全てプラス。
まだ暗い朝方、決まって私を起こすのは腕の痛み。今日は右手なのか左手なのか夢うつつの中に寝返りを打つ。もう一度眠りに入れる入口を探して。初めは恐くて仕方がなかったこの痛みも時間の経過とともにそれも自分の一部になってくる。それがいいか悪いかは別としてそんなことも自分の味方につけるなんてどこまで楽天的なのか。どうしようもない夜をいくつも送った経験がこれくらいの事をへっちゃらにする。どうしても眠りの入口が見つけられない時は身体に血流を起こす。そんなコツも覚えた。全て負の経験から得たもの。得ることが出来る経験なら負とは言わなくてもいいのだろうか。それもプラスの力に加えて。何もかもがプラスへ向いているそうやって。