ツブコの茶店

きょうは、トラちゃんと、ひさしぶりに地元のスーパーＳに、行きました。

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そういえば、ここに私が越してきたとき、

近所にスーパーが、ありませんでした。

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家から歩いて３分くらいのところに、

閉店になっているホームセンターがあったので、

ここが、スーパーならいいのになあ、と思っていました。

すると、半年もしないうちに、ホントにそこに、

スーパーＳができてしまいました。

自分の思いがかなったみたいで、

このスーパーは、とても他人とは思えません。


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他人とは思えないスーパーがほかに、もうひとつあります。

ここに来る前に住んでいた、街のスーパーＹです。

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その街に越してきた当時、スーパーは歩いて十分くらいでした。

有名店ですが、もうちょっと近かったらいいなあ、となんとなく思っていました。

すると、越してきてからまもなく、裏の方の整地がはじまって、

そこに大型スーパーが、建ってしまったのです。

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九月に越してきて、翌年の十一月二十二日開店。

ちょうど私の誕生日でした。


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このことを、トラちゃんに言うと、

「ナルホド。

で、そういう＜都合のいい現象＞がおこるコトを、

どう思ってるの？」

と、考え深いカオで訊きます。

「えーっ、そりゃモチロン、

”カミサマはワタシが困るようなことをするはずがない”　って思ってるんだ。

わははははは」


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と笑った拍子に、ぬかるみにズルッと足をとられましたが、

そこに十円玉が落っこちていました。

「ワハーイ」

と、拾おうとしてかがんだら、十円のとなりに百円玉がありました。

「ネ、トラちゃん、ワタシ、カミサマにかわいがられてるでしょ」

「ずいぶん簡単な神様だなあ」