちょいと大袈裟）。　実は、このエセーは、９８年当時に関ネットワークス発行のミニコミ紙「情報の缶詰」に掲載さたものの再掲です（一部最小限の加筆修正）。ま、これも、今読み返して見ると、本質的な考え方は今と変わっていないですね。　で、トップの写真は、お金にまつわるものとして、レトロ（３０年くらい前）の千円札です。おいらが大学生のころまで使われていたような気がします。　先日、用事で中野区役所にまいりましたので、中野ブロードウエイに立ち寄ったところ、某コイン商の店先で発見し、ゲット（値段は良心的でした）。年配の人は、懐かしんでくだされ、ヤングは無視してokay。　ところで、おいらは洒落て、本日から新潟へ小旅行にまいります。したがって、三日間のお休み頂戴しますう。　それでは、皆さん、ごきげんよう。HAVE A GOOD LUCK !!**************************************************つるぎかずを Presents**************************************************

September 16, 2005

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閑散とする神宮球場と渋谷の巨大ゴリエ垂れ幕

　昨日、神宮球場のカープ対スワローズ戦にカープの応援で行ってまいりました。おいらは、筋金入りのカープファンです。１．この時期、消化試合と思いながらも、やはり、１２，０００人程度しか入っておらず、閑散とした感じは否めませんでした。勢いのないチーム同士の戦いでは止むをえないかのう（広島弁）。２．結果は、１対０でカープの負けと、一見接戦のように見えますが、戦略の差が勝敗を分けた完敗でした。今のカープは、攻撃野球の意味が分かっていません。巨人と同じ「点の攻撃」で全く繋がりがなく、これでは、少ないチャンスを「線（面）の攻撃」にしたスワローズに負けて当然です。３．点の攻撃と線（面）の攻撃の差は、トップの戦略の差です。昔のカープは、小兵でも四球で出塁して盗塁、足で敵のリズムを乱し、ノーヒットで得点する等、緻密な野球が得意でした。それが今、ただの大砲打線（新井、嶋、前田、ラロッカ等）です。４．来期は、どうやら元カープのブラウン（米マイナーリーグ最優秀監督）が監督のようですので、ルーツのように戦略を前面に打ち出し、久しかった優勝へ手の届くチームと是非ともして欲しいのう。　帰宅途中、渋谷でゴリエのCD「ペコリナイト」をゲット。なんと（南都雄二や、フル（古）ー）、センター街の中央上空にゴリエの巨大垂れ幕が！！　写真では分かりづらいのですが、中央のゴリエは轟（とどろき）ガオなのじゃ。ガハハハハハ。ま、いいか。*****************************************************つるぎかずを Presents*****************************************************

September 16, 2005

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引越と映画マダガスカルの関係

　おいらが横浜に引越したのは、去る7月26日（火）でありもした。　　その日は、あいにくの天気。なんと台風○号（多分7号）関東接近でホントに大変。　しかし、吹き付ける風と土砂降りの雨の中で、D引越センターは良く頑張り、特に、リーダーのヨコヤマさんは、縦横無尽の働きぶりで夜にいたるまで完璧な仕事をされました。のびたさんとヤンキー兄ちゃんも大活躍で、無事我が家の引越は終了したのです。　エライ。プロはかくあるべし、の見本のような人達でした。感謝！（D引越センターへのちょうちんではなく、本当に良いものは良いということです。）　後日、D引越センターから、抽選でマダガスカルの映画入場券がおいらに当選したとの連絡が入り、二重に感激。　で、遅まきながら昨日鑑賞してまいりました。○です。映画の基本要素を全て取り入れたエンターテイメントに仕上がっています。子供よりも精神のくたびれた大人たちに推薦ですな。　引越と映画マダガスカルの関係は、以上のようなものでした。ジャンジャン！おしマイケル。*****************************************************つるぎかずをPresents*****************************************************

September 15, 2005

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私家版ニューヨーク探訪スポット

　昨日に引き続き、ニューヨークの話題を。　おいらの「私家版ニューヨーク探訪スポット」をご紹介しましょう。フリーページの当世マンハッタン事情に添付しました。　これから、旅行シーズン本番になりますので、ニューヨークを訪れる方は、ご参考にしてたもれ。さあさあ、お代は見てのお帰りだよー　さて、本日の目玉は、下の写真です。おいらがニューヨークにいたとき、住んでいたアパートからのマンハッタン風景です。 **********************************************************つるぎかずを Presentas**********************************************************

September 14, 2005

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当世マンハッタン事情

　ジャジャーン！！　おいらの履歴書でも公開していますが、1997年から1998年までニューヨークに駐在していました。　したがって、リバイバルで「当世マンハッタン事情」を掲載します。おいらのフリーページをご覧ください。この原稿は、ミニコミ紙「情報の缶詰」（1998年）に掲載されたものです。　今、読み返してみると、NYのベーシックな部分はあまり変わっていないという気がします（笑い）。　興味のあるお方は、是非ともご一読を。つるぎかずをワールドです。*********************************************************つるぎかずを Presents*********************************************************

September 13, 2005

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今月号の文芸春秋

　小泉自民党が圧勝しましたが、今月号の文芸春秋を読むと、京都大学の中西輝政教授がそのことを見事に予測していました。　日本もかつての英国ロイド・ジョージ首相（ポピュリスト）が行った劇場型選挙（コロセウム選挙）の道を歩むのでしょうか。最近、ヴィスコンティ（伊映画監督）の評価を見直しているのですが、彼の映画「地獄に堕ちた勇者ども」を思い出してしまいました。　今の日本は、ちょっと気分が悪くなりますねえ（すまん、また、話しがカタクなってしまった。許してつかあさい）。**********************************************つるぎかずを Presents**********************************************

September 13, 2005

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おいらの心配ごと

　本日は、選挙一色、しかも自民党報道一色なので、（それとはそれとして）おいらの考えている別の問題についてお話ししてみたいと思います。　冷静に考えて見て、今の日本は、国の借金問題や年金問題等、金属疲労を多く抱えすぎだと思います。過去の世界の歴史上から見ても、「日本の賞味期限」はもはや過ぎようとしています。ただし、おいらは日本が嫌いではありませんが、それによって日本沈没となり、自分の身が危うくなるのだけは勘弁して欲しいと思います。　子供の算数のレベルで考えてみますと、現在の国の借金は１０００兆円、これは将来返さなくてはならないお金です。もし、今後金利が２～３％に上昇したら、国が返済しなくてはならない利息は、１年に２０～３０兆円となります。しかし、現在の税収は約３０兆円ですので、今後、インフレが進行すると借金の利息の返済だけで日本国の税収が無くなるという、サラ金地獄に日本はなってしまうのです。　実は、そのほかにも山積する問題が日本にはあり過ぎるのですが、この場ではお話ししません。しかし、一つ言えるのは、おいらの結論は、政党がどこに変わろうと「日本は緩やかな自然死に突入している」と言えることです。　したがって、前回も述べましたように、海外脱出というのはおいらにとって論理的必然なのですが、フリーのおいらにとって、一番怖いのはインフレです。何故なら、今まであくせく貯めてきた貯金が紙くずになってしまう恐れがあるからです。　さて、この問題を解決するのは極めて難しいと思われますが、その方法は、いずれまたお話ししませう（すまん、今日は選挙で、話しがちょいとカタクなってしまった）。（掲載の写真は、おいらの書斎の一角を占める書庫。中央にはおいらが敬愛する米ミステリー界のスー・グラフトンのサインが）*********************************************つるぎかずをPresents*********************************************

September 11, 2005

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ポルトガルに行きたい

　当ブログの第１回目でお話ししましたように、いずれはポルトガルかスペインにロングステイ（１回最低３ヶ月以上の移住）したいと考えており、早ければ、年内にも第１回目の下見に現地に行く予定です。　ポルトガルとスペインにはまだ１回ずつしか行っていませんが、両国とも、１．ラテンでお国柄が明るいこと（ただし、ポルトガルは少し暗いかも？）、２．日本人と同じような背丈で髪や眼が黒く、異国の感じがあまりしないこと、３．物価が日本の７割程度と安いこと（スペインは日本の７割、ポルトガルはスペインのさらに７割、つまり５割）、４．湿度が比較的低く、暮し易いこと、５．日本同様周囲を海で囲まれた国で魚がおいしく、炊飯器と味噌醤油があれば、日本食が楽しめること、６．ある程度英語が通じること（特に最近はフランスの別荘が高騰したため、ポルトガルの別荘がブームになっているということです）等により、移住するのに不自由はないようです。　おいらは、かつて、ポルトガルのリスボン近郊の港町で、まどろむ午後に一面の大西洋を目前にし、食堂の親父が焼いてくれた魚を肴に好きなビールやダン（地元のぶどう酒）を楽しみながら、たゆたう時間を過ごしたという至福の経験があり（たまりませんなあ）、その感動を再び体験したいと思っているのです。　さて、どうやることになりますやら・・・。誰かポルトガルの最新情報をください。でも、人生で一番大切なのは、情熱しかありませぬ。おいらは、ポ、ポ、ポルトガルに行くぞ！！*********************************つるぎかずを Presents*********************************

September 8, 2005

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ミニコミ紙「情報の缶詰」に掲載

ミニコミ紙「情報の缶詰」（セキネットワークス発刊）０５年９月号においらの「自由人」事始め（ブログ第１回目書き込み）が掲載されました。情報の缶詰は、９６年から発刊され通巻１１３号という息の長い新聞です。おいらはこれまでにも、この新聞に「サルでも分かるデリバティブ」や「悪魔の投機術入門」「当世マンハッタン事情」等を掲載していましたが、今回、社長の関さんから近況について原稿の依頼を受けていたものです。過去の連載分も追々このブログに添付する予定です。乞うご期待！！*****************************************つるぎかずを Presents*****************************************

September 7, 2005

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「ツキを呼ぶ魔法の言葉」

第４回目は、ちょっと毛色が変わりまして、実は一昨日、とある尊敬する先輩から、おいらの退職挨拶への丁重な返事と「ツキを呼ぶ魔法の言葉」（五日市剛講演記録。とやの健康ビレッジ。２００４年）という一冊の本を送付してもらいました。最初は、何じゃこれは？　怪しげな新興宗教の類かとも思いましたが、まあ、先輩の推薦でしたので、正直興味半分で読み始めたところ、あまりのめちゃくちゃな面白さに一気に読了してしまいました。いやはやホントに内容が面白くて、皆さんにもお薦めしたいのですが、この本の内容は読んだ人でないと絶対に分かりませんし、また、内容を話してしまうのはミステリーの結末をバラシテしまうのと一緒で、ルール違反です。したがって、敢えて内容をお話ししませんが、皆さんにも一読をお薦めの一押しです。「自分の運命を見つめなおすことが出来る本」、と断言出来ます。この本を読んだこと自体に、今、ラッキーの気持ちで一杯です。　以上の内容しかお話ししませんので冷たいようですが、ご興味のある方は、出版先のwebsite（とやの健康ビレッジ）をご覧ください（繰り返しますが、怪しい内容ではありません）。既に口コミで２５万部売れているそうです。とりあえず、今日はこれで、おしまいケル。********************************************************つるぎかずを　Presentsなんだか最近気にかかる言葉「群れて死ぬより、一人で生きる」********************************************************

September 5, 2005

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さすらいのカンチョーマン履歴書の大公開

第３回目として、おいらの履歴書と自己紹介書をお披露目することにしました。プロフィール欄の下に、堂々公開！！お楽しみください。HAVE A NICE WEEKEND !***********************************つるぎかずをpresents***********************************

September 3, 2005

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近況報告

　残暑お見舞い申し上げます。一時期と比べますと少しは過ごしやすくなりましたが、それでも依然として蒸し暑い日が続いていますね。　さて、第２弾ですので、おいらの先月末からの近況を少々お知らせいたしますと、１　少々内輪話になりますが、小職の勤務先の閉鎖とその業務の本社への移転が先月末であったため（勤務先の解散・合併に伴う決算スケジュールがタイトであったことや、自分の書類や荷物の整理だけでなく、事務所の全てのファイリングの移管に伴う取捨選択等を短期間に行う必要がありました）、その間、筆舌に尽くし難い忙しさでありました。２　さらに、退職と自宅の転居が重なり、てんてこ舞いとなりました（先月末、世田谷区からの引越しが無事完了しましたが、まだ、ダンボールの山の中に埋もれています。う、う、苦しい～）。自宅新住所横浜市港北区はらほろひれ町3-X-X（東急東横線某駅下車徒歩約10分。渋谷までは電車で約○○分。閑静な住宅街で、見晴らしの良い、小高い丘の上の一軒家です）３　転居に伴い自宅電話が変わったことから、メール接続の変更手続きに１週間かかり、やっと先日からAOLのメールが開通しました。４　当分の間、浮世を離れて、あこがれの朝寝・朝酒・朝湯の世界にどうやって入ろうかと思案しております（冗談です）が、とりあえずは今、改めてﾌﾘｰの身であり、自由を満喫しています。と、以上のような状況から、皆様への日ごろの不義理の段、大変申し訳なくごめんなさいという心境です。　以上のとおり、年内はゆっくりとし、浪々の身を楽しむつもりですが、そう言いながらも、おいらの好きな版画の「志功」（添付）を眺めながら次の旅立ちの計画をしっかり練り始めているところです。　それでは、皆さまごきげんよう。HAVE A GOOD LUCK !My best regards,＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝つるぎ　かずを愛称/不良文学少年、自称/天才特技/酒を飲みながらのバカ話し本業/機密、私生活/機密、財産/機密好きな俳優/Jean RENO、市川　雷蔵信条/ハードボイルドだど（内藤陳風に）＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

August 31, 2005

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ブログ始めます

　つるぎかずをが、ブログ始めます。　実は、用意周到に始めようとして、某サイトでブログを立ち上げたのですが、使い勝手がはなはだ悪く早くも挫折（何じゃそれは）。したがって、早々に楽天さんに乗り換えてしまいもうした。お許しあれ～。　では、第１回目ですので、少々派手にスタートﾄしましょう。　　　　　　　　　　　「自由人」事始め　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つるぎ　かずを先月末に勤務先を早期退職した。経緯についてはおいおいお話しする予定であるが、まずは、おいらの退職の挨拶状を添付したい。**********************************************************************　拝啓、皆様におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　さて、私儀　本年7月末日をもって○○○○（会社名。以下同じ）を早期退職いたしました。　皆様方には、不出来な私にもかかわらず、長期間に渡り一方ならぬご指導ご高配を賜り、まことに有難うございました。思えば昭和48年に入社以来、32年4ヶ月間に渡り、○○○○にお世話になり、このたびの△△△△（違う会社名。以下同じ）の解散を契機として、上司を含む皆さんのご理解もいただき、円満退職することにいたしました。その間、皆々様から賜りましたご指導・ご支援・ご高配に対し、重ねて厚く御礼申し上げます。　今般、このような形で新しい船出を決意しましたのは、上記のとおり、主として小職の勤務（出向）先であった△△△△の解散を契機としてですが、かねてより、「名利（みょうり）に使はれて閉（しず）かなる暇（いとま）なく一生を苦しむるこそ愚かなれ（「徒然草」第38段）」と考えていたこともあり、第二の人生を模索していた点も大きいものと考えています。　今後は、当面、充電期間として清遊し、その後、まだ具体的なプランが定まっているというわけではありませんが、これまでの人生とは全く違う、好きなことをしてみたいと考えています。今年10月には55歳を迎えますが、あと5年程度は比較的若いうちに入るでしょう。やりたいことはまだまだ沢山あり、NY駐在中に考えていた「精神的に豊かな人生」を今後も過ごすことが出来ればと願っています。　再び、皆様の前にお目にかかれるときには、改めてご挨拶をさせていただく所存ですので、今後ともご指導ご鞭撻のほど、従来にも増してよろしくお願いのほど申し上げます。本来ならばお伺いの上ご挨拶申し上げるところでありますが、このような形でのご挨拶となる段、偏にお許し賜りたく存じます。　末筆ながら、皆々様のご健康と益々のご発展をお祈り申し上げます。敬具**********************************************************************　と、以上のような口上であるが、おいらの今回の退職の背景をもう少し詳しく述べてみよう。　幸いなことに、これまで会社で比較的好きなことばかりさせてもらえたような気がする。勝手にそう思っているだけかも知れないが、その中でも△△△△の設立と運営は、ある意味でおいらのﾗｲﾌﾜｰｸであった。したがって、その解散がｼｮｯｸでなかったと言えば嘘になるが、第2の人生を踏み出すためには、おいらの背中を押す良い機会だと考えたのである。　思えば、おいらはもともと40代後半で自由業になりたいと考えていた。しかし、そのころﾆｭｰﾖｰｸへの駐在、そして△△△△の設立と、男冥利に尽きる仕事を立て続けにさせてもらうことが出来た。このため、どうしても馬齢を重ねてしまったようだ。しかし、今年はもはや55才、昔なら定年の年だ。一種のわがままだが、おいらの会社勤めはもういいことにさせてもらおう。これを少々気障な言葉で表現するなら、おいらにとって会社の賞味期限が切れたということだと思う。したがって、退職した当日に、○○○○ﾋﾞﾙを退出し、永年に渡って勤めていた会社のﾋﾞﾙをゆっくりと振り返りながら見上げたとき、おいらの心は清々として、何の未練もなかったことを今でも鮮明に覚えている。　今後、やりたいことはそれこそ山の如くある。例えば、流行の「ちょい悪オヤジ」になるというのも悪くはない。好きな文筆活動をして、憧れの印税生活を目指すという手もあろう。また、若い世代に団塊のﾉｳﾊｳを教えるということで大学での教鞭をとる道も選択肢の一つに考えている。しかし、当面は、失業保険のお世話になりながら浪々の身となる予定である。幸い、数年間はあくせくしなくても過ごせるだけの蓄えはある。しばらくの間は月並みだが「充電」することとし、「精神的に豊かな人生」を模索して行きたい。また、ゆくゆくはおいらが住んでみたいﾎﾟﾙﾄｶﾞﾙやｽﾍﾟｲﾝ等海外へのﾛﾝｸﾞｽﾃｲ（1年のうち数ヶ月を海外で暮らすこと）もしてみたいと考えている。　さて、冷静に考えれば、「人生とは、一日一日、自分の持ち時間を減らしていくこと」（車谷長吉）だ。人生はたった一回しかないのだ。そう思えば、人生には好きなことをする時間しか残されていないはずだ。しかも、その一回しかない自分の人生に、多くの時間が思ったほど残されてはいるとは思えない。親父が癌で鬼籍に入ったのが49才、祖父も癌により比較的早く他界している。おいらも後何年か（後何回の晩酌か）分からぬが、今後は安売りだけはするつもりはない。本当にやりたいことだけをしたいと考えるのだ。　それは、別の言葉で表せば、「人生の中でやり残したことは作りたくない」、ということでもある。それが精神的に豊かな人生を過ごすということでもある。おいらは昔から文章を創るのが本能的に好きだったから、前述のとおり、出来れば文筆活動の真似事もしたいと考えている。しかし、現実論として、それだけではﾒｼも食えまい。だから、個人事務所を開設することも視野に入れている。したがって、とりあえずは、そのｳｵｰﾑ･ｱｯﾌﾟも兼ね、これまでの顛末も含めたﾌﾞﾞﾛｸﾞをｲﾝﾀｰﾈｯﾄ上で立ち上げた次第だ。おいらのこれまでにない新しいｽﾀｲﾙの生き方を通じて、日本の企業文化や団塊の世代の風土に新たな風を送り込むことが出来たらいいなとも思っている。　ところで、会社を辞めるにあたって真剣に考えたことに、当然のことながら収入のことがある。収入面だけ見るのであれば、当面は会社に残った方が良いはずだ。でも、それでは打算だ。60才までのあと5年、高級奴隷を続けるのが良いのか（奴隷となっても勤めているという安心感の方が良いのか）、質素な暮らしでも精神的貴族となるのが良いのか、その選択だけなのだ。金だけのために貴重な人生を無駄には使いたくない、と思ったのが本音である。　ここで、おいらの家族が今回の決断を理解してくれたことについても触れておかなければなるまい。おいらの家族構成は、嫁はんと娘（長女）の三人家族である。娘は成人、自立しているので、この際考慮に入れない。問題は嫁はんだが、今回のおいらの考えには何も言わずに全面的に賛成してくれた。全く頭の下がる恋女房である。ただし、この嫁はん、おいらの性格と行動パターンとを熟知しているからかもしれない。そうであれば、おいらよりも遥かに大物である。したがって、嫁はんには、今後も困らないだけの毎月の生活費と最低1年に1度の海外旅行だけはﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄをしよう。　さて、とりあえずは今、改めてﾌﾘｰの身である。自由を満喫している。実際、この原稿は、現在自宅近くの図書館で愛用のSONY/VAIOﾓﾊﾞｲﾙ･ﾊﾟｿｺﾝ（B5ｻｲｽﾞなのじゃ）を駆使して書いているのだが、泉のように次々とｱｲﾃﾞｱが湧いてくる。ただし、まだまだ生活ﾊﾟﾀｰﾝが定着しているわけではなく、当面、図書館に行くのは、月曜を除く平日の午後であり、図書館帰りの夕方はおいらの楽しみのひとつであるﾋﾞｰﾙがとてもおいしく感じられるのだ。　それにしても、人生はやはり自己実現の場だと考える。西堀栄三郎氏（第一次南極観測越冬隊長）は、若いときにかのｱｲﾝｼｭﾀｲﾝから、「誰もやっていないことをやりなさい。それが出来るかどうかは、あなたの勇気次第です」と言われたという。ﾁｬｯﾌﾟﾘﾝも同様に「人生に必要なのは、愛と勇気とsome money」と言っている（some money の代わりにsome beerも良いが）。幸いその３つともおいらの手中にあると思う。そうなのだ、おいらも精神的に豊かな人生を目指して、自由人のｽﾀｰﾄを今始めよう。

August 29, 2005

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