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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:あの本、おぼえてる?
前回、”すぐに役に立つことは、すぐに役立たなくなる。 ”で、ちょこっと触れた「博士の愛した数式」
読みましたよ。 「博士の愛した数式」 本当は、前回のブログを書いた日にすぐ読んだのですが、いろいろありまして、感想は今日まで持ち越し。 先週は、メルマガもなかなか書けず、連日5時起き。職場では、あれも壊れこれも壊れで、ぱたぱたしておりました。 さて、「博士の愛した数式」を読んだ日は。 1時も過ぎたし、明日も5時起きだから睡眠薬でも読んで寝ようと思っていました。(最近の睡眠薬は、ブルーバックス「超ひも理論入門」) ところが、「博士の愛した数式」を手に取ったのが運の尽き。 80分しか記憶の続かない博士。(このあたりは本の裏表紙にも書いてあるから良いよね)そこに派遣された家政婦の私。そして、そこに10歳の私の息子が加わる。 毎日が、”初対面”から始まる。 推理小説でも、SFでもない、普通の小説なのだが、二つの意味でハラハラドキドキ。 一つ目は、80分しか記憶が持たない博士の設定に反したことが出てこないか。そんなミスがあっては、興ざめである。 二つ目は、本当に80分しか記憶が続かなくては、ストーリーが破綻してしまわないか。お話しが続かなくなるのではないか。なにより、3人の”生活”が成りたたなくなるのではない。 そんなことは、途中からはどうでも良くなりましたよ。博士の純粋さが、数学への愛として、また、私の息子への愛情としてあらわれてくるのだ。 この登場人物達が、みんないろいろと問題はあるにしても、いい人なのだな。だから、今度は別の意味でハラハラ。何だか、哀しい話になりそうではないか。幸せになって欲しいではないか。 登場人物にこれほど、感情移入するとは。久しぶりである。 これ以上書くと、未読の人の興をそぎそうなので、気になる人は、読むよろし。 さてさて、最近、小説を読む時間と心の余裕がない。 本は読んでいるが、私にとって読書とは、「小説」を読むことなのだ。つまり、読書ができないのだ。 ハウツー本や、理科系、社会系の新書などは、心を動かされることはないので、エネルギーはあまり使わない。 小説を読むことは、まとまった時間と心の余裕がないとおもしろくないのだ。 しかし、やっぱり、「小説」は良いな。ハウツーには無いモノがあるのだ。 この本読んで痛感しましたよ。当たると大きいのだ。おもしろい本は、本当に心を動かしてくれるのよね。 あー、老眼が進まないうちに引退して、読書三昧と行きたいな。 宝くじ当たらないかなー。 ← 無料メールマガジン。「応援メール」です。登録はこちら。試しに一つ、お願いします。 ※1 博士の愛した数式には、いくつかの数式や整数論、素数論が出てきます。もちろん、わからなくても全然困らないと思いますが、知っていたら、興味倍増。 逆に、数学に興味を持った人にお薦めの本。 「フェルマーの最終定理」 「博士の愛した数式」にも、ちょこっと出てくる「フェルマーの最終定理」に関する本。数学部分は読み飛ばして、人間ドラマとしてもおもしろい。 ピタゴラスから始まってワイルズが証明するまでの数学史としてもおもしろい。 ※2 最近の私の睡眠薬、「超ひも理論入門 上・下」 超ひもはスーパーストリングスの訳だが、もう少しましなのはなかったのかしら。何だか、ホストの話みたいだ。 下巻はツイスターの話。普通は空間の中に物質があるのだが、この本によれば、ツイスターから複素空間が生まれる。だいたい、四次元時空でさえ意味がわからないのに、複素空間(虚数を含む)って何よ! もう全く、どんな時でも、5分で眠れる。 「超ひも理論入門」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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