京都のお正月。
あと数時間で今年も終わります。紅白は面白くなくなったと言いながらも、時の風物詩のようにリビングに流れています。日中に作り置いたおせち料理を重箱に詰めて御雑煮の下ごしらえをし、ようやく座ることができました。天気予報の通りなのか夜空がみるみる白く曇って山々がとうとう見えなくなってきました。雪が近い気がします。こんなに日の雪は心が落ち着きます。一年に一度しか使わない御雑煮用の夫婦椀を出しました。嫁入りのとき、どうしてもこだわりのあった母が持たせてくれた高価なものです。どういうわけかわからないけれど主人が赤で妻が黒と決まっています。そして、92歳の祖母が必ず事始めの12月13日北野天満宮にもらいに行ってくれる「大福梅」お正月に1年の健康を願うために。そんな母と祖母との思いを受け継ぎながら私も子供たちへの思いをこめて粛々としきたりを遂行します。今は面倒くさいかもしれないけれどいつか思いだすその日の為に。