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カテゴリ:つれづれ
私は、中学生時代までこそお勉強ができたものの、高校では進学校へ入学した途端、一般人に、しまいには、入れる大学がなくて、結局、地元の短大に行ったという経歴の持ち主です。
当時の、私の両親の私に対する落胆ぶりといったら、もう本当にひどくて、たぶん、あの2年間は私は、人間じゃないくらいの扱いだったと思います。 自分自身も、行った先の短大で、中学時代の友達に、「な、なんでここに?」と心底不思議な目で見られたという思い出もあり、かなり屈辱的ではありました。 ただ、短大自体は、歴史と由緒ある学校で、先生方は、それぞれ大きな大学から兼務で来てくださっていて、勉強しようと思えばいくらでも高度なことが学べる環境。 テストがとっても簡単だったのも魅力。要は、記述式の場合は特に、問題がすでに出ていることが多かったんですね、で、この5問の中から3問出しますよ~といった具合。 だからそれこそ5問すべての回答をレポート用紙に一枚ずつ書き出し、それを一晩で全部頭の中に入れて、本番に臨むといった具合に、2年間乗り切りました。 おかげさまで、総代だったこともあり、就職先もとても素晴らしい会社に巡り合うことができました。 そこの会社は、当時、お父さんが娘を入れたい会社ナンバー1の会社で、お譲様、お坊ちゃまが多く、しかも、皆さん一流大学出身で、そういう意味で優秀な方ばかり。 我が家での私の地位はぐんぐん回復し、やっと私を認めてもらえるようになりました。 (内定をもらえるまでは、そんなすごいところにお前が入れるわけがない!と断言されてましたからね~) さて、入社したことはとても誇りだったものの、実は何のコネもなく、先輩もいなく、試験で入社した私は、会社の中ではそれが誇りに思えなかったという不思議な現象が起きました。 その会社は、コネ入社が多く、多すぎてコネ入社であることは恥ずかしいことではなく、むしろ、どなたのコネで入社したかが、その後の会社生活にかかわってくるかも?といった風潮があったのです。 短大卒で、しかもコネなし入社は非常に珍しがられました。(女性新入社員200名中、20人ほどしか短大卒がいなくて、しかも一般人はさらに少ない…) ここでも、学歴&人脈コンプレックスに悩んだものの、出身の短大から最初で最後、そこの会社に入社した一人であり、また仕事が面白くそれなりに周りの方々に可愛がっていただいたので、楽しく8年間過ごし、いろいろありまして退社しました。 そこの会社で学んだことは、いかに有名大学、一流大学といわれるところ出身の方でも、お勉強はできても、お仕事ができるとは限らないということ。 逆にいえば、どんなに無名の学校を出ていても、お勉強ができなくても、よっぽど社会に適合して、仕事を楽しく出来る人はたくさんいるということです。 それを励みに、再就職した今の会社でも、それなりに、頑張っています。 今、仕事よりは箏の世界に自分を置いていると自負している私ですが、そこで救いなのは学歴が一切関係ないこと。(いや、もちろん、音大や芸大は素晴らしいと思いますが・・・) 学歴ではなく、芸歴がものを言います。 芸歴は、若ければ短いし、しかもやればやるだけ培われるもの。 自分の努力で、積み重ねていけるものと思うので、少しずつですが前に進もうと頑張る毎日です。 少し、コンプレックスから解放されたかなと思う今でも、ふとしたことで、学歴のことを言われると、自分で思う以上にショックを受けるらしい自分がいます。 自分では出身大学は、一切口に出しませんし。 いくら大学なんて関係ないとはいえ、それは、その時期に努力をしなかった自分の責任であり、いくら良い大学を出てもお仕事ができない~なんてばかにされている人でも、その時はそれなりに努力をして大学に入ったわけで、その努力は、後々いろんなことに行かされるはずと思うのです。 勉強って、結果も大事ですが、その過程が重要だと思うので。 コンプレックスを抱くよりは、その時に、できる最大限の努力をしなかった自分自身を反省して、今となっては、そんな自分をも許して、前に進むしか、ないとは思うのですが・・・ やっぱり、コンプレックスからは抜けきれないんですね。 今朝、そんな学歴のことを思い出させることがあって、すごくショックで、買い物からの帰り道ずっとそんなことをぐるぐる考えていたので、思い切って日記に書きました。 自分自身がすっきりするためだけに、こんなに長く書いてしまって・・・ でも、ちょっと、「しゅわ~なだ!」フィリップ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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