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テーマ:今日のこと★☆(106289)
カテゴリ:病気のこと
夜になって、いつもは携帯に電話することのない、
お兄さんからの電話。 「お父さんがたいへん。呼吸が止まった」 「病院に連れてきて診察してもらっている。自発呼吸していない」 「他にも連絡する。後でかけ直すから待機してて」 切迫した状況であることが分かった。 しかし、既に夜。 実家までは車で5時間。 呼吸停止なら急いでも間に合わない。 次の連絡まで出発の準備を行いながら待つ。 およそ30分後。 「もう安心。大丈夫。一時期は危険な状態だったが持ち直した」 「しびれがあって起き上がれない以外は普通」 「何かの障害が残ることは避けられないみたいだがもう大丈夫」 この連絡を聞いたとたんに全身の力が抜けた。 ほんとうに抜けた。 30分間、いろんなことを考えた。 『かわいく成長した孫の姿を見ないままなんて絶対ダメ』 中でもこの気持ちが一番強かった。 呼吸停止の理由は、パンを喉に詰まらせたこと。 脳腫瘍の2次作用のために神経がうまく機能しないところがある。 その1つに「飲み込み不良」があった。 食べ物をうまく飲み込むことが難しいもの。 これまではなんとかやってきていたが、今回は初めて詰まった。 お父さんの様子の異変に気付き、 お兄さんがお父さんを見ると呼吸をしていない。 そこで背中をたたいた。 すると呼吸を始めた。 どれだけの時間、呼吸が止まっていたかは分からない。 すぐに病院に連れて行ってくれた。 ありがとう。 両親と一緒に暮らしてくれているから助けることができた。 次男である俺は、自分のやりたい事を優先して 実家に帰ることを拒否した。 そして就職、家族もできた。 より一層実家に帰ることは難しくなっており、 事実上不可能と考えている。 弟は電車で1時間のところに住んでいる。 すぐに実家に駆けつけてくれた。 何かあったときにすぐに対応するのは お兄さんか弟に任せることしかできない。 これからは万が一のことにもすぐに対応できるように 常に準備をしておくことを決めた。 お父さんからはその後、電話もあり いつもと変わらない様子でしゃべることができた。 脳外科で診察もしたが、異常も見られなかった。 こんなに幸運だったのは、すべてお兄さんのおかげ。 事情があって詳しく書けないところもあるが、 家族みんなが支え合って生きていることを感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月18日 14時59分05秒
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