お魚の耳?
菜月は、いつからか、なぜか、魚の目が好きで...煮ても、焼いても、お魚の1番好きなところは「目」なのだ(^^;;;さんまの塩焼きでさえ、さんまの目を食べる。タイの吸い物とか、そういうのならともかく...さんまの「目」が好きだという人は聞いたことがない。それをいつも見ているせいか、貴裕もなぜか、お魚というと「目」が好きで...ご飯のおかずが魚の日には、いつもいつも、2人で魚の目の取り合いになる。「おじいちゃん、めんめ、ちょうだ~い。」「おばあちゃん、めんめ~。」「反対のめんめもちょうだ~い。」と(^^;;;我が家は、大人4人、子供2人の6人家族なのだけれど、子供が家族全員の魚の目、12個の目を争いあって食べる姿は、実に無気味だ(^^;;;そんなある日。12個の魚の目がすべてくりぬかれ、子供たちのお口におさまった後、「もっと、めんめがいる。」と貴裕。「もう目はないで。菜月と貴裕とで、ぜんぶ食べたやないか。」とおじちゃんに言われ、がっくりの貴裕。「おじいちゃんのめんめもないの?」「ないよ。」「はんたいもないの?」「ないよ。」「じゃぁ...じゃぁ、耳でもいいからちょうだい。」「.....」さんまの「目」を食べる人を、かぁさんは聞いたことがないが...お魚の「耳」を欲しがる人も、たぶん、この世にそう多くはいない(^^ゞ