DVD「ハンニバル」
DVD「ハンニバル」(2001/アメリカ) 映画館で上映された時に、既に大画面で見ていて、その音楽と映像の美しさ、ブラックユーモアの数々にうっとりした記憶が鮮明。 先に原作を読んで、ラストの展開が気に入らず(レクター博士に性的な要素を持ち出してはいけないと思う。でないと「怪物」ではなくなってしまい、「俗物」になりさがってしまう気がする)、映画も心配していたのだが・・・杞憂だった。 原作よりもずっとずっと素晴らしいラストに大喜びした。 さて、それから何年かして、テレビで放映されたので喜んでみたところ、私の好きだったブラックなシーンがかなりごっそり削られていて、がっくり、むっかり。 そして今回、映画館で「ハンニバル・ライジング」を見て少々物足りなかったこともあり、DVD「ハンニバル」を注文。 改めて見直し、またもや嘆息。やはり音楽と映像が素晴らしく、機知に富んだ会話のやりとりが何とも大人。ホプキンスの演技ももちろんだけれど、脇をかためるパッツィ刑事とか、いい味だなあ。 初めて映画を見たときも違和感たっぷりだったのが、ジュリアン・ムーアのクラリス。今回もやはり苦手。鈍重な印象。横顔のラインも苦手。これはもう個人の好みでしかないのだろうけれど・・・。 一番好きな会話は アレグラ「(夫のパッツィ刑事に)ねえ何か食べたいわ」 レクター「(それを聞いて少し離れた位置でアレグラを見つめて)わたしもだ」 ・・うん、いいな(笑) 「羊たちの沈黙」もまた見直そうかなあ。 なんだかんだ文句を言っても、結局このシリーズは見続ける気がします。 好きなんだよね。 「ハンニバル・ライジング」も映像と音楽が綺麗だったし。 そういう部分でこだわり続けて欲しいものだと思います。