2月の朝。
2月が明けました。同じ時間に目覚めても少しずつ明るくなっていくのがわかる。寒くても春が近づいているのを視覚で感じることができる。毎朝、目覚めては曜日を頭の中で探す。今日は何曜日だったっけ?仕事の日?お弁当は何個?準備ができてったっけ?誰を何時に起こすんだっけ?何人試合に送り出すんだっけ?こんな時間に携帯のバイブがセットされているのはゆっくり眠れない朝だとわかっていて体を起こし、靴下をはき、カーディガンを羽織る朝寝できる日の目途も持たないままも自分を励まし、洗面所に向かう。どんなに寒くても顔は水で洗う。自分が戻ってくる。「宇宙戦艦ヤマト」の操縦席が起動するようにキッチンに入ると照明、ガス、テレビにトースターと順番に電源が入っていく。朝の透明な空気が好きでストーブは子供たちを起こす直前まで点けない。2月になるとどんどん朝が早く明ける。私たちは着実に新しい季節に向かっている。明日をひとつずつ重ねて。未来を丁寧に積み上げよう。夜が明けたことに感謝して。明日はあたりまえじゃない。誰にとっても。