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カテゴリ:つれづれ
久しぶりに発表会という文字を口にしました。
ここしばらく、演奏会とか、コンサートとかに出ることが多く、発表会は久しぶり。何が違うんだって、突っ込まれるとかなり困るのですが・・・ 演奏会はお聞かせする、発表会は聞いていただく? 演奏会は自分の持っている力以上のものを発揮してお見せするのに対し、 発表会は今までのお稽古の成果を見ていただく場・・・かな? お金をもらうのが演奏会で、ただなのが発表会? でも、三曲会は発表会に近い演奏会(笑) もとい、今回は、その名のとおり「初めての謡・仕舞教室」の発表会でした。 4月から7月まで全10回、後半はまさに発表会に向けてのお稽古で、誰しもが0の状態から、能舞台に乗るまでになるのだからそれはそれは厳しいお教室でした。甘く見た私こそが甘かった・・・と思うのは後の祭り。 とりあえず、美しく舞い、美しく謡うためにものすごくがんばってこの日を迎えました。 私は仕舞が高砂、謡のお役は大仏供養のシテです。 高砂は自分でやりたいと手を上げたのですが、そのとき先生が一言「ずいぶん高望みするねえ、難しいよ」と言ったのを覚えています。 本当に難しかった・・・ 普通、私たちくらいのレベルの人が舞うお仕舞は、最初のシテの謡が一言あってこれを自分で謡い、後は、地謡の方にお任せして自分は舞に集中する感じですが、高砂は、シテ謡が多く、舞っている最中に地謡と交代で謡うところもあり、確かに難しかったです。 幸い、同年代の友を一人ゲットし(無理やり?)一緒に練習をしました。 彼女は、音楽関係の勉強をしっかりしている人で、すごく話していて楽しかった。ピアノをしている人だそうです。謡の本にすべての音がアルファベットで書かれているのが凄いですよね。さすがの私もそこまではしません。 謡のお役はすべてくじ引きというかあみだくじでした。 鶴亀、吉野天人、大仏供養、橋弁慶、土蜘蛛のそれぞれのお役をすべてあみだくじで決めたのですが、もちろん私は一人で3ページくらい独唱(?)する大仏供養のシテを引き当てたのでした・・・ 本を見てよかったので助かりましたが・・・ 後から、夫に「また嫁が一人でずっとしゃべってた・・・」と言われ、「しゃべりたくてしゃべっていたんじゃないんだから、○○ちゃんに報告しないように!」と釘をさしたら「報告しなくちゃ」と言ってました。 あれは、お役のセリフだから!私のアレンジはないから!! さて、当日、10時半に楽屋に入り、着物を着て、一回舞台で練習をしました。そこで、仕舞の謡を間違えて歌ったらしく、先生に「初めて間違えたね・・」とつぶやかれ、「え~~~っ本番前なのに~~」と落ち込むことしばし。でも、本番は、歌ってしまったらそれまでだ!と開き直って、お昼を食べました。 着物の帯を解いて、袴を着せていただき、本番2時スタート。 これがまた悪運というか、謡の順番の関係でお仕舞のトップバッターを務めることになっていたので、さすがに少し緊張しましたね。 しかも、鶴亀の謡がかなり大変なことになっていたらしく、夫曰く、「鶴亀の調子で嫁が出てきたらどうしようかと思った・・・」とのことでした。 幸い、私はまともに舞えたようで、夫はホッとしたそうです。 今回実家の父からビデオを借りてきたので、夫にとってもらいました。 足を鳴らすところが、子供が地団太踏んでいるようでちょっと失敗と思いましたが、あとは、まあまあでしょう。 他の人のもとってもらえばよかった・・・そうすれば、いろいろ比べたり、批評できたのに。 大仏供養のシテも、吉野天人、土蜘蛛の地謡も無事に終わり、私の謡仕舞お教室は幕を閉じたのでした。 何人か、これからもお友達になれそうな方と出会えたし、いろいろなお行儀も教わることが出来、非常にためになったお教室でした。 10回で発表会までついて確か3万円しなかったと思います。 それなのに、あの先生の熱心なこと・・・本当に感謝感謝です。 これで、怒涛の7月(2日に神戸、10日に藤沢、16日に渋谷、24日に横浜でそれぞれ舞台)が終わりを告げて、いよいよ夏休みです。 と思ったら、今年の秋の三曲演奏会は早くて10月9日らしいので、夏休み中に曲の練習を始めなくてはいけません。 また、元のペース、「一日一回ずつ毎日続ける」で行く事にしましょう。 お疲れ様でした、私。そして、夫に感謝。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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