ツブコの茶店

りんごさんから電話。

髪をカットして、変身したのだそうだ。

「それがさあ、彫刻のセンスでやるのよぉ～」

「おーワカルワカル、髪の毛、均一カットじゃなくて

長いトコ短いトコそのひとの骨格とか、ニンソーとか

見ながらカットするんでしょ」

「そーなのそーなの。ステキよぉ～かわいいよぉ、

あーん、見せたいよお」

なのにまだあと三日はギャラリーの店番に縛られて

どこにもいけないのだと残念がる。

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「ねーツブコさんも行ってみなよ、ぜったい、いいよー」

わかるって！

それより自分でカットしてみたくなった。

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去年の夏に右手骨折するまでは、自分でやっていたのだ。

コッセツのおかげで、久しぶりに美容院シュールルに行った。

どーせなら大変身したろッとばかり、

チョー・ショートあんどチョー・オレンジカラー

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ショートヘアのカットにはかなり慣れていたが、『彫刻フイーリングの

立体カット』にまでは気づくにいたらなかった。ウーム。

すぐやってみたい。

しかし、おとといシュールルさんに行ったばっかりなのです。

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＜アジアンの猫＞１６

むき栗の袋を持って、ソラのアトリエに行った。

アジアンの店からちょっと歩いたところだ。

栗をもらったいきさつを話す。

「だいじょぶかなあ」というと、彼女はひるむどころか

「あたしそういう”あやしげ系”って大スキ！」と

即、袋からつまんで食べ、「どってこと、ないじゃん、

おいヒいワ。たべてみ」という。

つられて口に入れると、仄かな陽だまりのような甘さが

私の中にひろがる気配がした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく、、、、、、