カテゴリ:美
昨日、滋賀県立近代美術館へ
白洲正子「神と仏、自然への祈り」生誕100年特別展 を見に行ってきました。 車で滋賀県へ一人で行くのは初めてで、閉所恐怖症な私は京滋バイパスの長いトンネルで腹痛を起こしそうになりました。 無事「瀬田東I.C」を降りて、あとは道なりに文化ゾーンへ行けました。 11時到着でしたが、駐車場は満車状態。そんな折トイレに行きたくなる。目の前にトイレはあるけれど、車を停められない! 車を乗り捨ててでもという状態だったときに、目の前で1台の車が退場してくれたので、すぐに駐車できました。感謝感謝です☆ やっぱりトイレの神様はいますね! 私は、常日頃 公衆トイレが汚いと気持ちだけ掃除してきました。トイレの神様にそんなご利益いただいたように思いました。 そんな前置きはヨシとして。 台風も過ぎ去り、本当はお稽古も入っていたけれど教室の都合で休止になったし、この日の為にすべてが順調に進んできました。 美術展の展示物。 白洲正子さんが、近江を隅々まで歩きつくして書き残された各地の美術品、工芸品、神像、能面、仏像、曼荼羅絵、絵巻物他等。著書に書かれてあるものが、会場に集結していました。 すごいことだと思いました。 このプロジェクトのすさまじさを感じました。 客層は、年配、高齢者の方が多く、その中に若年層も目立ちました。 午後3時からの白洲信哉さんの講演会を聴くことも楽しみでした。 まだ整理券を求める列は一人ふたりしか並んでいなかったので、ほんの20分だけと美術展を見て回っていたら、外でざわざわとした声が。 出てみると、もう列はスゴイ数になっていて、慌てて並んだのですが、目の前で定員に達したのでと切られてしまう始末。 会場スタッフも、まさかこれほどの人気だとは認知していなかったのでしょう。 この為にこの日を選んで朝早く来たし、すべてが順調だったのにと思うとショックでした。 でも、声だけは講堂の外のロビーで聞けるというので、それで良いかと納得しました。 ところが、整理券を配り終えたのが、整理券を配布すると公表されている1時間前。 その時間を目指してきた方たちは納得されません。そんなやりとりがずっと続いているのを尻目に私は、ロビーで出逢った白洲ファンの人とお喋りして時間をつぶしました。 いよいよ開場。整理券を手にした方々が入場。そして、会場のご配慮か白洲さんのご配慮かあぶれた人達も立ち見で中に入れることになりました。 なんてラッキーなことでしょう♪ 待っていたら、なんとかなりそうな予感があったのですが、それが当たりました☆ 「講演無料」としているところに、一人でも多くの方に聞いてもらいたいという気持ちが入っているように思えたのです。なので、まさか外で待っている人を見過ごして会場に入ってゆけない人なんじゃないかとか思っていたら、その通りになりました。嬉しかった。 白洲さんのお話は、ご自身が祖母である正子さんの旅行にお供することが多かったらしく、その体験からくる内容でした。そして、日本古来の神の存在と仏教が伝来した後の神仏が互いを尊重しあって、日本の宗教が成り立っていた時代の話等、私が知りたかった内容のお話だったので、とても興味深く聞き入りました。 シャイで朴訥とされていて、白洲次郎さん譲りのカッコよさと気品が漂っていました。 白洲信哉さんが書かれた本を購入して、サインも頂きました。 「白洲の追体験をするだけでなく、そこへ行って 何かを感じてほしい。」 「僕の話なんかより、美術展の作品をたっぷり見て帰ってください」 「死んだ人のことを思い出してどうこうではなく・・・生きてることに目を向けて。歴史から学んで、それを・・・・・」 などの熱いメッセージが、今でも耳に残っています。 並べられている作品や映像を見て、心が洗練された清々しい気持ちに浸れました。 私が、感じたことは 人は、その姿は長くて100年程度しか この世に存在できない。 けれど、その魂は こういう形で残るということ。 必ず誰かの中に生き続け、それが受け継がれてゆく。 いま 与えられた「時」を、大切に生ききること そんなメッセージを感じました。 そして、この日は傘も持たずに出たのに、大雨が降り続き、駐車場までの道をぬれて戻りました。信哉氏が、ただならぬ雨男だと仰っていました。かなり強烈なのかも!? 秋雨じゃあ♪ 思い通りになったのだから、これしきのことなんでもないわ♪ と 気持ちよく帰れました。 長女が、実家に戻ってきていたのですが、とことんマイペースに私は自分の予定を遂行し、夕飯を前日に用意してあったので、それを家族で食べて 私が娘を送ってゆきました。 さすがに夫も娘もハードスケジュールだった私の帰宅は心配だったようでした。 全然絶好調だったのにネ (だって、信哉さん、めっちゃイケメンだったんだも~ん♪そんな人のお話を聞いて帰ってきたら、元気になりますよ~♪) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|