のりきちのへや

私の職場は図書館です。

仕事柄毎日たくさんの本に接していまして、
その中でも「おっ」と思った本は
自分でも購入したりしているのですが、
先日目に留まったのがこちら↓の本。


アメリカの黒人演説集

岩波文庫から今月出たばかりの新刊です。

奴隷制度のあった時代から現代まで
さまざまな演説が収録されています。
よく知られているだろうものでは
キング牧師の演説なども収録されています。

私がこの本で驚いたのは一番最後の演説。
オバマ氏の演説が載っているのです。

以前から演説のうまさでは定評のあったというオバマ氏ですが、
私は実際にまだ彼の演説を耳にしたことはありません。
大統領就任演説も残念ながら聞き逃してしまいました。

それで、ちょっと彼の演説のところだけ読んでみたのですが、
とても分かりやすい、
しかしそれでいてなんともいえず訴える力があるなあという文章でした。
無論、演説というのは文章だけでなく、
身振りや表情すべてを駆使して行うものですから、
（ある意味優れたパフォーマンスでありましょう）
さらに力のこもったものになるのだと思われます。

これを編集されたときは
まだオバマ氏が大統領になる前だったでしょうが、
大統領になることを見越して収録したのでは、
と疑ってしまいそうになるくらいタイムリーといえば
あまりにもタイムリーではありますが、
他の演説も含め、一度は読んでみる価値があるのではないかと思います。

できれば、原文もどこかで入手できるといいですね。
それにしても、一度この人の演説を聞いてみたいものです…