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作家で、軽井沢町にアリスの丘ティールームもひらかれていた森村桂さんが、死去されたそうです。
私が森村さんのことをはじめて知ったのは、父に連れられていったそのティルームでした。 「おいしいケーキが食べられるんだ」と嬉しそうな顔で車を走らせてついた先は、下には川のせせらぎが聞こえる、 ひんやりとした空気に包まれたログ作りの素敵なティルームでした。 おいしそうな焼き菓子が並ぶなか、忘れんぼのバナナケーキと紅茶を選んだことを覚えています。 そこで、一冊の本を買ってもらいました。「桂のマイケーキ」という本だったと思います。 ちょっと変わった本で、作り方は詳しくはのっておらず、でも読んでいるだけで、そのお菓子たちから声が聞こえてくるようでした。 それから、私が作るバナナケーキは、このやきっぱなしの飾り気のない忘れんぼうのバナナケーキです。 作り方もそらんじているし、オーブントースターで作れるのでいつでもどこでも作れます。 愛情を込めてものをつくって、声をかけていると、驚くほどおいしくなるんだよ、ということはこの本におそわったような気がします。 アリスの丘のティルームは、いつまでも続いて欲しいと願います。 ご冥福をお祈りいたします。 ★★★アリスの丘のお菓子物語 ★★★桂のマイケーキ 桂のケーキ屋さんパート2 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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