ツブコの茶店

さて、こんなふうにコンビで何回かやるうち、なんとなく、

朝のまかないの空気が変わってきた。

　　　「ほほう～、きょうはツブコ・サンドですかぃ？」と洗い場のおじさん

　　　「あれ、キャビア入れたの、このムース、うんめ～」とハヤイさん

　　　「パーティーみたい！」とパートさん

　　　「きのうさあ」とウキウキしゃべりだすオカノさん

　　　　　　　　　　　　「うむ」

　むっつりとおっかない料理長が　”発声”　した。

やった！　　キンチョームードメーカーは、アナタサマであったかも、、、、？

い、いえいえ、　　　　あわわわ、、、、、、、

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こうして、暗～いムードはだんだんに変わっていった。

陽気なフランス人たちも、まかないに加わるようになった。

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ノダさんと、ギモンの分かち合いをしたわけでもない。

＜作戦＞を練ったわけでもない。

ノダさんは＜盛りつけ＞という行動で


いきなり核心に突入した。

それは、食材をみて、あるいは客をみて、

パッとひらめいた料理をつくる。

というのに似ている。


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ノダさんと気が合ってよかった。

ココロがシンクロしたのかも。

思えば最初の会話も、みょうな、仲間っぽいムードだったよネ。

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ノダさんとはその後も、厨房が忙しい修羅場になると、自然とコンビになった。

そんなときは、おおいに連携プレーを展開して、たのしい。