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だいぶ前ですが、2日続けて、学校民営化の話を書きました。
”郵政民営化の次は、学校民営化だ。” ”学校民営化は、火がついたらすぐだぞ。” 実を言うと、いい加減、お役所仕事にうんざりしているのです。例えば、60万程度の物を買うのに、書類作成だけで、半日かかる。 原因は、役所が、効率ではなくて、公正さを求めるところなので。 例えば、60万でクーラーを2台買おうとする。 まずは、予算執行伺い。予算が60万で、この程度のクーラーを2台買って良いですか?って、書類を作る。カタログをさがして、部屋の大きさ等を考えて機種を決めて、予算内で収まるか検討する。 タテマエとしては、この段階では業者を呼んで、見積もりを取ってもらったり、機種選定の相談をしてはいけない。買うかどうか決まらない内に業者を呼ぶのは、公正ではないのだ。 さて、買おうと決まったら、業者3社を呼んで、見積もりを提出させる。この時、1回で集めたり、どの業者を呼んでいるかがわかると、談合の元だから、時間をずらす。 3回同じ説明をする。条件を変えたら不公平だから、そろえるようにする。 「タイマーは必要ですか?」と、考えてない質問が出たりする。 有ったら便利だなーと思ったら、すでに説明をした業者に対しても、タイマー有りで見積もってとお願いする。 昔と違って、定番商品がないので、考えることが多いのだ。 見積もりが出そろったら、安いところを選んで契約である。 この後、予算が無くならないように予約を入れておく。これを支出負担行為という。 さて、契約がすんだら、実際の工事。授業中に大きな音を出すわけにはいかない。休み時間、空き時間を、さがしていては作業が進まない。 「土・日にやってもいいですか」と、来る。 しょうがないから、土・日にやるが、誰かが立ち会う必要がある。時間外手当がないので、サービス残業である。公務員が法律違反だ。 工事が終わったら、完成検査。クーラーぐらいなら、はい動きましたね、きれいな仕上げですね、ぐらいだから、素人でも出来る。 検査調書という書類を作る。日付は、土・日ではマズイから、月曜日あたりに工事をしたことにする。(時間外が出せるなら、土・日でも良い) 無事工事が終わったら、請求書が来て、支出調書という書類を作る。支払いは銀行振り込み。もし、この業者が県の仕事が初めてなら、口座振替申し出依頼書という書類を出させて、口座登録。 さて、次は、クーラーの備品登録。これも、書類だ。 今までで、何個の印鑑が必要だったでしょうか?5枚の書類で、22個である。普通だな。 100万円以上の施設を処分する時には、校内では処理できなくて県庁まで書類が行く。1枚の書類で印鑑が32個だった。200万を越すと書類が2枚になって、52個である。 横領とか、収賄とか、特定の使いやすい業者を選んだりすることが無いように、公正さを追求した結果がこれだ。 公務員は一生懸命やってますよ。 でもね、物事が上手く行くようにがんばってるんじゃなくて、書類に不備がないように、努力してるの。それが、仕事なのよ。 法律で、決められているのだ。 民営化できるところは、やった方が良いのではないかな? ← メールマガジン。「応援メール」です。登録はこちら。 応援して下さった皆様、これから応援してくださる皆様、ありがとうございます。 ※1 授業料免除でも、公正さを保つために、たくさんの書類を提出させます。所得証明、資産証明、家族構成、診断書、医療費の請求書。 不公平に対する国民の怒りは大変ですから、後で、つつかれないように、書類をそろえるのが、たいへん。 1円単位で平等にするために、何万円もコストをかけていますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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