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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:あの本、おぼえてる?
「博士の愛した数式」を読んで、喜んでおりました。
”あー、やっぱり、小説は良いなー。「博士の愛した数式」” さて、「博士の愛した数式」を読んだら、その裏話というか、誕生の経緯が書かれた、この本をはずすわけにはいきません。 「世にも美しい数学入門」 藤原正彦 小川洋子 とは言っても、昨日、ブログ巡りをしていて、「博士の愛した数式」を読まれた方が、「世にも美しい数学入門」も読みなさい、読みなさいと書かれているのだ。 で、夕べ、食事前の時間を盗んで買ってきました。 その後、いろいろあって読めずにいたが、今日の昼休みで読んでしまいました。 「世にも美しい『数学入門』」だと思っていたら、「『世にも美しい数学』入門」でした。なるほどなー。 数学では、美しい理論であれば、応用範囲が広いらしいです。美的センスが必要なんですね。 あんなむずかしいことの、何が面白いのかと思っていたら、とにかく美しいらしい。 「先生はなぜ数学に惹き込まれたんですか?」 「数学はただ圧倒的に美しいですから」 と、対談形式で、わかりやすく進みます。 小川洋子さんは文学の人ですから、数学が得意なわけではないようです。その小川さんの質問に対して、藤原先生が解説していきます。小川さんのまえがきにも、自分は少年野球の補欠レベルで、藤原先生は大リーガー、みたいなことが書いてあります。 でも、藤原先生のお話ってわかりやすくて、親切なんです。あの”博士”が、数学を教える時は、とても、ていねいだったことを思い出します。 数学者全般がそうなんでしょうか?それとも、藤原先生の雰囲気が”博士”に反映しているのかな。 長い間解けなかった問題が、解けた瞬間の快感って、他には無いらしいですね。自分たちでも、テレビのクイズ番組なんかで、ちょっと考えて、解けた時は気持ちいいですから。 数学者は、場合によっては10年近く、一つの問題を、あーでもない、こーでもないと考えているわけですから。しかも、人類の誰も解いたことのない問題を解くわけです。答えがあるとは限らないし。 それが、解ける時は一瞬。すごい、気持ちいいだろうなー。 「数学の考え方」矢野健太郎 矢野健太郎の「おかしな数学者たち」だったと思うのですが、 外国での研究中、学科のパーティの乾杯の音頭が 「われわれの数学が永遠に役に立たないことを!」でした。 ものすごい自信というか、開き直りというか、かっこいいなー。 ← 無料メールマガジン。「応援メール」です。登録はこちら。試しに一つ、お願いします。 ※1 プール代数って言う、0と1だけを使った数学があります。1+1=1、1+0=1、0+0=0って言う風な数学。何の役にも立たないことを、喜んでやっていたら、今では、これがコンピュータの基礎になってしまったそうです。 役に立たないモノが役に立った時は、とても役に立つ。 ※2 やのけん、矢野健太郎。わたしらの頃は、数学・物理の参考書で有名でした。今の人は、知らんだろうなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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