ツブコの茶店

大リーグがスキです。

プレイも、選手も好きですが、スタンドの観客風景も、大好きです。

大リーグのスタンド風景は、まるで、世界中の日曜日が、

集まってきているみたいです。

集まった日曜日が、人々のざわめきと交じり合って、

いっしょに歌をうたっています。

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ここはシアトルのセーフコフィールド、

マリナーズのホームグランドです。

ときどき、風が汽笛のせて、通ります。

貨物列車がグランドの後を、ゆっくり、ずっしりと、

通っていくのです。

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私はスタンドの、大勢の人たちにまじって、坐っています。

私の隣には、80歳くらいのご夫婦、左隣は、赤ん坊連れのふたり。

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綿菓子売りのお兄さんが、通ります。

パフェ売りの声がします。

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前の席には、おとうさんと、

八歳くらいの女の子がいます。

女の子は、ブルーの綿菓子を、買ってもらいました。

女の子は、だぶだぶのワンピースを着ています。

お姉さんのお下がりでしょうか。


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（襟のレースがうらやましくて、お姉さんにおねだりして、

むりやりゲットしたのだ。

だってあんなにうれしそうなんだもの）

などと、私はＴＶをみながら、空想しています。

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大リーグのスタンドは、とてもアットホームな雰囲気がします。

みんなくつろいで、こころから、ゲームを楽しんでいるみたい。

なぜか田舎の運動会の情景がよぎります。

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野球の放映を観るのも、

イチロー選手のプレイをみるのも、

大リーグが初めてでした。

大リーグばかり、３年みていたら、ルールもわかってきたし、

チームや選手にも、詳しくなりました。