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2011年03月12日
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カテゴリ:つれづれ
昨日
最近休日出勤が続いていた夫が振替休日をとり、休みと言っていて、私もたまたまお稽古もなく空いていたので、遊びに行く計画を立てていたところ、
夫の母が具合が悪いとの連絡を受け、さっそく予定を変更、車で千葉は勝浦へ帰省しました。
午前11時過ぎに到着。
お義母さんの具合を確認し、とりあえず、ご飯を食べさせるために、買いこんできた食料を使ってガッツガッツと料理を始めました。
三人でご飯を食べて、母もきちんと食べてくれたので、ほっとしました。

その後、実は母が倒れてから1週間以上時間が経過しており(その間息子に連絡しない母もどうかと思いますが)その間、お世話になった方々に手土産を持ってあいさつ回り。
母に何かあるといけないので、車でささっとまわり、最後に、足りないものを買って、帰宅している車の中で。

何気なく流していたラジオ、いつものパーソナリティが、今揺れていますとリアルタイムな一報を伝えてきました。
ニッポン放送では、すぐに震度計をみて、今、スタジオでは震度いくつですと、いつも冷静に伝えてくれるので、今回もそんな様子かなと、思っていたら、どんどん揺れを伝える様子がひっ迫してきて、おおっとかああっとか、後ろで女子アナが、半分悲鳴のような声まで上げ始めました。

私たちは車に乗っていたので、全然気づかなかったのですが、かなり揺れていたらしく、こ、これはいかん、お母さんが今家に一人だ!!とあわてました。
幸い、家のすぐ近くで、すぐに私だけ車を降り、走って家の中に入り、お母さん大丈夫?と聞いたところ、

うん、また目が回ってた~とのこと。母が倒れていた原因はメニエールだったので、今回も、ぐるぐると天井が回り始めたと思い、冷静に収まるのを待っていたのです。

いやいや、お母さん、今、地震ですから!結構揺れてますから!!!

と、焦る嫁。
急いで、玄関と、母のいる居間の窓ガラスを開け、逃げ道を確保。

勝浦もかなり揺れました。
私は正直、古い勝浦の家、壊れると思いました。
そして、夫も一緒でよかった、お母さんも私たちと一緒でよかった!と思いながら
今の窓辺で、明けた窓をがっしとつかんで、逃げ道を確保していました。

韓国ドラマを見ていた母のテレビは、やっと緊急報道に切り替わり、そこから、どんどん流れてくる情報に目をみはるばかりとなりました。

私は土日に箏の下合わせがあり、土曜日は9時に都内に集合の予定でしたので、
まずは帰れるかどうかの心配を始めました。
夜、上総一ノ宮まで送ってもらって、快速に乗る
夜、私の実家まで送ってもらって、そこからバスで帰る
一切そんなことはできる状態ではないことが、すぐに判明しました。

会の人に連絡をしようにも、携帯は通じない。
家の電話も通じません。

勝浦は幸い、ライフラインはずっと大丈夫で電気は通ってましたので、暖かいところで、テレビで情報を得られていたのは救いです。
そして何と言っても、インターネット!!
ずっとつながっていました。
ブログ、mixiも、ツイッターもフェイスブックも読み書きができました。
ここで、携帯の伝言板に記入したり、知り合いにコメントを入れて、自分の状況を伝えるなど、今できることはすべてやってみました。

もう日帰りはあきらめて、泊まる覚悟をしたのはいいのですが、
何と言っても、何の用意もなし。
夫は日曜日までいる予定で、泊まり支度はばっちりだったのですが、私はない。
とりあえず、コンビニへ、下着やら化粧品やらを買いに走りました。
パンツが売ってなかった…・(-。-;)

とりあえず、お風呂には入れますので、今日の下着に、生理用品を利用して一日しのぐことにしました。汚い話で済みません。
たまたま持っていた自分をほめてみました。

ただ、コンタクトがない。
花粉症の薬がない。

今日
朝起きて、花粉でこすって真っ赤に腫れた目のまま、ぐっしゅぐしゅの鼻のまま、とりあえず、また料理をがっしがっししました。。
母が薬を飲むためと、かなりしっかり食べてくれたので、結果、帰らずにいられて良かったと思います。

ずっとテレビを見ながら、そして、なんだかんだいってよく眠れない夜を過ごしていましたので、みんな交替でうつらうつらしながら、昼間過ごしました。

どんどん都会では電車が復旧していく中、勝浦は、電車は最後まで動きませんでしたね。
そして、高速道路、首都高、アクアライン、すべて通行止めが続きました。
何と言っても、千葉県市原市の湾岸の石油コンビナート事故があったり、京葉道路に亀裂が入ったりで、津波の心配もあり、湾岸沿いは無理だろうと。
午後になって、どうにか都内を回って地道に帰る算段を始めました。

下合わせは二日間ともあきらめました。最終的には中止になりましたので、ほっとしましたが…

都内の道路の混雑具合などニュースで見ていましたので、何しろ夜まで待って、いくら時間がかかってもいいように、車内で食べられるものなどを用意して、どうにか帰ろうと覚悟をしました。

母も、むしろ私たちが帰れるかどうか心配で、そして、鎌倉の家が心配で、その心配がストレスとなり、またぐるぐるなってしまうといけないし、いたほうがいいのか、帰った方がいいのか、本当に迷いましたが、とっても心配性の母を安心させるため、帰る方向で検討し始めたのです。

結局、夕方になってから、アクアラインが通れるようになりましたので、お夕飯まで母にしっかり食べてもらって、たくさんのおかずを冷蔵庫に入れて、午後8時に勝浦を出発。

心配された混乱は一切なく、アクアラインを無事に通過。
横浜近辺は、電気がギラギラで、節電だよ、節電しようよ…と思いながら、道は順調で、結局10時過ぎには鎌倉の家に帰ってきました。

・・・何が心配だったかって、楽器ですよ。
箏ですよ。180cmの人たちが、皆さん、仲良く立っているのですよ。

玄関をがっと開けて、まず目に入ってきたのが、結婚した時に購入した2リットル入りの大きなワインのボトル。
良かった…そのまま立ってる!
ということは?

よかった~~~箏も全部無事~~~(●⌒∇⌒●)
食器も大丈夫。ピアノの上の小さい人たちも大丈夫。
本当に何もかもが大丈夫でした。

鎌倉地域は、停電が続いたそうで、電源につながっている系のすべての時計がくるってましたが・・・それを直して回って。
冷凍庫を確認して。

何事もなく、本当にホッとしました。
私の周りの家族はみな無事です。友人たちもとりあえず、みな無事でした。
被災された方たちには心からのお見舞いを申し上げます。
今後、状況が整い次第、私にもできる範囲で支援させていただこうと思います。

今回、本当にインターネット、ツイッターには救われました。
変なチェーンメールも回りましたが、それでも、すぐにそれはデマだと打ち消されたのもツイッターでした。
節電しよう、今できることをしよう、歌を歌おう、隣の人に声をかけよう、子供を抱きしめよう、そんな書き込みもあり、見ているだけで涙が出てきました。
怖いことしか言わない、フジテレビの女性アナウンサーにうんざりし、そのアナウンサーを押さえるように、静かに冷静に原発の様子を説明する東工大の教授に惚れました。
そして、なんと枝野官房長官に惚れました。
あの人の声、話し方、かなり落ち着きます。話す内容もかなり冷静で聞き取りやすくわかりやすかったです。首相の会見よりよっぽど…
世界各国が、日本の落ち着いた対応を絶賛し、混乱の起きない避難所をたたえていました。
本当にそう思います。
自分がそこにいたら、どんな対応ができるか分かりませんが、本当に日本人として、地震大国日本として、今までの知識と技能をできる限り使って、一日も早い復興、そして救援を期待します。
今も働き続けている皆様、そして、不安を抱えて夜を過ごす皆様、本当に心からお見舞いを申し上げます。そのまま、そのまま、何しろ生き延びましょう。それしか言えません。

夜中に書く手紙は朝読むと恥ずかしいとは言いますが、本当に、興奮気味のまま思いつくまま書きました。

今、夫婦二人、自分の家で何にも問題がなく、温かいところで寝られることに感謝します。
おやすみなさい。





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最終更新日  2011年03月13日 14時33分15秒
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