ツブコのスタンド・バイ・ミイ その3<およばれ>
昨日につづき過去のブログを書き直しお父さんの友達のナガオ教授が近所に引越していらっしゃいました。今日はそのお祝いに一家でおよばれ、わたしも新一年生のぶかぶかの制服で連れて行かれました。ナガオ家の大広間はパァッと明るくてお日さま100コあるみたい。大勢のおとなのお客さんがゆらゆらしています。 そしてご馳走がいっぱい! パーティのごちそうに大きな海老が出てきました。「ワアーッ海老ィーー!」わたしは大声でいいました。そしてチカラいっぱい 「こーんなおいしいもん、ウマレテハジメテたべたあーネッ、お母さん! お母さんは「初めてじゃないのに」と抑えた声でつぶやき、ニコニコしながらわたしのわき腹をしっかりと、おつねりになりました。 デザートタイムとなりました。「お嬢ちゃんどうぞ」見上げると、ナガオ教授がニコニコ笑っています。そしてその手には大きなシュークリームが。わたしはシュークリームを一口頬ばると・・・・・・そうです、またまた声を張り上げたのです。「ワアーッ!! こーんなおいしいもんウマレテハジメテたべたあー!」 お母さんは「初めてじゃないのに」とつぶやき、わたしのわき腹をおつねりになりました。その反動でクリームが、真新しい分厚い絨毯の上に”ぼてっ”と落っこちました。「おーおー、元気なお嬢ちゃんですね」と教授はくちびる笑いをして去り 宴はなごやかにつづいたのでした。