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カテゴリ:つれづれ
みなちゃんに誘われて、国立小劇場へ。
銀座のヴォーノヴィーノで久しぶりにゆっくりイタリアンなぞ食べ、食後のおいしいチョコレートケーキまで堪能。 バスで行こうと晴海通りをバスに乗ろうと待っていたら、なかなかこなかったので、一緒にバスを待っていたお着物を着たおば様が偶然にも行き先が一緒だったため、3人でタクシーで行くことにしました。 ちょうど300円ずつで、気持ちよくスムーズに来られたのでよかった! 文楽、以前にも友達に誘われてチケットを取っていきましたが、また、この文楽のチケット、取れない取れない! わかりやすい演目だとなかなか取れないのです。 前回は、一回目が曽根崎心中、二回目が国性爺合戦(字が違うかな?)だったのですが、発売日翌日には曽根崎心中はありませんでした。さすが、近松心中もの! 今回はみなちゃんが取ってくれたのですが、すでに席が一番左がわしか開いていなかったということで、私たちがとりあえず注目するべき浄瑠璃と太夫からは遠い席でした。 演目は、八百屋お七のあと、初心者用文楽講座があり、俊寛でした。 お七といえば、愛する人に会いたいがあまりに江戸の町に火を放ち、自ら火の見櫓にのぼり半鐘をたたいた女の情念というか強い思いを描いたもの。 という認識でしたが、文楽浄瑠璃になるにあたり脚色された話では、もう少し深いお話になっていました。 実際に火は放たず、愛する人に剣を届けるため、閉ざされている町の木戸を開けるために火事を偽り半鐘を鳴らします。火事となれば,町々の木戸が開かれ、剣を届けることが出来る。偽りの半鐘を鳴らすことは火あぶりの刑になる大罪であるけれども、愛する人に会うために半鐘を鳴らし続ける・・・というお話でした。 全段のうち、今主に上演されるのは六段目、この火の見櫓の段だそうです。 お七の語りだけで、すべての物語を語り、櫓に登り、半鐘を鳴らす・・・短いお芝居にすべてがぎゅっと詰まった濃い舞台です。 出演するのは、お七のみ、人形遣いが三人、黒子数人(笑) お七が火の見櫓のはしごを上る場面、どんな仕掛けになっているのかどきどきでしたが、もう、すごいとしか言いようがないです。本当に上ってました。滑っては登り滑ってはのぼり、その鮮やかの動きと義太夫の華やかな演奏で、がんばれがんばれと応援してしまいたくなる白熱の舞台でした。 ちなみに、浄瑠璃3人、太夫4人、・・・修行中の人たちなのかな?一部危うい語りが・・・プロの人だったら・・・ああいう語りなのかしら・・・? 講座は、浄瑠璃、語り、人形遣いとそれぞれ本職の方たちが実際に演奏したり、語ったり、人形を操ったりでとてもわかりやすく説明をしてくれます。 特に人形遣いのおじちゃまに、私は惚れました(*´ェ`*)ポッ ものすごく偉い人なんだろうけれど(なんてったって、人形遣いで顔を見せられる人は、下積み30年はくだらないはず!)すごくわかりやすく、人形の細工を披露し、余すところなくその技を見せ付けてくれました。 説明をするたびに人形がしゃべるので、おかしかった! 人形に命を吹き込むあの方たち、どこで習うんだろう・・・ やはり一族なのでしょうか?ああ、邦楽界のなぞ。 さて、俊寛、これは、数年前歌舞伎で舞台を見ました。 そのときは、役者がものすごくて、たしか、松たかこ兄が出てましたね、嫁を娶る流人役で。 俊寛も大柄のすごい有名な役者さんで、ミーハーな目でも楽しめる歌舞伎だったのです。 なので、文楽で瞬間を見たとき、最初のくら~い、語りが延々と俊寛と流人二人で繰り広げられているときにはさすがの私もみなちゃんもどこかへ吸い込まれそうになりました。 救いは床本がなんと会場の壁に映し出され、目でセリフが追えたこと、本当は、そんなのを読んでいると人形の動きを見逃すし、浄瑠璃と太夫のすばらしい演奏も聞き逃してしまいそうなのでいやなのですが、(また見難い位置に映るんですね、これが)今回ばかりは助かったというか・・・(笑) で、最後までこの調子だったらどうしよう・・・と不安だったのですが、最後はすごかった! 都から来た横暴な使者と戦い、止めを刺し、首をはねて、それをほおり投げた!! それは予想しなかった・・・すごい迫力! 歌舞伎だと、さすがに、切って投げては出来ないから、そんな内容だったとはトンと忘れていました。 いやあ、すごかったすごかった。 何がすごかったって、マックス舞台の上に乗っていた人の人数(笑) 登場人物6人、×3、一人人形遣いが2人、黒子が数人・・・ 人形のほかにわらわら人がいるって・・・それも、主使いの人は顔が出ているから、人と人形が入り組んで、すごいことになってました。 ちょっと人形に集中できなかった・・・ そういう意味では、やはり演目によって文楽はすごく見づらいかも・・・難しい世界です。 三日間引きこもっていた後の、銀座でランチ、みなちゃんとのボケボケ二人のおしゃべり、文楽、そして、その後実は六本木・・・堪能しすぎで今日はぐったりでした。 そうそう、六本木でかれんちゃんの撮影風景に遭遇。 ちっちゃくって、かわい~。いい物を見せていただきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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