ワールドカップと「タイ」の不思議な関係
更新が滞っているうちに日本はＷ杯一次リーグ敗退（わたしは歯痛い）となってしまい、実にタイミング悪いですが、今日はワールドカップと「タイ」との関係を述べてみましょう。Ｗ杯日本戦の夜は、さぞ日本国内では盛り上がっていたことでしょう。それはタイでも同じことです。タイ在住日本人はみな自宅で家族揃って、または日系レストランやパブに集ってニッポンの応援をするわけです。そもそも日本がＷ杯出場を決めたのはここバンコクでの無観客試合（北朝鮮戦）であったことをみなさんご記憶でしょうか？スタジアムの外での日本人サポータの応援も効果的でしたが、近郊のホテルでも大々的なパブリックビューが開催され、大変な盛り上がりでした。今回もしっかり「オーストラリア戦」「クロアチア戦」はしっかり自宅のテレビで観戦しました！サムライブルーのシャツ着て。ブラジル戦だけは仕事が死ぬほど忙しかったので残念ながらパス。タイなのにＷ杯日本戦の中継やってるの？ＮＨＫ？などとよく日本の方に訊かれますが、みなさまのＮＨＫは日本国のために身を粉にして働いている海外在住者には「ワールドカップ」も「ＷＢＣ」も「オリンピック」すら見せてくれないのですよ。信じられますか？それでもあなたは受信料払いますか？おっとと、感情的になって話がそれてしまいました。Ｗ杯を見せてくれるのは実は「タイ地上波テレビ局」なんですね～。なんと、タイ地上波は「Ｗ杯全試合完全中継」です。実際は国王陛下在位６０周年関連の番組と重なって放送されなかった試合もありましたが、一連の行事が終ってからは全試合が必ずいずれかの放送局で放映されているハズです。日本ではおなじみの「ゴーーーーーーール！！！」という威勢のいい実況はなく、やる気のないおやじが２人ぶつぶつ言っているだけです。なので仕事しながら見てると気付かないうちに点が入っていたりします。まあ、そこはタイですから仕方ないでしょう。へえ、タイ国ではこんなにＷ杯が盛り上がってるんですか？ところで、タイって一次リーグはどこの組でしたっけ？はい！いい質問ですね～。肝心の「タイ」は太古の昔、「アジア１次予選」で早々に敗退しているんですね～。つまりタイ国のＷ杯は２００４年で終っちゃってます！自国が出ない大会に国を挙げて盛り上がる不思議の国、タイ。タイスキレストランチェーンの「ＭＫ」でもＷ杯キャンペーン中で、サッカーボールを模したカマボコとかの限定メニューもアリ。それがどうした？店員の中には国旗のフェースペインティングをしている者もいたりして、なんとひとりのねーちゃんは右頬に「日の丸」のペインティングをしてました。思わず「おおー！」と握手を求めようとしたら、振り返った左頬は「ブラジル国旗」・・・。結局なにも考えてないのね・・・。タイ国のこの盛り上がりの原点は、タイ人が無類の「サッカー好き」というわけではないのです。要は「ギャンブル」のネタってワケなんですね～。ば・く・ち！調査によるとＷ杯賭博で全国で約１４０億バーツ（約４２０億円）規模の資金が動くとされています。 この調査では「3,688,273人」が賭博に参加すると予測していますが、この無意味に細かい数字は一体なんなんでしょう？それはともかく、知人のひとりも一試合に「５０００バーツ」の資金を投入していて、試合中に盛んにどこかと携帯でやり取りをしていました。新聞にもＷ杯賭博で２万バーツ負けて返済のために盗みを働いた若者の記事が載っているという有様・・・。まったくスポーツをなんだと思っているんだと言いたくなりますが、自国が出もしない大会を「全試合完全中継」という形で国民に情報提供しているのは国家レベルでこうした行為を追認しているとしか思えません。こう暑くっちゃあスポーツどころでないのはわかりますが、な～んかやること為すこと不健康ですね～
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