カテゴリ:仏の心
従兄が指導していた登山セミナーでよく口にしていた言葉に
「仲間を大切に。技術は二の次。技術は後からついてくる。」 というものがあったらしい。 弔問に訪れたときに、奥さんが話してくれた。 そういえば、 「俺は、天涯孤独やねん」 と言っていた従兄が、結婚して子供が出来て、そして大好きな山登りで築いた交友関係が広がり 「俺の財産は、家族と仲間や♪ 金はないけど、仲間は仰山おる♪」 に変わってた。 「仕事に仲良しクラブは必要ない」 そう思っていた私には、耳の痛い言葉。 特に今、世の中がこんな状況になり、 人の温かさを求めたくなる。 道端の何気ない草花を見つけるだけで幸せな気持ちになれる。 従兄の言葉の方が、奥深い。 仕事中でも「チッ」と思うことがおきると、この言葉を思い出すことにしている。 そのお蔭で、ある誤解を解消するきっかけを与えてもらえた。 10年近い壁がとれてくれ、また一つ 新たな扉が開き嬉しかった。 彼女から、私は厳しいだけの先輩だと思われていただけに、ある事で踏み絵状態になりかけてた彼女を守ってあげられたことになったらしく、かなり感激された。それが私の感動になり、二人で肩抱き合った。 本当に仲間さえ大切にしていたら、技術は伴わずとも、仲間が助けるための手を差し伸べてくれる。 そして、その優しさに胡坐をかかない限り、誠意に応えようとすれば、自信とともに実力が備わってゆく。 まだ思い出すだけで、涙が溢れますが、私を守ってくれた従兄。 私だけじゃない、守ってやりたい仲間達へこのメッセージがあれば、自分という存在は消えても、守ってやれると確信したのだと強く感じた。 「ようは、モノは考えようっちゅうこっちゃ!」 そんな声も聞こえてきそう・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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