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ことこと@チェンマイ! タイ移住ドキュメント&北タイ通信♪

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2007年11月10日
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独自の偏った視点で「タイ・ミュージック」を批評(罵倒?)する参考にならないディスク・レビューのシリーズであります。かなり長いことタイ産音楽に興味を失っていたもので、実に久しぶりの紹介です。

音楽に関してはかなり偏食の激しいわたしですが、「タイのロック」として純粋に音楽として鑑賞に堪えると評価できる数少ないバンドのひとつ「Bodyslam」の待望の新作です。

Bodyslam

「ロック・ミュージック」がない人生なんて考えられないってほどのロッカーであるわたしにとって、実はタイは「ロック不毛の地」であります。

タイという土壌でロックが育ちづらいというのは何となく理解できます。誤解や反論を恐れずに断言すると、ロックはあくまで「異端」の音楽であることが重要なファクターで、平たく言うとお父さんお母さんが耳にしたら眉間に皺を寄せるようなものでなくてはなりません。「反体制」「倒錯」「先鋭」「背徳」「危険」「邪悪」「暴虐」といったイケないキーワードのどれかひとつでも当てはまらないとロックとは認められません。いまや音楽の教科書にも載って善男善女に親しまれている「ビートルズ」にしたって、デビュー当時の社会的背景においてはかなり異質なものであったはずです。

そうした「ロックのうれしさ」を基本的にタイのロックは提供してくれません。いわゆる「タイのロック」と紹介されているバンドを期待して聴いてみると、あまりにコミカルでおちゃらけてて1曲目の半分も聴かずにやめてしまうこともしばしばです。どっちかっつーと皆で肩を組んでユニゾンで合唱しましょうってタイプの音楽まで「ロック」と称されています。

仕方ない。全国民が国王陛下を中心に一体となっており、月曜日に黄色いシャツを着ましょうと政府が発表した途端にタイ全土が黄色く染まるような国民性です。今週国王陛下が退院された際にピンクのジャケットを羽織っておられたことから、いきなり全国の店舗でピンクの衣料が飛ぶように売れて品薄状態だとか。そういう文化の国で「異端」「反体制」の象徴となるような音楽が普及するわけもありません。

そんな中で「Bodyslam」のアプローチは「タイの土壌でロックをやるならこうだ!」という回答を提示しているように感じます。

きちんとロックのフォーマットに則った音作りながらタイ風に甘く漂う哀愁。しっかりした音の厚みの中でも喧しさは感じない。歌ってるのはお父さんお母さんが「あの子と付き合ってはいけません」というような危ないヤローでなく、どこにでもいる「隣りのあんちゃん」。土臭さはなく健康的な疾走感。某タタヤンのように西洋に媚びる姿勢は感じられず、あくまでタイの歌であるという明確な主張。

新作もこうしたBodyslamの長所がイカンなく発揮された佳曲が並びます。飛びぬけた名曲が見当たらないのは多少残念ではありますが、総合的には前作よりポテンシャルは上がっているのではないでしょうか。

ぐだぐだと「タイのロック」論を交えてゴタクを並べてしまいましたが、新作を聴いて「Bodyslamのライブまた観に行きたいな~」と素直に思っておりマス!!






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最終更新日  2007年11月10日 02時53分57秒
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