ツブコの茶店

従妹のやっている、自由が丘のペットショップに行った。

従妹の末娘のアリと駅までいっしょにいった。

アリは六年生の女の子。

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駅に続くアメ横に似た商店街の中を通っていく。

「ここは、”ヒカリ商店街”ネ。つぎ、自由が丘商店街に入りまーす」

と、アリがガイドさんの口調でいう。

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アリと私は、アリが五才くらいのとき逢っただけだ。

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そのアリと私が、

とても親しげに、話しながら、

ときどき腕を組みながら、

商店街の中を、歩いている。

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洋品店、おかず屋さん、アクセサリー店、が両脇につづいている。

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和菓子屋で、柏餅を二つ買った。
　　
　　「おかあさんに叱られるから、、、、、、、」

　　「わたしがたべたいから、つきあってほしいのサ。

　　なら、いいでしょ」

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私とアリは柏餅をたべながら、歩く。

細い、長い、商店街をそうやって歩いていると、いつのまにか、そこは、

何千年何万年のどこかの野道をあるいているような気がしてくる。

私とアリが

もうずっと、ずっと以前のこの場所で、

木の実かなにかを食べながら歩いているような、いたよう

な。そんな気がしてくる。


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、、、、、、と、こんな白昼夢なツブコであった。

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トップの、空飛ぶ茶みせの団子とお茶セット、

　　　　　いかがですか？

　　　　　え？空飛ぶざぶとん？

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＜アジアンの猫＞１９

ひょうの勢いにつられ、『ナンダナンダ』とリビングに行くと、ひょうは、

ソファのコダマの横に坐っている。そろえた太い前足の間を、

赤いリードが床にくたくたと静止しているのが見えた。

さっきのコダマのしっぽのことを、ソラに話す。

「えーっ、なにそれ」と、ソラはコダマのからだを調べ、

「ただの木彫り猫じゃん」という。そうして、

「いい栗色。みがくと味がでてくるよ」といってから

「あれ？この首輪、ひょうのリードに似てない？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく、、、、、、